青王我の横着日記とか

 小説版の序章を含めたADVゲーム、「ENDLESS MAZE」の製作日誌。
 でもたぶんただのにっき。

正義とは受動的である

2007-02-09 02:13:17 | 横着日記
現在休みだけど、まだ微妙に春休みではない青王我です。こんばんは


正義って面白い言葉です
実はとても不安定な常識の上に成り立っている言葉、
ということに気付いていない方が多いでしょう

正義の反意語は悪
これを最も簡単な要素に変換するとプラスとマイナス
そしてこれらの間が平和

  正義(+)← 平和 →(-)悪

そして平和とは正義も悪も無い世界のことを指すわけですが、
ここから先に生まれるのは正義と悪のどちらかということをまず理解する必要があります

これは間違いようも無く悪が先です
それゆえに、
悪に対応して正義が出てくる=正義は受動的である
ということが成り立つわけです



ところで世界は、

正義+悪=平和

になっているのでしょうか?


結果的にはなっているといえるでしょう
しかしそれは解決したときの話です
悪が生まれた当初は世界の均衡が悪に傾いたままで±0というわけにはいきません
そこから世界が対応して正義を生み出すことで、
世界の均衡が平和へと近づくのです

これを分かりやすくたとえるなら、病原体と抗体の関係が挙げられます

 世界→人体  平和→健康
 悪→病原体  正義→抗体

 健康な人体に病原体が入り込んで人体の健康を脅かすが、
 人体がこれに対応して抗体を送り込んだことにより健康を取り戻した

上のように置き換えても起きていることは変わりません
もうどこかの保健体育の教科書みたいですね

さて、ここから気付く人も居られるかもしれませんが、
『病気に勝てない人体もある』
ということがお分かりでしょうか

悪に対して正義を生み出す世界も、
悪を相殺するだけの正義を生み出せない場合があります
そうした世界はもしかしたら死んでしまうこともあるでしょう

かといってあらかじめ正義を用意しておくことも出来ません
「ワクチンがあるじゃないか」
という方もいるかもしれませんが、
アレは一旦発生した病原体を弱らせた奴が原材料なので、
発生しないとワクチンは作れません
自衛隊なども同じで戦争が起きる可能性があるから存在するだけです

もし正義を先に投入したらトンでもないことになります
私ならお断りしますね
もし仮に警察があらゆる場所も覗けることができるようになったらどうしますか?

 悪巧みしてるかもしれないので家の中も入ってきます
 違法なことをしてる可能性があるのでお風呂もトイレも覗きます
 何か隠してるかもしれないので金庫の中も調べます

お断りしたいでしょう?

正義は悪に対して脆弱です
必ず後手を踏み、しかも必ず勝てるとは限らない
それでも世界は平和を欲して正義を生み出し続けるのです
例え自らが悪を生み出しているとしても


そう
正義か悪かなんて所詮は視点の次第です
これらの理論は全て一方向からのものに過ぎません

誰かの正義は誰かの悪かもしれません
誰かの悪は誰かの正義かもしれません
薬が毒であるのと同じように、毒もまた薬でもあるのです

世界はプラスとマイナスで出来ている
そして世界のどこにもゼロは存在しない
それでも世界はゼロを求める……



ところで正義を先に生み出す例外も、もちろん存在します

平和な中、手っ取り早く大きな利益を出す方法はひとつ
戦争です。勝てば負けない!
とりあえず『アレが悪だ』って言っておいて攻めれば自分は正義ですよね


>>後で嘘がバレると善悪が逆転しますよね
→政権が危ういらしいですよ?

詩 それはこころの深淵

2007-02-08 12:16:02 | 横着日記
さすがに窓開けた上で半袖はきついですね
こんばんは。青王我です
間違えたこんにちは。青王我です


こんな真昼間からナンですが、イイものを発見しました
お姉ちゃんの詩集 Amazon
お姉ちゃんの詩集 まとめwiki

某掲示板発の「電車男」式発行物ですね
ただし違うのはオタクが云々ではなくて、うららかな少女の詩だということ
ただ、まあ、発行になったのは「電車男」のあおりでしょうねえ

「この速さなら売れる!」

的な感じ?


しかしwikiやらスレッドの流れを見てると、これは秀逸な匂いがします
なぜなら、詩というには変に黒いってところ

理由は明白
人に見せるつもりじゃなかったから

詩っていうのは大抵、いつかどこかで見せるつもりで書いてます、たぶん
小説にせよ、こころの産物ってのは誰かに見せることで真に安定を見ます

「こんなの書いたんだ」
「へえ、いいじゃん」
「ありがとー」

ってな感じで他人に確認してもらうことがある種の快感であるのかもしれません
実際、私がそう

ところが誰にも見せる気が無い
もしくは誰もみることができないはず
と思って書いている詩には、
人に見せるアテがあって書いているものには無い、
こころの本音が記されるのです

あと、書いている時期が若いというのも評価が高い理由のひとつ
まあこのひとは元から若干お天気な人っぽいですが、
若くてこころの安定化が完全でないころは直球でいいですね
直球ゆえにどこへ飛んでいくか分からない発想力も、やはり若さゆえですか


あとね


ここの所笑ってない! ってひとは下のスレ
詩をまともに見たいってひとは全部見ないで詩集買ったほうがイイデスヨ
スレの流れがないとおそらく一変しますね、この作品
スレッドは顔が見えないとはいえ、
誰かが一緒にいて、一緒に観ている感がありますが、
『詩を読む』というのは自分と詩との一対一の真剣勝負のようなもの
笑ったり重くなったり苦笑いしたりいろいろあるかもしれませんが、
妙にしんみりしてしまうはず



お値段も1000円とお手軽
忘れてなければ来月にでも買ってみようかしらん


どことなくfiction臭漂う「電車男」と違って、
有無を言わせぬセンスと凄みがあるね
スレの住人じゃないけど、
『作者がたとえ>>1でもかまわない』
ホント、「電車男」とは違うよね



>>「電車男」になんぞ恨みでも?
→どうでしょう?

つくりてと よみての ぱらどくす

2007-02-05 02:54:55 | 横着日記
今日テストです! 青王我です!



 よく聞く言葉ですが、

『批評するなら、お前がやってみろよ』

これ、おかしいと思いませんか?


言いたいことも良く分かるんです
私も一応ものかきの端っこあたりですから、
批判されると腹立つのはよっく分かります
しかしそういう問題ではないのです

結論から言えば
『批評されたくないなら人に見せるな』

・・・・・・

ところがこれも違う
いや、あってるんですけどね
微妙にニュアンスが違う

あらゆる作品には必ず評価が付くものです
この作品とは、小説や漫画、絵画や映画などに限らず、
スポーツ、食品、日用雑貨品など、
『つくられたもの』全てが当てはまります

そして評価とは、げに貴重なもの

好評は付きやすいものです
それが好きな人は思い思いの好評を広めてくれることでしょう
しかし悪評は、好評のそれに対して付きにくいものです
『好評ばかりの中にある一粒の悪評』、
これが実は作品の向上に必要な一粒かもしれません

自分や身内がいい作品だねと言ってくれている中で、
どこどこが悪い、どこどこが間違っていると悪評が付く
とっても腹が立ちます
しかしある意味それは第三者による如実な、
そしてとても貴重な改善案かもしれないという可能性をも秘めているのです


ちなみにあなたの友達が先の言葉を放ったとしたらこう言ってあげましょう

『じゃあお前は、どんな物を食べてもまずいと言わないんだな?』

つまりそういうことです


全ての人間は創作者であり、批評者である


・・・・・・

とりあえず今作ってみた言葉ですが

誰かが何かを作ってそれを世に出した瞬間に、
自分以外の誰かがそれを見て評価を出すことは忘れてはなりません

批判されたとき、
あなたは大いに怒って、大いに悩んで、そして大いなる発見をしてください
そのときあなたとあなたの作品はあらたな一歩を見出すことでしょう
批評がどうとかじゃなくそれそのものをあなたの肥やしとすることで、
批評者を見返すと考えても面白いんじゃないでしょうか

それに好評は思い上がりをも生みますしね


毒はくすりに。薬はどくに。


人生ポジティブが何よりです
笑う門には服着たルーク・スカイウォーカー



>>服着た何だって?
→何でもありません