くーばあちゃんの日記

ご訪問ありがとうございます。大好きな花、緑の草木、日常の出来事等を写真と共にゆっくりしたペースでお届けしたいと思います。

『ひとよ』..観てきました。

2019-11-26 05:55:19 | 映画

おはようございます

朝は秋冷の季節に..まだ冬の寒さには程遠くて

暖房も名古屋では必要ないのかも..一昨日 長男が東京から私用で名古屋へ..東京は寒かったのでしょう.いっぱい着込んで

名古屋は暑い(爆)と

 一泊して福岡への出張..地域によって洋服の調整をしなければ

楽しみにしていました『ひとよ』をようやく観ることが..改めて 家族の有難さを感じた作品でした

 ひとよ(一夜)の出来事が..壊れてしまった家族の物語です

冒頭の15年前のシーンがあまりにも悲惨で 「お母さん、さっき お父さんを殺しました」 

三兄妹の父親は激しいDVを子どもたちに..

母が子供たちに「あなたたちは自由です 何にだってなれる」と 15年後に必ず戻ると言い残して警察へ

15年後..こはる(母)は約束通りに帰ってきます

久し振りに皆が揃って..一人ひとりが母に対する思い入れが違います

自由にはなったけれど..「犯罪者の子」とのレッテルがつきまといます 幸せな年月ではなかったのです

次男に「子供たちがめちゃめちゃなとき あなたは何をしていたのですか」と..責められます

こはるさん「私は何も悪いことはしていない」と 黙々と涙もみせずに家事をして

何にも揺るがない 圧倒的な母の姿です こはる役の田中裕子さんの演技力の強さに心の中で大拍手です

この物語りの中にはこはる一家だけではなく..一家を取り巻く人たちも描いています

そこには現代社会の問題が,..認知症 離婚 経歴を公に出来ない人の子への思い入れ‥など

かと言って..決して暗さを感じさせる映画ではありませんでした

ラストでこはるに理不尽な危機が..それまで冷たい目を向けていた次男が狂ったような激しさで救いだす姿が

そこには 疑似家族でない血で繋がった本物の家族の姿がありました

  

東京へ帰る次男を見送る家族..

園子が美味しいものを作るから帰っておいでに..笑顔の次男

壊れてしまった家族の繋がりが始まりそう

素晴らしい役者さんが勢揃いでした

母親 稲村こはる(田中裕子さん)..存在感が半端ではありません BSで放送の『おしん』に負けない芯の強さ.母の強さを..感じました 

次男雄二(佐藤健さん)..母親を憎み小さな記事を匿名で売って..カメラがあなたの目を追っていました..

冷たい目から暖かい目に..素晴らしかったです

長男大樹(鈴木亮平さん..吃音である役.. 少々気弱な長男..西郷どんの男らしさとは

異なる役柄 見事でした

長女園子(松岡茉優さん)『万引き家族』も素晴らしかったけれど..大好きな女優さんの一人となりました

将来がとっても楽しみです

原作 桑原裕子さん 劇団KAKUTA主宰

監督 白石和爾さん

心に響く涙溢れる 2時間3分でした

 

 

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映画「七つの会議」

2019-03-09 06:17:38 | 映画

おはようございます

啓蟄も過ぎて自然界は春の準備に追われているのでしょうか

広場の河津さくら..可愛いピンク色の花をいっぱいに咲かせています

 遅れましたが..「七つの会議」を観てきました

久し振りにハリウッド映画「グリーンブック」にも魅かれていましたが..

2月から上映されているので..まだ観られるのかなと..思っていましたが

いつもの映画館 ミッドランドスクエアでは午後からの上映です どうしようかと..

よく調べてみたら笹島にある109シネマズ名古屋(初めて)で朝から上映です

客は私を含めて8名で..ゆったり静かな映画鑑賞でした

原作はお馴染みの半沢直樹シリーズの池井戸潤さん

TVでは長い時間で物語が推移していきますが 映画では上映時間1時間59分の中に

凝縮です..密度の濃い映画でした

ここ最近 TVドラマでも骨太の作品にお目にかからなくて

めちゃめちゃ痛快でどきどきして面白くて

20年前に起きた事件をきっかけに組織から外れた主役 野村萬斎さん演じる八角民雄(ヤスミタミオ)

(この事件の場面....どこかで目にしたような..私の大好きな「ハゲタカ」でした)

ハッカクさんと呼ばれる彼は重要な会議でもいびきをかいて寝ていたり

奔放に見せたり「イツヒヒヒ」と笑ったり..アウトローな彼の本当の姿は?

会社に媚びない 出世を望まない 不正を暴き 信念を貫く正義の人でした

芸達者な役者さんが多くて..唾がこちらにかかるのではと思うほど 皆さん好演でした

野村萬斎さん 背筋が美しく 滑舌が素晴らしくて..

人間らしい優しさを持った及川光博さん演じる原島万二..不倫関係を清算するため

会社に寿退社の嘘をつく優衣ちゃんを演じる朝倉あきさん

2人の行動が話を進めていきます

ヒヤヒヤの連続でした

久し振りに見た 男の生き様の映画でした

 エンドロールでの一人語りが素晴らしかった

サムライ日本に集約される言葉に 宮仕から抜け出られない日本の現実を

 

 

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映画「万引き家族」

2018-07-09 06:09:26 | 映画

西日本を襲った歴史的大雨の被害 亡くなった方もいらして

ご冥福をお祈り致します

そして被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます お疲れが出ないように

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

おはようございます

ようやく日射しが戻ってきました 我が家の狭いベランダでの洗濯干しは満員御礼になりそうです

今 蝉の鳴き声が...名古屋も梅雨明けかな

先々週の木曜日に行くつもりで お洋服も着替えて バスの時間まで...

こころのどこかで「今夜は日本のW杯」「疲れるでしょう」の声が囁きづめで 中止にしました

二週間遅れでようやく 楽しみにしていた

「万引き家族」に観に行ってきました

「第71回国際映画祭 パルムドール受賞」

雨の降る日 ウィークデー にも関わらず かなりの人で混んでいました 中年の方が多くて

是枝裕和監督の前回の映画 「そして父になる」での親子の絆に感動して..でも..

「万引き家族は」私が好きな ラストシーンが近くなるとじわじわ押し寄せるハッピーエンドの涙ではありませんでした

「この後は考えて下さいと言われたような気がしています」

血のつながりのない家族に新たに団地の廊下でうずくまっていた少女(じゅり)がの登場で物語が始まって

じゅりは母親から虐待を(目黒の虐待事件を想いだして 大泣きでした)

おばあちゃん お父さん お母さん おばちゃん お兄ちゃんと..じゅり  皆 それぞれこころに傷を持った

 本当の家族ではない絆で結ばれた 疑似家族でした お兄ちゃん(祥太)もひろわれてきた子なのです

 「そして父になる 」のときも子役の上手さに驚きましたが 今回の2人も演技とは思えない自然体でした

この映画は家族全員が皆主役でした

生計をばあちゃんの年金 お父さん お母さんのアルバイト代 そして 万引きで稼いで..

祥太がいつもの駄菓子屋で万引き じゅりも付いてきて 

いつも見ていないと思った店主(柄本明さん 秀逸)から「妹にはさせるな」と

その頃から祥太の心に葛藤が(彼は小学校にいっていないのです

自分の行いに叱ってくれる人が..

日本で今 このような生活をしている人たちがどれほどいるのかと

平和ぼけしている私には全くわかりません

ばあちゃんが亡くなり 庭に埋めて 子供たちに口止めをして 年金不正受給をして

疑似家族がばらばらになるのは時間の問題でした

この映画を観る前に七夕飾りを撮って..帰りにしようかと迷いましたが..

正解でした 複雑な気持ちで映画館を後にしましたから..

安藤サクラさん(奥田瑛二さん 安藤和津さんのお嬢さん)

映像で初めて見た サクラさん ノーメークでの素晴らしい演技にこころの中で大拍手でした

じゅりを抱きしめる姿 涙 涙でした

 

 

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号泣でした...映画「ブランカとギター弾き」

2017-08-19 06:29:30 | 映画

おはようございます

今朝は昨日からの雨が止んできれいな青空が

猛暑日にはなってほしくはありませんが 湿度のないからっとした「夏!!」に

ちびっこ達の為に夏休みが終わる前にと思うのですが..

久し振りに映画を 主人が香港に単身赴任していた時には

ハリウッド映画 中国映画とよく観たのですが...

今は年に一度の映画鑑賞です

77分の短編映画です イタリア映画 監督は日本人(長谷井宏紀さん)舞台はフィリピン マニラとグローバルな映画

スラム街でストリートチルドレンとして盗み 物乞いをしながら段ボールで作ったホームで暮らす少女 ブランカの物語です

この少女を見つめる長谷j井監督の優しさ ぬくもりが77分に詰まって..ラストになると堰を切ったように涙が

 

父親を知らないブランカは母親にも捨てられて..幸せそうな親子連れに寂しさを

TVを一緒にみていた男が「お金があったらあの女を買いたい」の言葉に

「WANTED 3万ペソで母親買います」の貼り紙を

その中で ブランカは盲目のギター弾きのピーターに出会います 最初は投げ銭のお金を

盗もうと...でも でも ピーターの優しさに頑ななブランカの顔に笑顔が

路上で(素晴らしい歌声でした 余韻が今でも))歌いながら働くことをピーターから教えられて

クラブで歌うように

クラブの使用人にお金を盗まれたり 罠にはまったり 女の子としての危険もあったりで

ピーターはブランカを孤児院へと

孤児院から逃げ出すブランカ 隣のベッドの子に「何処に行くの?」ブランカの答えは「ホーム」

坂道からの走るブランカの映像 最高でした ピーターに会った時のはち切れんばかりの絆の笑顔に思わず心の中で拍手です

エンドロールの字幕に号泣でした 「ホームとは自分が帰る場所」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

この映画には多くの子供たちが出演しています

ブランカをのぞいて殆どが路上生活をしている子たちをキャスティング

盲目のギター弾きのピーターもスラム街で仕事を(この方 映画公開の後で亡くなられて)

作られた演技ではなくて 自然さに惹かれます ドキュメンタリーではと

素晴らしい映像 マニラのエネルギッシュな街並み 明るいのです 人々も生き生きして

数々の賞を受賞されたこの映画に大拍手です

(映画の撮影監督をされていた方 長男が住んでいたロスアンゼルスでのお友だちです

 

 

 

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映画「杉原千畝」を観てきました♪

2016-01-08 06:15:27 | 映画

 

おはようございます

ようやくこの季節の寒さになりました

昨日は「七草粥」 先人の教えは素晴らしいですね

昨年もそうでしたが 主人がお腹が少し重たいようであっさりしたものを

それより何より若い人と同じように飲んで

「もう少し控えなきゃ」と 昨日の夕食にお粥さんを

映画「杉原千畝」観てきました

もう一度観たい...久しぶりにこころを揺さぶられる映画に

12月に観ようと思っていたのだけれど 忙しさに追われて観る気も薄れかけていた私

お正月に名古屋に来た長男夫婦が観たと

「良かったよ」 これはどうしても観にいかなくちゃ

邦画?洋画?

字幕付きです ほとんど英語でのセリフ 私は英語力がないのでよくわからないのですが

主役の唐沢さんが頑張って

監督はアメリカ人のチェリン・グラック氏 

 

戦争です 子供がからむ 残酷な場面もかなりあります

今 現在

難民問題でヨーロッパは揺れています 日本は人道援助には遠い国(地理的だけではなくて)

 

杉原千畝は本国からの許可なしで難民にヴィザの発給をして

「6000人のヴィザ」が今では子孫を含めると4万人に

秘書に「人としては最高!外交官(スパイ)として最低」と

 

映画の中で発せられる言葉の数々が素晴らしい

特に小雪さん演じるいつも にこにこしている妻役(幸子)の時折 話す言葉が

女の私にはこころを打ちます  

幸子さんの支えがあったればこその杉原千畝なのだと

 ラスト近くで 連絡船天草丸の大迫(濱田岳さん)が多くの難民の乗船を拒否すべきかどうかの決断を迫られた時

仕事中心の顔から父親へと表情が変わっていく(秀逸)シーンから

徐々に涙が それから堰を切ったように嗚咽です

 

「命のヴィザ」は杉原千畝だけの功績だけではなく

幸子さんの言葉を借りれば「目の色も肌の色が違っても大切な人を守りたいのは誰もが同じ」

戦争の中で まわりの人たちのやさしさがあって成し遂げられたと

この時代に生きた人の力強さ 信念 今の政治家にはない 人としての決断力に敬意です

独特の映像美(雪の中を走るシベリア鉄道が美しい)そして そして映像に流れるような音楽(佐藤直紀さん)

上映時間139分 重厚な映画でした

映画のなかでの言葉から

「人の世話にならぬよう 人の世話をするよう そして報いをもとめぬよう」

     

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