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企画から実施までわずか1ヶ月弱 「Web新歓祭」成功させた放送委の光田さん(営3)

2020-04-03 03:01:43 | ニュース
 4月1日と2日に急きょ行われた「神戸大学Web新歓祭」。企画から1ヶ月弱で実現させたのは、本来は新歓祭実行委員会のステージ担当だった神戸大放送委員会の光田将騎さん(営3年)だ。光田さんにメールで話を聞いた。<玉井晃平>

 新型コロナウイルスの流行を受けて、予定されていた本来の新歓祭が中止されたことを受け、オンラインで仮装ブースを設けて配信説明会を行うという過去にない取り組みが行われた。
 光田さんによると、オンラインでの新歓祭という発想自体は2月28日~3月3日頃にはすでにあったという。
 関西の大学のトップを切って、近大が卒業式と入学式の中止を発表したのが2月25日。27日には立命、関学、同志社が一斉に卒業式を取りやめると公表。神戸大の動向が注目されていたこの時期に、光田さんの頭の中ではすでに、「Web新歓祭」の構想が立ち上がり始めていたことになる。

 そしてついに神戸大も、3月3日に「卒業式中止」、「合格発表の掲示取りやめ」を発表。翌3月4日には、課外活動の3月15日までの自粛が決まる中、新歓祭実行委員会は、3月5日の昼には「新歓祭」の中止やむなしの方針を決めた。
 本来は、鶴甲第一キャンパスの芝生グラウンドで行われるはずだった、「新歓祭」。ほぼ同時に、光田さんは「Web新歓祭」の企画の具体的な検討に入り、3月6日には企画書が出来上がったという。

 グラウンドのテントブースでの説明に代わり、各団体はYouTubeなどでライブ配信を行ったが、光田さん自身はもともとネット配信の細かいノウハウを持っていたわけではなかった。「3月3日から5日にかけて企画を詰める段階で身に付けた」という。しかし、ウェブサイト制作関連の技術は、「KUBC(放送委員会)のHPをリニューアルするために、2019年の4月ごろに身につけた」。この経験が、今回のWeb新歓祭の実現につながった。

 先例のないネット上のイベントだったが、大きな事故もなく、4月1日、2日の「Web新歓祭」は終了した。
 各出展団体の担当者らが加入するLINEのオープンチャットには、4月2日17時のWeb新歓祭終了直後から、主催の光田さんらをねぎらうメッセージが相次いだ。
 「企画から運営まで本当にありがとうございました!」、「締め切りギリギリの提出にも真摯に対応して下さりありがとうございました。本当にお疲れ様でした」。
 神戸大学でのこの取り組みは4月2日20時45分のNHKニュースでも報道された(神戸大学で「Web新歓祭」 https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20200402/2000027391.html )。

 光田さんは「ある程度は盛り上がったようで安心しました。参加団体の皆様、ご協力ありがとうございました」とホッとした様子。
 各団体の新歓担当者に向けては「参加団体の皆様には、私の説明が不十分なところも多く、また準備期間の短さや前例が無いこともあって、少なからぬ負担をかけたことと思います。そのような中でも誹謗中傷などもなくご協力いただけたことには、本当に感謝しています。今後の新歓でも、あるいは新歓以外でも、ご協力できることがあればぜひお声かけください。」とコメントを寄せた。

 新入生に対しては、「新生活を楽しみづらい状況ですが、このWeb新歓祭を通じて、少しでも楽しく過ごしていただけたなら幸いです。今後も多くの団体がSNSやライブ配信などで新歓を行うかと思いますので、これからも存分に大学生活を楽しんでください」とメッセージを寄せた。





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