ヒマジンの独白録(美術、読書、写真、ときには錯覚)

田舎オジサンの書くブログです。様々な分野で目に付いた事柄を書いていこうと思っています。

刺巻湿原のミズバショウの群生を見に行く

2016年04月13日 17時20分45秒 | 秋田県のくらしと歴史
秋田県の内陸部の中ほどに位置する仙北市田沢にある刺巻(さしまき)湿原にはミズバショウが群生しています。一昨日、季節外れの雪が降り、咲きそろっているミズバショウに雪が降りかかっている画像がテレビのニュースで流れました。
雪の中に咲くミズバショウなどとはこれまた風情のあるものだろうと思い友人と連れ立って見に行ってみました。現地に到着した時間がお昼近かったこともあり前日の雪のほとんどは消えてしまっていました。
今年は例年になく雪消えも早かったこともありミズバショウの花が咲くのも一週間以上も早かったそうです。
表題の画像にあるように湿原いっぱいに花が咲いていました。
此処の湿原は地元の方々が湿原地の草刈りや灌木の伐採などの手入れをしてくれているのでミズバショウの生育場所が少しづつ拡大していってるそうです。秋田県内の山間部では多くのところでミズバショウが見られますが、刺巻湿原ぐらい大きな規模での群生地はありません。その為、平日にも関わらず遠くは関東からや近県からも見物の人たちが来ていました。


ミズバショウの花と一般に呼ばれている白い花状の物は実は葉が変形したもので、本当の花はその花状の葉にくるまれている中にある「タンポ状の物」の黄色いツブツブが花の集合体なのだそうです。

ミズバショウと同じところに生育するものにザゼンソウがありますが、刺巻湿原ではザゼンソウの生育数はわずかしか見られません。

ミズバショウと比べるとザゼンソウはその色彩も暗く目立つことも少ない植物ですね。

また、ここの群生地の山側の一帯にはカタクリも自生している場所があるのですが、カタクリはごくわずかの個体がつぼみの状態でした。


刺巻からの帰り道、桜の名所の角館町に寄ってみましたが、ここの桜は今月の下旬ころからの開花になるようです。つぼみの膨らみや色付きもまだでした。

帰途に就く途中で遠回りになりますが秋田市岩見三内に住む友人宅に立ち寄ったところ、そこの地区ではミズバショウを「ベコノシタ」と呼びならわしているとの説を伺いました。ベコノシタとは秋田の方言では要するに「牛の舌」のことなので形が似ていることからの命名なのだろうと推察出来ます。一緒に行った友人は寄り道した友人宅でビールをごちそうになり上機嫌で帰路に付いたというわけです。年金生活者の有意義な一日の過ごし方でした。


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