ゆらぎつつゆく

添島揺之歌集。ツイッター感覚で毎日つぶやきます。色調主義とコラボ。

ぼくの妖精

2017-10-06 03:08:37 | 資料


ルイス・キャロルに興味を持ってみた。


ぼくについてる妖精が
眠っちゃいけないって言うんです
あるとき怪我して叫んだら
「泣いたりしてはいけません」

つい楽しくてニヤリとすれば
笑っちゃいけないって言うんです
あるときジンが飲みたくなると
「ものを飲んではいけません」

あるときご飯が食べたくなると
「ものを食べてはいけません」
勇んでいく打に馳せ参じたら
「喧嘩をしてはいけません」

悩み疲れてぼくは訊く
「していいこと なにかあるの?」
妖精しずかに答えていわく
「質問してはいけません」



キャロルの世界は数学のガラクタのようだ。
秩序だって当然の数学の居城をめちゃくちゃにしてしまう。
世間の嘘の牙城をばらばらにしてしまいたいという、欲求があるのだろう。


いつはりの数式を解く春弥生走る兎の時計もくるふ    揺之






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