ゆらぎつつゆく

添島揺之歌集。ツイッター感覚で毎日つぶやきます。色調主義とコラボ。

酒の香に

2018-01-18 03:06:13 | 添削

酒の香に黒髪の香のまじるときふと悲しみを覚えけるかな    吉井勇


よくあることだ。
何かに自分が酔っているかのような時、ふとさみしくなることがある。
それは神のささやきだ。
人間が馬鹿なことをしていると、神がつっこんでくるのである。
それを感じる時、人はふと悲しくなったりさみしくなったりする。
そこで思い直し、酔いから覚めることができるものは幸いであるが。
この作者はそうではないようだ。


杯を持ちて酒宴のかたすみに穴のごとくにわれは目を閉づ    揺之






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