やま建築研究所

私が感じたこと、気になった建築などを書き留めたノートです。

やま建 フランスリポート1日目

2007年07月20日 00時43分51秒 | フランスリポート
パリでもそうでしたが、ここ東京でもジメっとした天気が続いています。

クセ毛で髪も伸びてきた今日この頃、湿度が高いとカールし過ぎてまとまりません。仕事終わりに東中野のいきつけの床屋に行ったのですがなんと臨時休業。
ついてない

前回のブログで報告したミキティといく姫へのフランス土産のTシャツ。
ベルサイユ宮殿でしか買えない地域限定のレアモノ。

渡したのですが微妙な反応でした・・・。
現地では一目で「これいい!!」と思ったんですがね。



さて「オレ流建築の歩き方」は、やま建築研究所海外遠征報告となります。
今回のフランスリポートの発表です!!

出発は2007年7月2日 成田発。
香港で乗り換え後、パリに到着したのは7/3の午前7時です。

飛行機の窓から見るとパリ周辺には厚い雲が覆っており、さらに下降すると雨が降っていました。
雨は想定していなかったのでかなりへこみました。

RER高速郊外鉄道に乗ってパリ市内へ向かい北駅で下車。予約していたホテルを探します。
左手に傘、右手にガイドブック、重い荷物をかつぎながらの移動はかなり参ります。
しかも私が持っているのはただの肩掛け旅行かばんなので・・・

苦労の末、見つけてチエックイン。大きな荷物を預けて、勇み足でホテルをあとにします。

今日の一番の訪問予定はノートルダム大聖堂。
地下鉄でシャトレ駅で下車。外に出ると目の前にはセーヌ川とコンシェルジュリー(城のような建物)が現れた!!


(雨の中のコンシェルジュリー)

雨は強く降っていたのですが、このパリを象徴するような風景を目にしてしばし感動に震えました。
フランスに来た実感を最も感じた時でした。

そこからはシテ島のノートルダム大聖堂まで歩いて移動。
建物の影を抜けて現れたノートルダムはとても巨大です。前面広場から正面全景を見渡しながら、しばらく見入ってました。
遠目からみると形に均整がとれていて美しいプロポーション、近くに寄ると彫刻などの装飾に目が引かれます。


(ノートルダム大聖堂 晴れた日に撮ったもの)



(入り口の彫刻)



(ホラー的な彫刻もあるのだ)


雨の中、入場待ちの長蛇の列に並びます。
中は神聖な雰囲気漂う巨大な空間が広がります。中から見ると外観正面のバラ窓はあまり目立たず、両翼のバラ窓のステンドグラスの美しく輝く様がわかりやすかったです。


(内観)



(側面のバラ窓ステンドグラス)


写真を撮りまくっていたところトラブルが発生!!なんとデジカメが壊れてしまったようです。
その時はかなり落ち込み聖堂のなかでしばし呆然としてました。
真剣に帰国を考えていたのですが、原因は水滴が中に入ったらしくしばらく放置すると直りました。

雨の日はろくな事がないと思ってましたが、一つ発見がありました。
屋根から流れ落ちる雨が、ゴシック建築特有のフライングバットレスを伝って怪獣の口からしたたり落ちています。


(側面のフライングバットレス)

フライングバットレスは壁を支える役割だけでなく、雨樋の役割を持っていることを発見しました
あまり大した事じゃないですけど・・・

整った正面外観、中の神聖な大空間とは対照的に聖堂裏側の外観は構造がむき出しで、まるでムカデのようなグロテスクさを感じます。
大きな内部空間を作るための代償でしょうか。


(後ろから見たノートルダム)

次は2番目の目的地、オルセー美術館へと向かいます。
地図ではそんなに離れていないと思ったので歩いて向かったのですが、雨も降っていたこともあり遠く感じました。

ここも人気スポットなので、入口は長蛇の列。
でも私はパリの美術館ならほとんど使える「ミュージアムパス」を持っていたのでチケットを購入する必要もなく、並ばずに入る事ができました。


(オルセー美術館)

この建物は約100年前に鉄道の駅として作られた建物をリノベーションして美術館にしたものです。
中央が列車の発着場だったところで他にも巨大な時計、鉄骨の骨組、高い天井など内部はそこかしこに駅の名残が残っています。



しかも現役の駅と同様に壁や天井も鉄骨とガラスで作られているのでかなりの明るさです。



他の美術館に比べてくつろいだ人が多いのも駅という場所がそうさせているのかもしれませんね。




次は最初に見たコンシェルジュリーへと向かいました。
ここも「ミュージアムパス」で入れます。

もともと王宮だったせいもあり城のような外観です。
入口を入ると「衛兵の間」。王宮で働く従業員の食堂だったそうです。
いくつもの柱に支えられ天井高も4~5mはある大空間。リブ・ヴォールト(アーチ型のスジ)が印象的です。


(衛兵の間)

中世から近世にかけては牢獄として使われ、マリー・アントワネットもかつて収容されていたそうです。


その後、エッフェル塔へ移動しました。
遠目にみてもエレガントなスタイルですが、近くで見ると鉄骨がアーチや渦巻き、クロスとデザインされて組まれていることがわかります。



特に直下から見上げた1階までの円弧の部分は芸術です



塔にはエレベーター代をケチって階段で登りました。(約半額なのだ。)
最上階へは混んでたので2階までしか登ってないですが、眺めは最高です。
おまけに虹まで見ることができました。


(エッフェル塔からの眺め)

ここまでまわって時間は午後8時過ぎ。緯度が高いのでまだまだ明るいです。
その後ふらふらと散歩しつつ飯を食えるところを探してしたのですが、どこも高いユーロも高いし・・・
結局レストランは諦めて、ホテル近くのマックで夕食です。
パリまで来てマックかよ!って感じですが節約!節約!まだ先は長いんで。

土砂降り、そしてカメラの故障。一時はどうなることかと思いましたが無事に初日を乗り越えました。

次は二日目です。お楽しみ。












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