ヒマジンの独白録(美術、読書、写真、ときには錯覚)

田舎オジサンの書くブログです。様々な分野で目に付いた事柄を書いていこうと思っています。

『ミュシャ展』を見にゆくぞ。

2020年08月03日 19時16分20秒 | 美術 アート
秋田県横手市の美術館で『ミュシャ展』が開かれています。チェコスロヴァキア出身のアルファンス・ミュシャはアール・ヌーヴォーを代表する画家、イラストレーターとして知られています。
次のものなどです。


これは1898年作のもので「夢想」と題されています。

さらにこんな作品もあります。
この作品の題は「春」です。
これらを見てお分かりのように花や葉など自然の植物をモティーフにしそこに優美な姿態の美女を配置した絵画表現は別名ミュシャ様式と呼ばれます。これは後代の画家などにも大きな影響を与えました。我が国の大正期から昭和前期にかけての挿絵画家が描く美人画や『ベルサイユのばら』の池田理代子さんの漫画などにもその雰囲気を感じることができます。
さて、ミュシャは美人ばかりを描いたわけではありません。1910年、彼は50歳を機に生まれ故郷のプラハに戻ります。そして、チェコスロヴァキアを題材にした『スラヴ叙事詩』シリーズの制作に取り掛かります。『スラヴ叙事詩』の全作品の20点を描き終えたのは彼が66歳の時でした。ミュシャは『スラヴ叙事詩』の全作品をプラハ市に寄贈した事でも判るように、彼は出来上がったばかりの祖国チェコスロヴァキア共和国をこよなく愛した人でもあったのです。

 この記事を書くにあたり、以下の書籍を参考にしました。
 
  


宝島社「もっと知りたいミュシャの世界」と角川新書「ミュシャのすべて」の2点です。

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