暇なのでこんな物、作ってみた。

走行中のバイクから撮った動画を見かけることがよくありますが、ムービーカメラの装着には皆さん色々と工夫されているようです。
一番簡単なのはハンドルバーに取り付けるカメラホルダーを購入することなのですが、それでは面白くない。
第一、価格もそれなりにするし、既製品を買ったのでは暇つぶしにはならない。
あれや、これやと考えてこそ、時間のたっぷりある年金ライダーというものでしょう。
という訳で、作った物が上記の画像のカメラホルダーなのです。

用意した部材は次のような物。


旧くなりほとんど使わなくなったカメラの三脚のカメラ取り付け部分（雲台という）
配管工事に使う配管バンド
ステンレスの寸切りボルト（１０mm）
ボルトナット（M10）、ボルトナット（M6）
M10の高ナット、M10のナット
などです。

まずはじめに雲台の部分を三脚より取り外します。小ネジを緩めて三脚の回転軸の上部を軽くたたきながら引き抜きます。
回転軸の外径を測ってみたら16.7mmくらいありました。
回転軸の寸法と同じ径のものをバイクに固定できれば雲台が取り付けられ、それゆえカメラも装着出来る事になります。
ですが、寸法がぴったりのものなぞあるわけがありません。
少しの加工で使える物は無いかと探したのがM１０ｘ５０というサイズの高ナットです。これはナットをいくつも重ねたようなも物でロングナットとも言います。高さは５０mmの物を使いました。
このナットの対辺寸法が１７mmなので少し外周を削れば雲台の回転軸として使えそうです。
旋盤加工屋に持って行き、外周の研削加工をお願いしても良いのですが、これまたお金のかかることですので、自力で何とかできないかと考えました。
百分の一mmなどと言う精度は必要ないので、次のようなアバウトな方法で加工しました。
高ナットに合う寸切りボルト（この場合はM10）を長さ８０mmくらいの長さに切断し、高ナットに差込、ロックナットを掛け供回りをしないようにしてボール盤のチャックに咥える。
ボール盤で回転させながらベビーグラインダーで高ナットの外周を研削する。
時々、寸法をノギスで確認しながら必要な外径になるまで削る。

そのようにして加工して雲台に組み込んだのが次の画像のものです。


カメラ取り付け部の部品はこれでできあがりました。
次はこれをバイクのどこかに装着する為の工夫が必要です。

小生のKLE400には小さいながらもミニカウルが付いていますので、そのスクリーンの内側よりはみ出さない位置になるようにカメラの取り付け位置を検討します。
これには次の２点の部品を使いました。




上の物は配管パイプの固定などに使われるバンドです。
下の部品はステンレスのフラットバーで作った金具です。3x25のサイズのものを使いました。
配管バンドのサイズは1.25インチのパイプ用のものです。ミリサイズで言うと外径寸法が42.7mmに相当します。
この寸法はKLE400のフロントフォークのインナーパイプの外径が４１mmなので１ｍｍ厚のゴム板を介してフロントフォークの突き出し部分を挟み込むようにして取り付ける事にします。次の画像がフロントフォークの突き出し部分を配管バンドで挟み込んだものです。



この配管バンドにステンレスフラットバーで作った金具をボルト締めして、雲台を取り付けると次のようになります。



これで完成です。
カメラを雲台に装着すればこのようになります。


正面から見てみましょう。

風の影響もほとんど受けない位置にカメラを装着できました。
なお、カメラはケンコーのDVS　２５００HDと言う機種で、バイクの振動などで壊れても惜しくない価格のものです。
バイクの車載カメラとして使っている人が多いようです。


近いうちに試運転に行きたいのですが、当地はもう冬です。はたして近日中にバイクに乗れる日はあるのでしょうか。


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