ぬば玉のさ夜はくだちて水づく屋の荒屋さびしきこほろぎのこゑ 伊藤左千夫
前に後世百人一首にこの作家を入れたが、それは削除しようと思う。
これは本物ではない。
よいものと思えたが、どうも欺かれていたらしい。
今読むと、本人の作ではないことがわかる。どういう技術でかはわからないが、他人の作を自作と思わせる何らかの技術をかぶせていたとしか思えない。
作品自体はかなりよいが、これは伊藤の作ではない。霊的盗作だ。
こういうことはもう、二度とやってもらいたくない。
ぬばたまの夜の毛並みにすむ蚤のわすらえもせぬいつはりの歌 揺之