フェミー:始まっちゃいました。
???:始まりましたね。
フェミー:世界のフェミーです。よろしくネ?
???:気持ち悪いです。
フェミー:そうかな。
???:それは、もう。
フェミー:じゃあ、普通に進めて行きましょうね。
???:はい。
フェミー:フェミーです。正確には、テーチ・M・フェムスターっていうんだけどフェミーでいいや。長いから。
???:テーチじゃないの?
フェミー:ええ、テーチは姓ですからね。こっちでは。いや、あなたもこっちの人でしょ。
???:そうでした。
フェミー:丁度説明しようと思ってたから構いませんけどね。
???:あはは。
フェミー:笑いどころじゃないです。
???:お話進まないよ?
フェミー:……では、改めてご説明します。本講座は青王我著『魔法理論』から抜粋して、受講者へ簡単にご説明するものです。
???:実態は青王我が風呂場で閃いた程度のものらしいけどね。
フェミー:そういうこと言わない。それで、進行の私とは別に毎回ゲストをお招きします。
???:今回は私ね。
フェミー:はい。今回は最初に講義の目的もろもろを説明しなければいけなかったので後回しにしていましたが、
次回以降は最初にゲスト紹介が入ります。
???:それでここまで???という、この仕打ち?
フェミー:ええ、すみません。
???:本番前に聞いたけどね。
フェミー:そういうこと言わない。
???:あはは。
フェミー:えー……、それでは今回のゲストをご紹介します。ケーキショップ『りあらいず』のココ・S・レイヤーレインさんです。
レイ :はじめまして。レイです。
フェミー:いつもお世話になってます。繁盛されているようですね。
レイ :ひとえに私のおかげですね。
フェミー:言いにくいこと、言い切りますね。そういえばどうして『りあらいず』って店名なんです?
レイ :英語辞典で目に付いた単語だから。確か意味は悟り。
フェミー:意味が分からない……。
レイ :それより、なぜ私がゲストなの? そっちのが不思議。
フェミー:それはね。
レイ :え?
フェミー:……あなたが最初の受講者だから。
レイ :それじゃ仕方ないな。
フェミー:知り合いだからってのもありますけどね。
レイ :別に構わないけど。それより残り時間。
フェミー:ああ、いけない。もう半分まで使っちゃった。
レイ :残りは自習にしない?
フェミー:いえ、今回は簡単な内容なので、すぐに始めれば間に合います。
レイ :残念。
フェミー:それでは今回の講義へ入らせていただきます。
レイ :お願いします。
フェミー:魔法の規模は一般的には五段階に分けられています。こちらでは初等部でも習うので、もちろんご存知ですね?
レイ :法(ホウ)、文(モン)、印(イン)、円(エン)、陣(ジン)ですね。
フェミー:その通りです。この上に星(セイ)を加える方もいますが、あまり一般的ではありません。
レイ ;なんですか? それ。
フェミー:その名の通り星と星を繋いで魔法回路を構成することですが、机上論に過ぎないのでスルーしてください。
レイ :分かりました。
フェミー:それぞれ名が意味を表しているのですが、ビギナー対象なので簡単に説明いたします。
レイ :まずは『法』ですね。
フェミー:『法』は一言魔法と言えます。構造が簡単なので、すぐに発動できますが、そのぶん効能もお手軽の域を出ません。
レイ :でも工夫すれば役立つものもありますよ。『バーナー』とか。
フェミー:ええ、魔力をただ流しさえすればいいたぐいのものが人気ですね。
レイ :なるほど、では『文』は?
フェミー:俗に言う詠唱が必要なものです。必ずしも詠唱が必要とは限りませんが、とりあえずそれは置いときましょう。
レイ :御札に書いてあるのも『文』ですか?
フェミー:そうですね。御札程度だと大量の魔力が流せませんから『文』が限界と言われています。
レイ :模様が書かれている御札も見かけますが。
フェミー:一概には言えませんが、恐らくそれが『印』です。
レイ :恐らく、とはつまり?
フェミー:『法』で作られた単なる模様と、文を複雑に組み合わせた『印』の判別が一般の方には難しいからです。
レイ :そうですか。
フェミー:ただ、少なくとも紙製の御札には『印』クラスの刻印は無理です。木製、石製、金属製なら可能性はありますね。
レイ :なるほど。木製だけど安物だし『法』、かな。
フェミー:お次は『円』です。『印』と『印』を『文』で繋いで大きな回路を構成します。
レイ :道路工事の業者がよく円いの地面に書いてるね。
フェミー:ええ。下準備に時間が掛かりますが、その分得られる効果は大きいです。必ずしも円形である必要はありませんが、
まあこれも割愛しましょうか。
レイ :紙面の都合ですね。
フェミー:紙面とか言わない。
レイ :……『陣』で最後です、先生。
フェミー:先生だなんて、そんな。じゃない。『陣』ですね。
レイ :あと250……。
フェミー:? 『陣』は『円』をいくつも使って組んだ大規模な魔法です。多くの人手を必要とします。
レイ :具体的には?
フェミー:5人や10人は当たり前、大昔には大陸の端から端にかけて伸びる『陣』が作られ、
詠唱者は延べ1000人を超えたそうです。
レイ :その効果は……?
フェミー:残念ながら不詳です。
レイ :あらら。
フェミー:そんなところで今回はここまでです。レイさんお付き合いありがとうございます。
レイ :あっ、ベルが鳴った。
フェミー:いけない、部屋の鍵返さなきゃ。それでは皆様また次回っ。
レイ :次回あるのかな……。
???:始まりましたね。
フェミー:世界のフェミーです。よろしくネ?
???:気持ち悪いです。
フェミー:そうかな。
???:それは、もう。
フェミー:じゃあ、普通に進めて行きましょうね。
???:はい。
フェミー:フェミーです。正確には、テーチ・M・フェムスターっていうんだけどフェミーでいいや。長いから。
???:テーチじゃないの?
フェミー:ええ、テーチは姓ですからね。こっちでは。いや、あなたもこっちの人でしょ。
???:そうでした。
フェミー:丁度説明しようと思ってたから構いませんけどね。
???:あはは。
フェミー:笑いどころじゃないです。
???:お話進まないよ?
フェミー:……では、改めてご説明します。本講座は青王我著『魔法理論』から抜粋して、受講者へ簡単にご説明するものです。
???:実態は青王我が風呂場で閃いた程度のものらしいけどね。
フェミー:そういうこと言わない。それで、進行の私とは別に毎回ゲストをお招きします。
???:今回は私ね。
フェミー:はい。今回は最初に講義の目的もろもろを説明しなければいけなかったので後回しにしていましたが、
次回以降は最初にゲスト紹介が入ります。
???:それでここまで???という、この仕打ち?
フェミー:ええ、すみません。
???:本番前に聞いたけどね。
フェミー:そういうこと言わない。
???:あはは。
フェミー:えー……、それでは今回のゲストをご紹介します。ケーキショップ『りあらいず』のココ・S・レイヤーレインさんです。
レイ :はじめまして。レイです。
フェミー:いつもお世話になってます。繁盛されているようですね。
レイ :ひとえに私のおかげですね。
フェミー:言いにくいこと、言い切りますね。そういえばどうして『りあらいず』って店名なんです?
レイ :英語辞典で目に付いた単語だから。確か意味は悟り。
フェミー:意味が分からない……。
レイ :それより、なぜ私がゲストなの? そっちのが不思議。
フェミー:それはね。
レイ :え?
フェミー:……あなたが最初の受講者だから。
レイ :それじゃ仕方ないな。
フェミー:知り合いだからってのもありますけどね。
レイ :別に構わないけど。それより残り時間。
フェミー:ああ、いけない。もう半分まで使っちゃった。
レイ :残りは自習にしない?
フェミー:いえ、今回は簡単な内容なので、すぐに始めれば間に合います。
レイ :残念。
フェミー:それでは今回の講義へ入らせていただきます。
レイ :お願いします。
フェミー:魔法の規模は一般的には五段階に分けられています。こちらでは初等部でも習うので、もちろんご存知ですね?
レイ :法(ホウ)、文(モン)、印(イン)、円(エン)、陣(ジン)ですね。
フェミー:その通りです。この上に星(セイ)を加える方もいますが、あまり一般的ではありません。
レイ ;なんですか? それ。
フェミー:その名の通り星と星を繋いで魔法回路を構成することですが、机上論に過ぎないのでスルーしてください。
レイ :分かりました。
フェミー:それぞれ名が意味を表しているのですが、ビギナー対象なので簡単に説明いたします。
レイ :まずは『法』ですね。
フェミー:『法』は一言魔法と言えます。構造が簡単なので、すぐに発動できますが、そのぶん効能もお手軽の域を出ません。
レイ :でも工夫すれば役立つものもありますよ。『バーナー』とか。
フェミー:ええ、魔力をただ流しさえすればいいたぐいのものが人気ですね。
レイ :なるほど、では『文』は?
フェミー:俗に言う詠唱が必要なものです。必ずしも詠唱が必要とは限りませんが、とりあえずそれは置いときましょう。
レイ :御札に書いてあるのも『文』ですか?
フェミー:そうですね。御札程度だと大量の魔力が流せませんから『文』が限界と言われています。
レイ :模様が書かれている御札も見かけますが。
フェミー:一概には言えませんが、恐らくそれが『印』です。
レイ :恐らく、とはつまり?
フェミー:『法』で作られた単なる模様と、文を複雑に組み合わせた『印』の判別が一般の方には難しいからです。
レイ :そうですか。
フェミー:ただ、少なくとも紙製の御札には『印』クラスの刻印は無理です。木製、石製、金属製なら可能性はありますね。
レイ :なるほど。木製だけど安物だし『法』、かな。
フェミー:お次は『円』です。『印』と『印』を『文』で繋いで大きな回路を構成します。
レイ :道路工事の業者がよく円いの地面に書いてるね。
フェミー:ええ。下準備に時間が掛かりますが、その分得られる効果は大きいです。必ずしも円形である必要はありませんが、
まあこれも割愛しましょうか。
レイ :紙面の都合ですね。
フェミー:紙面とか言わない。
レイ :……『陣』で最後です、先生。
フェミー:先生だなんて、そんな。じゃない。『陣』ですね。
レイ :あと250……。
フェミー:? 『陣』は『円』をいくつも使って組んだ大規模な魔法です。多くの人手を必要とします。
レイ :具体的には?
フェミー:5人や10人は当たり前、大昔には大陸の端から端にかけて伸びる『陣』が作られ、
詠唱者は延べ1000人を超えたそうです。
レイ :その効果は……?
フェミー:残念ながら不詳です。
レイ :あらら。
フェミー:そんなところで今回はここまでです。レイさんお付き合いありがとうございます。
レイ :あっ、ベルが鳴った。
フェミー:いけない、部屋の鍵返さなきゃ。それでは皆様また次回っ。
レイ :次回あるのかな……。
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