ロアーボデイのゴムパッキンが再使用に耐えない代物なのですが、新品部品を注文するには時間が掛かって日曜日の遠出にはまにあわないので、このまま組み上げてガソリンの漏れてこない方法をとることにした。
早い話が液体ガスケットを塗布し漏れを防止しようとの目論見である。
液体ガスケットを入手しなくては。近くのホームセンターにあるかしら。などと考えを巡らせながらも、よほど以前にそれを買った事を思い出しました。
探しました、ありました。ホルツの製品でした。かなり以前に購入してあったものです。今も使える状態でしょうか。中身が硬化してはいないでしょうか。
指でねじったくらいではそのキャップははずれません。プライヤーで掴みやっとキャップを外したところ中身はやわらかいまま。これはもうけもの。
そんな訳で、やっとの思いでキャブを組み上げて車体に装着したのが次の画像です。

エアクリーナーのボックス、バッテリーや各ワイヤー類を接続していよいよエンジンを始動させます。
セルスイッチのボタンをを少し長めに押すと見事エンジンは始動しました。がアイドリングの回転数が異常に高い。
3000回転から3500もあります。
アイドルアジャストスクリューを戻してみても回転は落ちない。
パイロットスクリューも調整をしてみる。
そういえば、キャブ分解の時、左右のパイロットスクリューの戻し量がえらく違っていた事を思い出した。
片方のキャブの戻し量は2回転と二分の一、もう片方は一回転と四分の一でした。正規の数値がいくらなのかはマニュアルが無いため解りませんが、普通は左右でこんなに違っていることはありません。
これは、以前にこのバイクを整備した人がスロージェットの詰まりを考慮せずにパイロットスクリューでアイドル回転を調整したものと判断して、当てずっぽうで1回転と二分の一に設定してみた。
再度エンジン始動。だがやはりアイドリング回転は変わらず。
いやー、これはバイク屋行きかなと半分あきらめかけ一服。
だがまてよ、まだやってない作業があった。スロットルワイヤーの調整がまだだ。
やっぱりそうだ。スロットルワイヤーが異常に張りすぎでした。アクセルグリップの遊びがゼロでした。
アクセルグリップの遊びを適度になるようにスロットルワイヤーの張りを緩めてやったところアイドル回転も落ち着きました。
その後、近所を一回り。エンジンパワーの出方が緩やかすぎるな感じなので、パイロットスクリューの戻し量を1回転四分の三に設定する。
この設定で様子をみることにする。
さて、最後に今回使用した工具などを紹介しましょう。



上の画像の左の工具はパイロットスクリューを回すのに使ったスタビドライバー。これは専用工具として「パイロットスクリュー調整ドライバー」なる物があるそうだが高くて買えないのでその代替工具。
キャブを車体に装着したまま回転を調整できますので便利です。
その右に写っているのが液体ガスケット。おそらく5年以上も前の購入品です。立派に使えました。
中段の写真のものは部品の洗浄に使用したスプレー洗浄液。部品の付け置きには容器の中に部品を入れて大量のスプレーを噴射してその中に部品を放置しておきます。
下段の写真の物はエンジン始動のためのガソリン供給装置。
何のことはありません。燃料を入れたジェットオイラーという物。
ガソリンタンクを装着しないで試運転する時に役立ちます。直接キャブのホースにジェットオイラーの注入口を差し込んでガソリンをキャブに供給します。
古いバイクの復活には特別な工具や特殊な技量は必要ありません。
動かしてやるぞという意気込みとあきらめない熱意と工夫があれば可能になります。
日曜日(6月19日、本日)にこのバイクとKLE400でミニツーリングに行ってきました。
220キロ程の行程でしたがエンストすることも無く、不具合も出ることなく無事に帰ってきました。
行った先は鳥海山麓でしたが、これについてはまた別の機会に紹介したいと思います。
本日は長文にお付き合いいただき有難うございました。
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早い話が液体ガスケットを塗布し漏れを防止しようとの目論見である。
液体ガスケットを入手しなくては。近くのホームセンターにあるかしら。などと考えを巡らせながらも、よほど以前にそれを買った事を思い出しました。
探しました、ありました。ホルツの製品でした。かなり以前に購入してあったものです。今も使える状態でしょうか。中身が硬化してはいないでしょうか。
指でねじったくらいではそのキャップははずれません。プライヤーで掴みやっとキャップを外したところ中身はやわらかいまま。これはもうけもの。
そんな訳で、やっとの思いでキャブを組み上げて車体に装着したのが次の画像です。

エアクリーナーのボックス、バッテリーや各ワイヤー類を接続していよいよエンジンを始動させます。
セルスイッチのボタンをを少し長めに押すと見事エンジンは始動しました。がアイドリングの回転数が異常に高い。
3000回転から3500もあります。
アイドルアジャストスクリューを戻してみても回転は落ちない。
パイロットスクリューも調整をしてみる。
そういえば、キャブ分解の時、左右のパイロットスクリューの戻し量がえらく違っていた事を思い出した。
片方のキャブの戻し量は2回転と二分の一、もう片方は一回転と四分の一でした。正規の数値がいくらなのかはマニュアルが無いため解りませんが、普通は左右でこんなに違っていることはありません。
これは、以前にこのバイクを整備した人がスロージェットの詰まりを考慮せずにパイロットスクリューでアイドル回転を調整したものと判断して、当てずっぽうで1回転と二分の一に設定してみた。
再度エンジン始動。だがやはりアイドリング回転は変わらず。
いやー、これはバイク屋行きかなと半分あきらめかけ一服。
だがまてよ、まだやってない作業があった。スロットルワイヤーの調整がまだだ。
やっぱりそうだ。スロットルワイヤーが異常に張りすぎでした。アクセルグリップの遊びがゼロでした。
アクセルグリップの遊びを適度になるようにスロットルワイヤーの張りを緩めてやったところアイドル回転も落ち着きました。
その後、近所を一回り。エンジンパワーの出方が緩やかすぎるな感じなので、パイロットスクリューの戻し量を1回転四分の三に設定する。
この設定で様子をみることにする。
さて、最後に今回使用した工具などを紹介しましょう。



上の画像の左の工具はパイロットスクリューを回すのに使ったスタビドライバー。これは専用工具として「パイロットスクリュー調整ドライバー」なる物があるそうだが高くて買えないのでその代替工具。
キャブを車体に装着したまま回転を調整できますので便利です。
その右に写っているのが液体ガスケット。おそらく5年以上も前の購入品です。立派に使えました。
中段の写真のものは部品の洗浄に使用したスプレー洗浄液。部品の付け置きには容器の中に部品を入れて大量のスプレーを噴射してその中に部品を放置しておきます。
下段の写真の物はエンジン始動のためのガソリン供給装置。
何のことはありません。燃料を入れたジェットオイラーという物。
ガソリンタンクを装着しないで試運転する時に役立ちます。直接キャブのホースにジェットオイラーの注入口を差し込んでガソリンをキャブに供給します。
古いバイクの復活には特別な工具や特殊な技量は必要ありません。
動かしてやるぞという意気込みとあきらめない熱意と工夫があれば可能になります。
日曜日(6月19日、本日)にこのバイクとKLE400でミニツーリングに行ってきました。
220キロ程の行程でしたがエンストすることも無く、不具合も出ることなく無事に帰ってきました。
行った先は鳥海山麓でしたが、これについてはまた別の機会に紹介したいと思います。
本日は長文にお付き合いいただき有難うございました。

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