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カフェラテを飲みながら想う事

大好きな綾野剛さんのこと、出演作品のことなどを中心に
自己満ブログを更新中。
ファン歴2年のまだまだ新参者です。

日本で一番悪い奴ら 映画館で観てきました

2016-06-28 | 日本で一番悪い奴ら

2週間ほどまえに、東京の一般試写会で一度目撃し、
今回は2回目です。

※ネタバレ、きっとします(笑)
 知りたくない方は、鑑賞後にお立ち寄りくださいませ。




日悪パンフ(¥720?)←要確認

レトロな週刊誌っぽい

中は、役者さん、スタッフさんのPR、インタビュー
&コンストラクションレポートが中心です。
とっても見やすくて、読みやすいです。

原作者の稲葉圭昭さんのコメントも載っています。

収監中に書籍化のお話しがあり、
出版時に映画化されるといいなと思っていらしたこと。
話がきたときには「おおっ!遂に来たか!」と。

主演の綾野さんから「柔道の技はなにが得意なんですか?」と聞かれ、
「三角締め」と答えたところ、
柔道のシーンで使われていたと。(ニクイね、綾野さん

ご自身も作品に出演されたことや、最後の綾野さんの表情にグッときて、
涙が出そうになったことなど。


私も5か月ほど前に原作を読んでいますので、思入れも強く、
稲葉さんのコメントのひと言ひと言に、胸にくるものがあります。

「実話をもとにしたフィクション」
と字幕に出てますが、これはかなりグレーな表現を上手く使っていると思いました。
原作にかなり寄せて描かれていますからね。


稲葉さんは、過去の北海道警が犯した過ちを、風化させたくないという思いと、
この映画は、実話を基にしているんだと改めて伝えて欲しいと仰っていました。

その思いは、観客に十分に伝わったんじゃないかと思います。





さて、日悪の綾野剛さん。

すごいッ!のひと言です

主人公諸星要一以外の何者でもありませんでした。
何度も口から○○を吐かれたり・・・
よくぞここまでッ何度も「かぁ~」とか「ペッツ」とか(苦笑)

いつもの美しさはなく、カッコよくもありません(笑)

初めは純朴な柔道青年が、先輩刑事(ピエール瀧さん)に触発されて
まるで、ノルマをこなす営業マンのように、犯人を検挙し始めます。

スポーツなどで、すごいレベルに行く人って、
目標が定まると、とてつもない集中力で突き進んでいくじゃないですか、
そんな感じで、手段ではなく、結果を出すことに終始してしまう。
本末転倒型な展開は、ただただ笑うしかなかったですね。

刑事として頭角を現すようになると、
イイ女も近寄ってくるし、、
それを励みに、益々がんばろ~って、
粋な兄ちゃんっぽい諸星が、すっごく可愛かった。

とにかく色っぽい魅惑の女性が登場しますから、
男性にとって、楽しみなシーン満載かもしれません(笑)




物語中に、3人のS(スパイ)が登場します。

諸星は、徐々に彼らを単に仲間としてではなく、
ある種の“家族”のように感じ始めます。

彼らも、同じような気持ちを抱いていたと思うのですが、
年月と犯していく罪の狭間で、徐々にブレていくのです。

彼らの諸星に対する気持ちの変化が、
すなわち、諸星の運命を握っていたんだと思うと、
諸星だけは、ずっと純朴だったんだなと感じますね。

だって、最初のS黒岩(中村獅童さん)には、大きなヤマで裏切られちゃうし、
パキスタン人Sラシード(槙野行雄さん)には、刺されちゃうし、
挙句は太郎(YOUNG DAISさん)の告発で、覚せい剤取り締り法違反で逮捕されてしまうんですから。


3人のSを“家族”と思って、身を粉にして養い、
時に命を懸けて守っていたのにね。


この映画は、中盤くらいまでは、娯楽作品としてとても楽しめますが、
後半は、警察のおとり捜査を始めとする様々な闇の部分、

“家族”の裏切り、覚せい剤の恐ろしさ、など、
重いテーマが観るものに迫ってきます。


諸星が夕張へ飛ばされ、シャブ漬けになっているのを象徴するシーンは
特に忘れられません。

柔道をやってる少年を補導して、
親元に送って行くんですが、
その少年に、軽々投げ飛ばされてしまう。

その時の諸星の表情、、すべてのものがストップしてしまったような、そんな感じ。

柔道で鍛えたはずの身体が、覚せい剤によって、、
すっかり衰えてしまったんですね。

心が痛かった。


最後は、、逮捕された後、
弁護士が接見にきた時に、、

諸星が語った言葉が、あまりにも切なくて。
涙が込み上げてきました。

柔道しか取り柄のない自分に、
たくさんのチャンスをくれた道警に感謝していると。
早く罪を償って、道警に恩返しをしたいと。



手段は間違えてしまったけれど、純粋に自分の仕事を全うした諸星。
綾野さんの仰るように、ブレていないですね。


愚直なまでにも愛おしい諸星を生きた綾野さん。
お疲れ様でした。

人の、強いところ、弱いところ、醜いところ、愛おしいところ、
いろんなもの見せていただきました。
ありがとうございました。


でも、でもですよ、、

今はしばし、美しい綾野剛さんでいて欲しい。。

そして、念願の壁ドンでも、超ラブコメでもよいので、
美しいままで、生きて下さい。

そう思うのは、私だけではないはずです(笑)


長々だらだらスミマセン。
最後までお読み下さった方、
ありがとうございました。













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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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日悪 最高でした (ハムさん)
2016-06-29 17:37:19
kokoronさんこんにちは

日悪の感想読ませていただきました。

kokoronさんのおかげで、稲葉さんの思いに触れることができました。ありがとうございました。

私、映画とかドラマが決まっても、先に原作を読むことはなくて、なので「恥さらし」もまだ読んでないんです。
原作を読みたいと思っていますが、まだ映画の余韻がすさまじくて、手に取れてませんでした。

劇中の路面電車でさらに落ちていく諸星とクロスして、稲葉さんのお気持ちが少しでも救われたらと願ってしまいました。

ところで、私、日悪中毒にかかってしまったみたいなんです。
実は、今日、3回目を観てきました。どんだけ暇なのでしょう(笑)
剛くんファンになってから、気に入った作品は2回は観に行ってますが、3回目は初めてです。それも1日おきです(笑)

どなたかがツイでおっしゃっていたのですが、私もこの作品を見るために、剛くんのファンになったのかもしれません。暴力もエロもその他もろもろの免疫がすでにできているから、作品を正面から受け止められるというか、諸星の表情をひとつ残らず目撃できたように思います。

公開前に白石監督が、「ギャング映画で青春映画です」みたいなことを話されていて、全く想像つかなかったのに、見たらほんとに「ギャング映画で青春映画」でした。
こんな作品が作れるなんて、白石監督はすごい。
そして、諸星を全力で生きている綾野剛はまさに本物でした。

この作品は、諸星の一代記で、諸星がいろいろな人と出会い、関係を構築し、壊れ、別れていく話ですが、その中でも諸星にとって太郎は特別な存在で、それは太郎も同じで、太郎だけは最後まで諸星を想い続けていたと思います。

太郎が警察に自首したのは諸星のためで、諸星をシャブ中から救うには、もう自分が捕まるしかないと思ったから。シャブはムショに入らないと治らないと諸星自身が言っていたから。
諸星がすすきのの太郎のもとを訪ねた時も、諸星に怪訝な態度だったけど、やっぱり諸星のことを切り捨てることはできなくて、娘のためにと持ってきた安っぽい品を、もう会いにくるなと言われていると思われる奥さんと娘さんのところへわざわざ届けに行っている。どんなに落ちぶれても、オヤジはオヤジだから。オヤジからの贈り物だから、その気持ちを無下にできない。
そんな親兄弟のように慕う諸星をはめてしまったことへの罪悪感から、最後、ああなってしまったのだと思います。

そして、ボロボロになっても最後まで太郎を心配し、「正義の味方 悪を断つ」という信念を貫いた諸星のブレない生き様を見せつけられ、涙が止まりませんでした。

何だか熱く暑くるしく語ってしまい申し訳ありません。
短くまとめようと思っていたのに、全然だめですね。

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日悪中毒のハムさんへ(笑) (kokoron)
2016-06-29 22:02:01
ハムさん
こんばんは!

熱いコメントをありがとうございます。
日悪中毒は、ハムさんだけではありません。
実は私も、今日、3回目観てきてしまいました(爆)

>映画とかドラマが決まっても、先に原作を読むことはなくて、なので「恥さらし」もまだ読んでないんです。

そうなんですね~
私は、まず本屋へ行って、買う本を選ぶ基準が“ドラマ化決定”とか“映画化決定”という帯をみて決めることが多いんです(笑)
で、読み終えた後、そのドラマか映画を観るか?というと、ほとんどの場合、観ません(笑)
大体、原作の方が面白かった経験上そうしています。

極端な例ですが、はるか昔「ジュラシックパーク」の原作を読んで、あまりに面白くて、その後映画を観て、がっかりしたことがありました。
あんな贅沢なハリウッド映画でも、原作に負けちゃうんですから(笑)

でも、読むことが大好きですので、綾野さんが出演されると聞けば、もう、読みたくていてもたってもいられなくなってしまうんです。
そして役に、綾野さんのお顔を当てはめて、イメージしながら読むのは、至福の時間となってしまうんですよ~。
まあ、映画の良し悪しは二の次で、綾野さんが見られればそれでいいのかなと、思っています。
とは言え、「64」後編などは、原作を読んでいたので、過度な期待をしてしまい、ガッカリ感が半端なかったです(苦笑)
ハムさんのように、原作を読まないで観たほうが、きっと何倍も楽しめますよ!(笑)

日悪の感想をいただき、すっごく嬉しいです。

>暴力もエロもその他もろもろの免疫がすでにできているから、作品を正面から受け止められるというか、諸星の表情をひとつ残らず目撃できたように思います。

仰る通り、この作品って一度目は、度肝を抜かれることも多くて、あれよあれよの間にエンディングを迎えてしまいました。
昨日の2度目、今日の3度目は、諸星の表情、体形、服装、年齢とともに変化する声などもじっくり見つめることができました。
やはり主演映画って、出ずっぱりなので堪能できますw
いろいろ出演されていますが、今年の主演作はこれのみですものね(涙)

>「ギャング映画で青春映画」でした。

諸星にとって、青春時代は柔道一直線だったから、
警察官になって、Sが出来て、チャカを挙げることが青春そのものだったんでしょうね。
高校球児が甲子園を目指すみたいな気持ちで、撮影したとインタビューにもありましたしね。
衣装や美術小道具のセンスもバツグンで、年代別に変化していく様が、過ぎていく青春時代を象徴していました。

>諸星にとって太郎は特別な存在で、それは太郎も同じで、太郎だけは最後まで諸星を想い続けていたと思います。

太郎は、原作でもやはりキーマンになっていました。
この役は、すっごく難しいし、綾野さんと相性のいい役者さんに生きてもらいたいなあと思っていました。
YOUNG DAISさんの綾野さんへの寄り添い方、
絶妙でしたね!
ハムさんの太郎の感想には、感動いたしました。
ありがとうございます!

やはり、私は原作を読んでいるので、少し違った先入観を持ってしまっているのかもしれません。
原作では、作者の回想録となっていますので、
彼(原作では真)の心情は一切語られていません。

私は、昨日の感想にも載せましたが、
太郎は、黒岩が姿を消した後、諸星が夕張へ転勤になり、自分は見捨てられたと思い、諸星を少なからず恨んでいたのではないかと思っています。
妻と子供にも出ていかれ、店も上手くいってない。
多分、暴力団と警察の狭間で、家族にも辛い思いをさせたのかもしれませんし。
時の流れが、太郎から愛するものをすべて奪い去り、
慕っていた諸星を逆恨みしたんじゃないかと(短絡的かしら?笑)
でも、、諸星をシャブ抜けさせるために、告発したというのは、まったくハムさんと同じ意見です。

絶望の淵にいた太郎にとって、憎い気持ちとうらはらに
助かって欲しいと思う気持ちもあったんじゃないかと思っています。

諸星の青春は、Sによって始まり、Sによって終わったような気がします。
諸星のラストの表情、、
透明感があって、、美しかったです。
3回目で、ようやく美しい諸星を見つけました(笑)
観て良かったです。
4回目は、、ありますかね?(笑)









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