しるしのないカレンダー

定年退職した自由人のBLOGです。庶民の目線であんなこと、こんなこと、きままに思ったことを書いてみたい。

価値観の相違

2014年11月08日 | Weblog

金銀比価という言葉がある。金と銀が発見された当初、金より銀の高価だったそうです。金は砂金として自然金として産出するのに対して、自然銀は圧倒的に少なく、紀元前30年の古代エジプトでは、銀は金の2・5倍の価値があったそうです。そのため、金に銀メッキして装飾したほどだったそうです。紀元前14世紀のヒッタイトでは、鉄は金の5倍の価値があった。金銀対比は

15世紀頃まで金1に対して銀12くらいだったが、新大陸から大量の金銀の流入があり、金銀対比も金1対銀16にまで下がった。当時の日本は国内の金銀産出量で相場が決められていて当時金1対銀8の比率だった。

日本の応徳2年(1080年)の金銀比は1対5だった。マルコポーロのジバングが黄金の国としてヨーロッパに紹介した際、お得な取引物資は銀だつた。ヨーロッパの安価な銀を日本の金と交換して利益が大きかった。

江戸時代の幕府公定相場は金:銀1:10となった。明治期は1:16.現代は1:42と銀は急落しています。

こうして時の価値観は変わってくるということ。銀1に対して金が2・5倍の価値があった時代から金1に対して銀が42必要な時代に変わっている。

日本の大量の金が格安な銀と交換されて海外に流れた。価値観の相違とはそうゆうことだ。ダイヤモンドだって庭石の様にごろごろどこにでも転がっていれば価値はない。

稀少だから価値がある。そうは言っても、金は14・26万トン産出した。ビル1棟の分量だ。どこかの大金庫に大量に眠っている。フォートノックスの金を放射能汚染させて価値を変える「ゴールドフインガー」の映画を思い出した。

ショーン・コネリーのもてぶりも思い出す。物の価値は時代と共に変わってゆく。石油も原子力も。マルクスも毛沢東も。

次にお得な買い物は何? 価値観の相違を敏感に感じる相場師の動向が気になるところです。


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