alla marcia

こはぜの覚え書き

身の丈の王道☆びわ湖ホールプロデュースオペラ歌劇アイーダ

2011-03-09 22:07:39 | 音楽いろいろ
 そういう演出なのか、予算の制約なのか。予算の制約があるから、その中で演出をやりくりするのか。
 残念ながら、これまで「豪華絢爛」というオペラにはあまりご縁がありませんでした。

 そういえば、日本舞踊の名流会を見にいっても、ごっつい古典を引き抜きながら踊るなんてのはなかなかありませんね。素踊りや半素、新演出。よいものもありますが、ありていにいえば「お安そう」。
 お金出して「鷺娘」を見るからには、着替えたり引き抜いたりするのが見たい!「近江のお兼」を見るからには、馬とカラミがいはるのが見たい!というのもあるわけです。客席の感覚では。
 大歌舞伎の衣裳みたいな、ふきのずっしりした美しいお衣裳でなくとも、なんとなくぺらんぺらんとして、絵柄にもくたびれがにじむような衣裳でも、ちゃんと引き抜いたり着替えたりして演じられる「鷺娘」は、「ああ、鷺娘を見た」という実感も得られますし、初めて日本舞踊の舞台を見にきます!という方にもお勧めしやすい。(でも、自分で踊るのは、経済的にやっぱりムリ…)

 びわ湖の身の丈の中で、きちんと「豪華絢爛」を見せてくれた今回のアイーダ。そりゃ新国のアイーダなら、もっと豪華絢爛だったのかもしれません。でも、オペラに限らず、搦手から攻めるような舞台をみることが多い昨今、制約の中でも王道を行く姿勢が大変すがすがしく感じられました。第一、オペラに普段縁のない方=多くの県民に親切でしょう、オペラらしい豪華絢爛な分かりやすさは。

      * * * * * * *

平成23年3月6日(日)の公演を見にいきました
 指揮:沼尻竜典
 演出:粟國 淳
 装置・衣裳:アレッサンドロ・チャンマルーギ
 出演:横山恵子、福井 敬、清水華澄、堀内康雄、小鉄和広、斉木健詞、二塚直紀、中嶋康子 ほか
 バレエ:谷桃子バレエ団
 合唱:びわ湖ホール声楽アンサンブル、二期会合唱団
 管弦楽:京都市交響楽団
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 演奏家という人たち☆打楽器・... | トップ | “ライヴ”に行ってきた!☆金亀... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

音楽いろいろ」カテゴリの最新記事