私が住宅営業の道に入ってから早10ヵ月となりました。
当時はまだフリーター。先行き不透明な身の上。
参考 http://blog.goo.ne.jp/ko-yama/c/a1284a7b8adee975fc1f1dc08bdbc747
「拾ってくれるところがあればどこでもええわ!」とばかりにまず練習がてら受けてみようと思った会社が今の会社。
資格も取ったので、なんとか設計職にもぐり込もうと無謀にも設計志望で受験。
ところが当時面接担当だった本部長に住宅営業の魅力とやりがいを熱く語られ、ついついその気になってしまった私はその場で「営業職でお願いします!!」。
そのせいかどうかはわかりませんが、無事内定をもらうことができ、今へと至っています。
入社したのは国産材を使った木造軸組工法を専門とする住宅メーカー。
衣食住。食料品については昨今、国産意識が高まってきていますが、衣類や住居についてはまだまだ多くが輸入品や輸入材で占められいます。
「何十年と住む住宅も国産材がいいのかも・・・」
入社当初は仕事を覚えることでてんてこ舞でしたが、やっぱり自分の売るものについては自信をもって売れるものじゃないとあきまへんなあ、と思って作ったのがこの資料。
長いので二回に分けてお届けします、お茶の間へ。
こんなの作っていたから肝心の売り上げが伸びていないのかもしれませんがね。
森をつくりませんか?住みながら、生活しながら街を森に変えていきませんか?
といっても普段の生活の一部となっている建物や公園を取り壊して木を植える訳ではありません。また敷地や道路に花壇を作って緑を増やそうという運動でもありません。
木をふんだんに使った家を建てることで街を森に変えていこう、そして地球環境を守っていきませんか? という提案です。
現在、世界規模のテーマになっている温暖化防止、地球環境保護のためには森林を増やすことが必須です。
ご存じのように森林は温暖化の原因となる二酸化炭素を吸収して酸素を放出する働きがあります。
国連食糧農業機関(FAO)の発表によると世界の森林は毎年、およそ日本の面積の約2割に当たる730万haずつ減少しています。
これが地球温暖化の原因の一つであることは明らかです。
でも、木を使って家を建てるには木を伐採しなければなりません。環境保護どころか自然破壊ではないのか?と疑問に思われるかもしれません。
日本に着目すると国土の約7割が森林で覆われています。そのうち人の手により植えられた人工林はおよそ40%。この人工林や荒れ放題の山林を計画的に植樹・伐採することは森林の機能の活性化につながります。
なぜなら、二酸化炭素を吸収して酸素を放出するという木の光合成の能力は樹齢40年までにピークを迎えます。樹齢百年を過ぎるとこの能力はほとんど失われてしまいます。
例えば光合成のピークを終えた木を伐採して、新しい木を植える。これを繰り返すと大気中の二酸化炭素の吸収量、酸素の生成量がどんどん増えていきます。
木が吸収した二酸化炭素は木に蓄えられていくので、伐採後、建築材料として使われている限りずっと二酸化炭素を溜めています。つまりは二酸化炭素のストック材です。
また、伐採した木は建築材料として販売することで、植林や山の手入れの資金となりますし、林業の需要が増えることで地方の活性化にもつながります。
森林は1ha(1万㎡)当たり約50トンの二酸化炭素を蓄えています
一方、木で家を建てた場合、二酸化炭素の蓄積量は一軒当たり約5トン。
すなわち、約10軒建てるだけで森林1haとほぼ同じストック量となります。
二酸化炭素をストックした木材で家を建てる、そして多くの家が木の家となった時、まさに街に森ができたのと同じ効果が期待できます。
木造建築は環境にやさしいだけでなく住む人にとってもやさしいものです。
古来から我々の祖先が住み続け育んできた木造住宅は日本の気候や風土、文化として最も国民性に合った住まいと言えます。
内閣府による世論調査では日本人の約8割が木造住宅を望んでいるとの結果が出ています。(平成19年調査結果より)
これは我々日本人が代々、国土の大部分を占める森林に囲まれて暮らしてきた事に加え、木材の作り出す快適環境を潜在的に感じているからではないでしょうか。
次回は木材がつくる優れた環境と安全性について述べていきます。
次号に続く・・・。