イスラエル旅行記

旅行記が完成したので、あとは普通に。、

7. 成田からロンドンヘ

2006年08月18日 | Weblog
 さて、夜型でいつもの就寝時間が午前1時という私、機内の映画を4本見終わってもまだ眠れません。さすがに体を持て余して、立ったり座ったりの繰り返しです。時々ビデオカメラを持って、不良少女のように仲間探しに出かけては、夜の巷を散歩?して気を紛らわせました。
 イヤホンをつけてラジオを聴いている人もいますが、ほとんどの人はぐっすり寝入っているようです。時間はまだ夜の11時。目が冴えてどうしようもありません。普段、立って走り回る仕事だけに、長時間じっとしているのがとても辛く感じます。

 こんな時はトイレに行くのが一番ですね。狭いけれども、機内ではトイレが一番明るく、唯一自由になれる場所。非常に機能的に作られているし、ただ見ているだけで頭がよくなったような気がするから何とも不思議です。

(東京で小さな家を建てるなら、こんなコンパクトなトイレがいいな)
などと思いながら、お祈りしたり、英会話の勉強をしたり、はたまた賛美歌を歌ったりする私でした。それでどうかといいますと、ますます目が冴えて・・・・気持ち良さそうに眠っている仲間たちを片っ端から突っついて、「悔い改めよ、天国は近づいた」なんて、起して歩きたい衝動にかられるのでした。もちろん、実際そんなことしたら袋叩きにあうか、精神異常者にされるでしょうから自粛しましたが・・・・。
 
 やがてロンドンのヒースロー空港に到着。現地時間18時30分。足がむくんで靴がパンパンです。乗った時と同じく、機内の通路がまた人、人、人・・・・。
「サンキュー」
「お疲れさまでした」
 乗務員に見送られて、またあの長い廊下を渡り、くねくね歩いてバスターミナルに出ました。乗り換えのためイスラエル行きの空港に移動するのです。

 久々に外の空気をいっぱい吸い込みながら、ふと、荷物は大丈夫かな?と思いました。悪名高きヒースロー空港です。スーツケースの鍵を壊されて、貴重品を抜き取られたという話を、しばしば聞かされていましたから。
さてバスに揺られて5分? イスラエル行きの待合室です。ここで2時間という待ち時間を与えられて、皆さんはショッピングを楽しんでいましたが、私はちょうどその頃になって猛烈な睡魔に襲われ、買い物どころではありません。うつろな目をしてただぼーっとしていました。
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6. 成田・出発前の機内で

2006年08月18日 | Weblog
 シベリア上空を通っておよそ12時間半の飛行予定。アナウンスは英語と日本語です。途中、富士山とテームズ川の案内がありましたが、席が席だけに思うように移動できず、見ることができませんでした。
「ところで西さん、水着を持ってきました?」
訊ねると
「ええ、それがね、娘が貸してくれはる言うて、家に持ってきたんやけど派手でなあ。なんぼなんでもこの年寄りでっしゃろ、着れまへんがな」
と言うので、
「あら、いいんじゃないですか、死海でちょっとだけですもの」
と慰めたつもりでした。ところが、次のセリフを聞いてびっくり。

「そいでなあ、自分で縫ってきましたんえ」
「え? 水着を?・・・縫ったんですか?」
「ちょっといただいたジャージーの布がありましてなあ、このブレザーも、このズボンも、このショルダーバッグもなあ、急いでやっと間に合わせたんえ」
 私、開いた口がポカンとしたまま、目がぱちぱち。
「西さん、私、信じられないわ。水着まで縫ってしまうなんて・・・・」
 
 ああ何と、今日のように日本が発展した陰には、彼女のような人たちがいたからだと、改めて真の意味でのウーマンパワーを感じました。そして、もっと物を大切にし、知恵を働かせて生きることが、元気で長生きする秘訣ではないかと、もうすでに開眼し始めた私です。人間、何が勉強になるかって、その人の生き様に触れることが一番ですよね。(7へつづく)
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