「ソバの畑と磐梯山(郡山市湖南町)」
8月24日朝、とても気持ちのいい日です。こんな日は、さっそく何処かへ出かけてしまいましょう。
「みちのく自転車道(乙字ケ滝)」でいつだったかお会いした、カナダの青年コンスタンティンさん。彼がその時話してくれた「諏訪峠」。そしてそれは偶然にも、風の高原(布引高原)に行くときに、わたしが車で通った峠でした。そして今日はその峠を自転車で越えてみようと思いました。
県道29号線を須賀川市長沼方面へとひた走ります。快晴ですが風が涼しくとても爽やかです。正面に安積山(額取山)が見えてきました。源義家が元服をしたということから、額取山と名前が付けられていますが、地元では安積山で通っています。
逢瀬公園の手前で見つけた秋。そう、春には十字手裏剣のような白い花(実際はガク)をつけるヤマボウシの実です。もうこんなに色づいていました。
この県道29号線が、諏訪峠への県道67号線と交差する、ローレルバレイ・カントリークラブのところを目指して走ります。抜けるような青空。白い雲。そしてこの空気の透明感。
この県道29号線(長沼~喜久田線)は第2のコース(藤沼湖自然公園)への道でもあります。ペダリングは快調、快調。
交差点から県道67号線へと自転車を進めます。湖南まで12キロ。
ローレルバレイ・カントリークラブの入り口前を通過して、いよいよ諏訪峠へと入って行きます。
ところが、しばらく行くと「通行止!」。「路肩崩落のため、当分の間通行止」とあります。でも自転車は大丈夫だと思うんです。もしダメだったら、自転車を担いで山を歩けばいいじゃないですか。
GO!GO!と、どのぐらい走ったでしょうか、今度はダメ押しの通行止。まあいいや、行ける所まで行って、もしどうしてもダメだったら引き返せばいいじゃないですか。
途中のミニ・ダムのところに渓流釣りの方がおりました。今日は20センチぐらいのが一匹だけだと見せてくれました。しばしお話したあと、再び諏訪峠へアタック開始です。
道の両側のススキはすっかり穂を出して、種が実るのを待つばかりのようです。今の今まで、ずっと左端を走ってきましたが、通行止なのですから、自動車が来ることはないんだと気づきました。ここからは中央を走ることにしました。
途中にあった砂防ダム。
そしてダム湖(池)。
ついに車線は一車線となり、乗用車がすれ違うのさえ難しくなってきます。でも道幅が狭いおかげで木立の日よけつきですから、とても涼しいんです。釣り人を見つけては止まり、ダムを見つけては止まり、花を見つけては止まり、これじゃ、ちっとも進みません。
道ばたの紫色の花はギボウシ。草にとまったオニヤンマの顔を、アップで撮ってみました。エメラルド・グリーンの目がオシャレです。
そしてまたまた見つけてしまいました、ツクバネ。ほら実が羽根突きの羽根の形をしているでしょう。それで付いた名前が「ツクバネ(衝羽根)」と言う訳です。この木は半寄生植物で雌雄異株、キウイやイチョウと同じで、実は雌株にしかなりません。本当に自然というものの不思議さ見事さには恐れ入ってしまいます。
ここが通行止の原因のようです。自転車は全然問題無しでした。一安心のあとは路肩の草木に液肥のご褒美。前にもあったけど、こういう無防備なときにクマにバッサリ、なんていう事になったら最低だよね。
と、前方の大きな木の根元に、巨大キノコ発見!カサの大きさは20センチぐらいもあります。それが2つ、いや3つあります。いくら大きくても、わたしにはキノコがさっぱり分かりません。あんな大きなのはきっと毒キノコに決まっています。
しばらく行くとこんどはホントに猛毒が・・・。あの悪名高き「トリカブト」です。花はこんなに綺麗なのに。ああ、だから「綺麗な花には・・・」あれっ、毒じゃなくてトゲか・・・。
「郡山市!」するとここが峠の頂上。大分しんどかったけど、あとは滅法下るだけ!
いやー、下る下る。どんどん下ります。すると、突然現れた木のガードレール。いったい何のマネだとおもいますか?じつは不法投棄防止のための防護柵でした。
その近くに咲いていた“赤い蕾と白い花”なんだか浜田光夫と吉永小百合の映画の題名のような木です。帰宅して調べたらクサギ(臭木)という樹木でした。
自然の日よけの中をひたすら下ります。通行止めなんですから恐いもの無しなんです。独占!諏訪峠。わたしだけの諏訪峠。滅法下る諏訪峠・・・。
だんだんスピードも落ちてきて、道は杉林のなかに入ってきました。根元には大きなシダが沢山生えています。さながら南洋のジャングルみたいなんです。どのぐらい大きいかと申しますと・・・。
分かりやすいように、中央にわたしのヘルメットを置いてみました。ほら、大きいでしょう。あれっ、こうして見るとヘルメット、宇宙人の顔みたいじゃない?はたまたオペラ座の怪人の仮面?
峠もようやく、文字通り“峠を越して”遠く磐梯山が見えてきました。
さらに走ると、一面のソバの花。なんだか感動的です。
ソバ畑の中の道路に腰をおろして、コンビニのおにぎりでお昼にしました。こんな景色のなかにたった一人だけ。なんという贅沢な食事なんでしょう。ソバ畑に吹く風はとても涼しくて、この日差しがここちよい程です。
ここまで来て時間があれば、布引高原まで行ってみようかなと思っていたのですが、いかんせん諏訪峠は思った以上に楽しいことがいっぱい有って、なかなか前へ進めませんでした。布引高原は今回は見送り、ここから猪苗代湖畔を上戸へ抜けて帰ることにしました。
(舟津川河口から見た、猪苗代湖と磐梯山)
とりあえず、お決まりの舟津公園へ行ってみました。そして舟津から湖畔の道路を猪苗代湖と磐梯山を見ながら走ります。景色の良さそうな所では浜に出てみます。夏休みも最終段階、でも平日ですから湖水浴をしているかたは、そう多くはありませんでした。
レイクサイドの涼しい道路は県道9号線へ収束されて、上戸を目指して走ります。
猪苗代湖はとにかく大きくて綺麗です。こんな素晴らしい湖へ、自転車でこれるぐらい近くに住んでいるのが、とても幸せに思えます。
振り向くと、今日断念した風の高原(布引高原)が彼方に見えました。
(スノーシェッドから見えた磐梯山)
上戸浜に着き、なんだかソフトクリームが食べたくなって志田浜へ向かいました。
志田浜で遊ぶ人達を見ながらソフトクリームを食べました。そのソフトクリームのおいしかったのなんの。結局、バニラと夕張メロンの二種類を食べてしまいました。
さて、帰りは国道49号線を帰りますが、ここ志田浜からだと、まったく下りの行程だけです。案の定、中山トンネルからは、おおかた40キロオーバーで磐梯熱海まで一気に駆け下りました。これは気分爽快でした。
コンスタンティンの諏訪峠を走ってみたのだけれど、面白いものばかりで、ちっとも前に進めなかった本日の走行距離97.09 走行時間4:27 平均速度21.7 最高速度53.8
8月24日朝、とても気持ちのいい日です。こんな日は、さっそく何処かへ出かけてしまいましょう。
「みちのく自転車道(乙字ケ滝)」でいつだったかお会いした、カナダの青年コンスタンティンさん。彼がその時話してくれた「諏訪峠」。そしてそれは偶然にも、風の高原(布引高原)に行くときに、わたしが車で通った峠でした。そして今日はその峠を自転車で越えてみようと思いました。
県道29号線を須賀川市長沼方面へとひた走ります。快晴ですが風が涼しくとても爽やかです。正面に安積山(額取山)が見えてきました。源義家が元服をしたということから、額取山と名前が付けられていますが、地元では安積山で通っています。
逢瀬公園の手前で見つけた秋。そう、春には十字手裏剣のような白い花(実際はガク)をつけるヤマボウシの実です。もうこんなに色づいていました。
この県道29号線が、諏訪峠への県道67号線と交差する、ローレルバレイ・カントリークラブのところを目指して走ります。抜けるような青空。白い雲。そしてこの空気の透明感。
この県道29号線(長沼~喜久田線)は第2のコース(藤沼湖自然公園)への道でもあります。ペダリングは快調、快調。
交差点から県道67号線へと自転車を進めます。湖南まで12キロ。
ローレルバレイ・カントリークラブの入り口前を通過して、いよいよ諏訪峠へと入って行きます。
ところが、しばらく行くと「通行止!」。「路肩崩落のため、当分の間通行止」とあります。でも自転車は大丈夫だと思うんです。もしダメだったら、自転車を担いで山を歩けばいいじゃないですか。
GO!GO!と、どのぐらい走ったでしょうか、今度はダメ押しの通行止。まあいいや、行ける所まで行って、もしどうしてもダメだったら引き返せばいいじゃないですか。
途中のミニ・ダムのところに渓流釣りの方がおりました。今日は20センチぐらいのが一匹だけだと見せてくれました。しばしお話したあと、再び諏訪峠へアタック開始です。
道の両側のススキはすっかり穂を出して、種が実るのを待つばかりのようです。今の今まで、ずっと左端を走ってきましたが、通行止なのですから、自動車が来ることはないんだと気づきました。ここからは中央を走ることにしました。
途中にあった砂防ダム。
そしてダム湖(池)。
ついに車線は一車線となり、乗用車がすれ違うのさえ難しくなってきます。でも道幅が狭いおかげで木立の日よけつきですから、とても涼しいんです。釣り人を見つけては止まり、ダムを見つけては止まり、花を見つけては止まり、これじゃ、ちっとも進みません。
道ばたの紫色の花はギボウシ。草にとまったオニヤンマの顔を、アップで撮ってみました。エメラルド・グリーンの目がオシャレです。
そしてまたまた見つけてしまいました、ツクバネ。ほら実が羽根突きの羽根の形をしているでしょう。それで付いた名前が「ツクバネ(衝羽根)」と言う訳です。この木は半寄生植物で雌雄異株、キウイやイチョウと同じで、実は雌株にしかなりません。本当に自然というものの不思議さ見事さには恐れ入ってしまいます。
ここが通行止の原因のようです。自転車は全然問題無しでした。一安心のあとは路肩の草木に液肥のご褒美。前にもあったけど、こういう無防備なときにクマにバッサリ、なんていう事になったら最低だよね。
と、前方の大きな木の根元に、巨大キノコ発見!カサの大きさは20センチぐらいもあります。それが2つ、いや3つあります。いくら大きくても、わたしにはキノコがさっぱり分かりません。あんな大きなのはきっと毒キノコに決まっています。
しばらく行くとこんどはホントに猛毒が・・・。あの悪名高き「トリカブト」です。花はこんなに綺麗なのに。ああ、だから「綺麗な花には・・・」あれっ、毒じゃなくてトゲか・・・。
「郡山市!」するとここが峠の頂上。大分しんどかったけど、あとは滅法下るだけ!
いやー、下る下る。どんどん下ります。すると、突然現れた木のガードレール。いったい何のマネだとおもいますか?じつは不法投棄防止のための防護柵でした。
その近くに咲いていた“赤い蕾と白い花”なんだか浜田光夫と吉永小百合の映画の題名のような木です。帰宅して調べたらクサギ(臭木)という樹木でした。
自然の日よけの中をひたすら下ります。通行止めなんですから恐いもの無しなんです。独占!諏訪峠。わたしだけの諏訪峠。滅法下る諏訪峠・・・。
だんだんスピードも落ちてきて、道は杉林のなかに入ってきました。根元には大きなシダが沢山生えています。さながら南洋のジャングルみたいなんです。どのぐらい大きいかと申しますと・・・。
分かりやすいように、中央にわたしのヘルメットを置いてみました。ほら、大きいでしょう。あれっ、こうして見るとヘルメット、宇宙人の顔みたいじゃない?はたまたオペラ座の怪人の仮面?
峠もようやく、文字通り“峠を越して”遠く磐梯山が見えてきました。
さらに走ると、一面のソバの花。なんだか感動的です。
ソバ畑の中の道路に腰をおろして、コンビニのおにぎりでお昼にしました。こんな景色のなかにたった一人だけ。なんという贅沢な食事なんでしょう。ソバ畑に吹く風はとても涼しくて、この日差しがここちよい程です。
ここまで来て時間があれば、布引高原まで行ってみようかなと思っていたのですが、いかんせん諏訪峠は思った以上に楽しいことがいっぱい有って、なかなか前へ進めませんでした。布引高原は今回は見送り、ここから猪苗代湖畔を上戸へ抜けて帰ることにしました。
(舟津川河口から見た、猪苗代湖と磐梯山)
とりあえず、お決まりの舟津公園へ行ってみました。そして舟津から湖畔の道路を猪苗代湖と磐梯山を見ながら走ります。景色の良さそうな所では浜に出てみます。夏休みも最終段階、でも平日ですから湖水浴をしているかたは、そう多くはありませんでした。
レイクサイドの涼しい道路は県道9号線へ収束されて、上戸を目指して走ります。
猪苗代湖はとにかく大きくて綺麗です。こんな素晴らしい湖へ、自転車でこれるぐらい近くに住んでいるのが、とても幸せに思えます。
振り向くと、今日断念した風の高原(布引高原)が彼方に見えました。
(スノーシェッドから見えた磐梯山)
上戸浜に着き、なんだかソフトクリームが食べたくなって志田浜へ向かいました。
志田浜で遊ぶ人達を見ながらソフトクリームを食べました。そのソフトクリームのおいしかったのなんの。結局、バニラと夕張メロンの二種類を食べてしまいました。
さて、帰りは国道49号線を帰りますが、ここ志田浜からだと、まったく下りの行程だけです。案の定、中山トンネルからは、おおかた40キロオーバーで磐梯熱海まで一気に駆け下りました。これは気分爽快でした。
コンスタンティンの諏訪峠を走ってみたのだけれど、面白いものばかりで、ちっとも前に進めなかった本日の走行距離97.09 走行時間4:27 平均速度21.7 最高速度53.8
舟津公園のところのフォトは松の横から水戸黄門ご一行が出てきそうでにんまりしてしまいました。
猪苗代湖の湖水浴は水が綺麗なので、できるんですよね。霞ヶ浦は汚れてしまいましたが、猪苗代湖はいつまでも綺麗な湖であってほしいです。お仕事、頑張ってください。
GPSのデータ取り込みをしようと思ってパソを立ち上げて,先にこの記事を見てしまいました。
なんだか午後もじっとしていられない気分になってきました。
沢山の写真嬉しいプレゼントです。
諏訪峠は、米沢置賜自転車道へ向かう時に通行止めの看板で勢至堂峠へ迂回しました。この状態なら行っても大丈夫だったかも知れませね。
それから、会津布引山は昨年は風力発電の工事中で通行止めでした。いまは完成状態の様で、一度行ってみたくなりました。
http://iwasironokuni.cocolog-nifty.com/komiti/2007/08/post_8fc0.html
にあるように、いささか心配ではあります。
海が近くにないわたし達にとって、猪苗代湖は海と同じ位置づけなんですよね。本当に大切にしなけりゃとしみじみ思いました。
ところで、こうして今回、猪苗代湖を眺めながら走ってきましたが、“ざっきーさん”のおっしゃるとおりこの自然は地元ばかりでなく、日本の財産だなあと思いました。ところが猪苗代湖の水質も危機を迎えているようで、“玉井人さん”のブログにその詳細がでております。
http://iwasironokuni.cocolog-nifty.com/komiti/2007/08/post_8fc0.html
ところで“ざっきーさん”、夏バテのほうは大丈夫ですか。
“estema22さん”少々頑張りすぎですよ、って自転車はホントにいいですよね。そして走れば走るほど体力が付いてきて、行動半径も広がってきます。でも手のほうはどうですか。
こんどは是非風の高原までチャレンジしてみたいと思っています。