休日は風を切って

休日は自転車に乗って風を切って、そんな生活をずっと続けていけたらと思っています・・・

雪の女神へひた走る・・・(第6回グランフォンド飯豊)

2013年06月03日 | イベント

(2013.6.2 コース上に現れる残雪の飯豊連峰)

うーん、今回のタイトルはちょっと違うなあ・・・。わたしの場合は“ひた走れない”のです。坂はのろのろナメクジ走り。そのうえ、景色がいいといっては休み、疲れたといってはまた休む。まあ、それはともかくとして、今回のグランフォンド飯豊の顛末をご報告いたしましょう。



準備は昨日のうちに済ませていました。午前4時に起き出して、一風呂浴びて身を清め、午前5時に本宮インターから東北自動車道に乗り、飯坂インターで降りました。



きょうの天気は福島は曇り、米沢は晴れの予報です。国道13号線の西栗子トンネルですが、ご覧のようにガスがかかっていました。



トンネルを出ると、米沢方面にはうっすらと青空も見えました。山一つでこんなに天気は違うんですね。



じつは出発を1時間間違えました。このまま行くと会場には6時半に着いてしまいます。そこで前々から気になっていた米沢手前の水窪ダムを見てみたくなったんです。



静かな湖面の向こうには、きょうの飯豊が見えました。



道草を喰った割には、午前6時45分に会場入りしました。



まずは“ケンヂさん”はじめ本日のスタッフの方々にごあいさつ。



そして、スタッフ業務の“なでら男さん”と長井から30キロの道のりを応援に駆けつけてくださった“ロンリーHさん”にごあいさつ。


(“ロンリーHさん”とわたし:写真提供チーム・ホシ)

“ロンリーHさん”は本日これからお仕事なのだそうです。ホントにありがとうね。



さて、みなさんぼちぼち午前8時スタートの準備です。


(スタートを待つ第一組:写真提供チーム・ホシ)

スタートは1分おきに15人づつ、本日わたしはゼッケン“3”の第1組スタートでした。


(スタート・ゴールの米沢総合公園からコースへと走り出す参加者たち:写真提供チーム・ホシ)

いよいよ、無く子も黙る鬼のグランフォンド飯豊のはじまりです。

<途中省略・・・本日、わたしは写真は極力撮らずに、走りに専念しようと密かに思っていたのです>



午前9時6分、第1チェックポイント兼エイドステーションの白川ダム湖が見えてきました。



ジャムパン、バナナ、それから水分補給が受けられます。わたしは恒例のジャムパンをいただきました。



ここで広島から参加の“HCさん”とお話しする機会がありました。お話ししていくうちに、今回参加の切っ掛けになったのが過去のブログ記事だったというのですから驚きでした。きょうは好天に恵まれて本当によかったですね。



今のところはどうにか皆さんに付いて走っています。



こんな緑一面の中を走るのは本当に気持ちのいいものです。



さあ、そろそろグランフォンド飯豊が牙をむいてくるのです。坂道突入!ハア、ハア、く、くるしい・・・



どこか懐かしい風景のような・・・



写真を撮って道草を喰っていると、集団がまたわたしをパスして行きます。



と、そこに本日須賀川から参加の“bellさん”がいました。



“bellさん”はわたしを見つけて声をかけてくださいました。



そこからお話しをしながら、しばらく一緒に走ることになりました。



横川ダムの湖にかかる橋の上で祈念撮影。じつは“bellさん”、前の日曜日に“王滝クロスマウンテンバイク100キロ”という過酷な競技に出場してきたばかりなんです。そのパワーはどこから来るんでしょうか。



午前10時50分、足切りタイムにおびえながら朴ノ木峠(ほうのきとうげ)のチェックポイントに到着。飯豊の絶景に疲れを癒しながらスタッフの方から補給を受けます。



ここでまたまたご一緒になった広島の“HCさん”の記念撮影。今年も樽口峠は片方の入り口が通行止めのため、今回のコースからは外れているんです。少々残念ではありますが、ここ朴ノ木峠からの景観もなかなかのものでしょう。



そして、ここまで一緒に上ってきた“bellさん”の記念撮影。



朴ノ木峠を気持ち良く下ります。しかし、これは帰りが“とてつもない上りだ”ということに他ならないと、スタート前のミーティングで星店長が申しておりました。その通りだ・・・。



定番の場所から玉川の清流を一枚。



きょうはサービスでその反対側も一枚。



こんな風景が次々と現れるんですから、きょうは走りに徹っしようと思っていたのですが、そうも行かなくなってしまうんです。



うーん、ここもいい・・・。



こんなコースなんですよ。たまらないでしょう。



ここもまた、わたしの定番ポイントなのです。



飯豊の登山口に近づくと、道路の脇にはいたるところ雪渓が残っています。



わたしが折り返しに到着しないうちに、次々と折り返してきた参加者たちが声をかけて走り去っていきます。



12時11分、折り返しの飯豊の登山口に到着。ここでも到着のチェックと捕食や水分の補給を受けます。



折り返し担当の“なでら男さん”と回収車の星店長。



昨年の折り返し地点だった飯豊の湯“川入荘”へ行く橋の上で記念撮影。



次に、わたくしだけのグランフォンド飯豊名物、マタギの館のソフトクリームをいただきました。今年はわたしの後からもう1名の参加者がきたようでした。



午後2時19分、ここは極楽峠なのでしょうか。



ノロノロ、ヨタヨタと坂道をひたすら上っています。日陰はヒンヤリと気持ちいいのですが、直射日光が当たると途端に後頭部や背中が炙られるようなんです。そこで道路脇の雪渓から綺麗な雪を掘り出して、背中やお腹やヘルメットのアナから雪を入れました。冷たくって気持ちいいのなんの!



前方にママチャリライダーが・・・。ところが坂を立ち漕ぎしてグイグイ力強く上っていくのです。ようやく追いついて
「強いなあ、これでこの峠を越えるの?」
と聞くと
「きょうは息子の高校の保護者会だったんです。小国の駅前でこの自転車をレンタルしてきたんです。どこまで行くんですか?」
「きょうはグランフォンド飯豊といって、米沢から飯豊の登山口までの折り返しなんです」
「道理で自転車の方がいたんですね」
「じゃあ、ジャマしちゃ悪いからここで引き返します」
えっ、じゃあちょっと遊びでこんなとこまでママチャリで上がってきたっていうの?世の中には強者がいたものです。



午後4時、白川ダムのチェックポイントで最後の通過確認を受け、残る坂はあと二つですよと檄をいただいて来ました。白川ダムを振り返ると飯豊は逆光に遠く霞んでいました。



(写真提供チーム・ホシ)

午後4時32分、どうにか残された坂の一つ目をクリア、残る坂はあと一つになりました。



制限時間はどんどん迫ってきて、ここからが最後の坂なんだそうです。あの高いとこまでいくんでしょうね、きっと。どうにか最後のこの坂を越えて、ゴールの会場に近づいてきました。米沢市内が見渡せる跨線橋の上に自転車を立てかけ、ゴールに行く前の身支度を調えました。汗と涙とヨダレまみれでゴールはできませんからね。


(完走賞を戴く!:写真提供チーム・ホシ)

午後5時37分、スタートの米沢総合公園に戻ってきました。



記録は9時間37分。総行程173.3キロ、獲得標高2,760mのグランフォンド飯豊がこうして完了しました。


(完走賞の笹野一刀彫:写真提供チーム・ホシ)

本日お世話いただきました沢山のスタッフの方々、そして、道道お話しをしてくださいました沢山の参加者のみなさんありがとうございました。そして応援をいただきました“自転車乗り”の仲間の方々、坂の途中で何度も気絶しそうになったとき、わたしを救ってくれた雪の女神様、本当にありがとうございました。

★第8回グランフォンド飯豊はこちら

★第7回グランフォンド飯豊はこちら

★第5回グランフォンド飯豊はこちら

★第4回グランフォンド飯豊はこちら

★第3回グランフォンド飯豊<前編>はこちら、<後編>はこちら



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16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
完走 (ロンリーH)
2013-06-03 20:37:22
完走おめでとうございます。
天気にも恵まれて最高のGF飯豊でしたね。
kojiさんのブログのお陰で「GF飯豊」は全国区ですね。

私は約束通り本日「飯豊山荘」まで走りました。最高のロケーションでした。

あのコースを見事に完走されたkojiさんに敬意を表します。
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“ロンリーHさん” (koji)
2013-06-03 20:51:10
応援本当にありがとうございました。またまたギリギリの完走でしたが、飯豊をたっぷりと堪能できました。
“ロンリーHさん”きょうは昨日より飯豊が鮮やかに見えましたね。きっとあの飯豊を見ながら気持ち良く走れたことでしょう。“ロンリーHさん”を応援できずに申しわけありませんでしたが、わたしもきょうは“ワイフ君”を連れて朴木峠にいたんですよ。グランフォンド飯豊が少しだけ“ワイフ君”にも近い存在になったようでした。
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スタッフながら (ケンヂ)
2013-06-03 22:11:24
ああ昨日はこんなコースコンディションだったんだ、あぁあうらやましい…とつくづく思いました。
やるなkojiさん。
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“ケンヂさん” (koji)
2013-06-04 04:30:41
何から何までお世話になりました。素晴らしい天気に恵まれた、素晴らしい大会でした。“ケンヂさん”は、一日中峠の林の中でスタッフ作業、本当にご苦労さまでした。大会の次の日もまたいい天気で、“ワイフ君”を連れて行った大会コースからの飯豊はとても綺麗でした。
“ケンヂさん”から頂戴した好物は“ワイフ君”といっしょにとてもおいしく頂戴いたしました。グランフォンド飯豊の疲れが吹き飛んでしまうようでした。ありがとうございました。
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おつかれさまでした (ききょうや)
2013-06-04 09:16:25
やっぱりこの時期には飯豊を見ないと気が済まない…といっても生飯豊はちょっとまだムリっぽいですが。
今年は写真控えめ!ということで個人的には残念でした。でも、来年は出てやるぞ~という気持ちになります。来年は今年のkojiさんのブログの記事を見てどなたが参加するでしょうね。遠くても近くても、この大会の暖かい雰囲気が伝わってくるんですよね、kojiさんのブログからは。
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祝 完走! (へばな)
2013-06-04 10:34:38
写真を撮りながらも、見事に完走、おめでとうございます!

このコースは、すばらしいですね! 車に遠慮しながら走るブルベとは大違い。

私も、このコースを走ってみたくなりました。御霊櫃とあわせて、走りたいですね。 600kmぐらいになっちゃうでしょうか。

ママチャリがいましたね
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“ききょうやさん” (koji)
2013-06-04 19:27:01
今年は不安材料が沢山あったのですが、やはり走ってしまいました。年に一度はこうして女神様に逢わないと、大きな忘れものをしたようで、とても損した気分になってしまいそうなんです。
今年は最高の天気に恵まれましたが、成績はいつもと同じで、ラストの5%にしっかりと収まっています。ハハハ
星店長が言っていましたが、これはレースではないので制限時間を目一杯楽しむようにしているんです。(大ウソです。体力が無くて必然的にそうなるんです)
とにかく、“ききょうやさん”がおっしゃるように、この大会は暖かい、温かい、あたたかいです。今度また女神様のもとでのこの大会でご一緒いたしましょうね。
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“へばなさん” (koji)
2013-06-04 20:14:14
ありがとうございます。
車のメーターを見ましたら、わが家から米沢の会場まで、往復で178キロでした。そしてこの日自転車で走った距離が173キロでした。うーんと思わずうなってしまいました。
白布峠をママチャリで越えた“へばなさん”ですから、みんなをあっと言わせること必至です。このコース“へばなさん”と一緒にハッパをかけられながら走ってみたいですね。
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Unknown (Yasu)
2013-06-05 15:56:26
Kojiさん
グランフォンド、色々な意味で満喫されてきたようですね。 今回も、景色の素晴らしさに(特に玉川とほうのき峠)写真を見入ってしまいました。
ここ数年、日本への帰国も検討している私には、かなり誘惑的な風景です。笑
こちらも日中は暑いのですが、朝晩はかなり冷え込むので(砂漠気候)、週末も早朝出発すれば、なんとかなります。
お互い、これからも坂道を楽しみましょう。

因みに、来年の乗鞍か富士山ヒルクライムに出場するのが夢なんですよ・・・ 笑

富士山には、初音ミクのコスプレした、ままチャリの強者がいますよね。 
その人に、オリジナルステッカー”もっと頑張りましょう”をもらえたら、大笑いなんですが・・・

では、またお邪魔します^^
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“Yasuさん” (koji)
2013-06-05 19:28:06
早い人は、このコースを6時間台で駆け抜けます。わたしはその1.5倍かかります。あの人達が坂を上るところを一度でいいから見てみたいものです。なにしろ出だしてからすぐに追い抜かれてしまいますから、早い人達が坂を上るところを見たことが無いのです。ハハハ
わたしにとってこのイベントは1年分の上り坂を1日でこなすようなものなのです。しかしながら、“Yasuさん”がおっしゃるように、景色の素晴らしさと、大会サポートの素晴らしさに参ってしまうのです。
来年の乗鞍か富士山ヒルクライム、陰ながら応援いたしております。
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