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ヒマジンの独白録(美術、読書、写真、ときには錯覚)

田舎オジサンの書くブログです。様々な分野で目に付いた事柄を書いていこうと思っています。

ヒーローの乗ってたバイクは何?その2

2010年11月28日 11時38分03秒 | バイク
前回は月光仮面が乗ったバイクをとりあげました。
今回は「少年ジェット」のバイクを探したいと思います。
まずは次の画像から。


マフラーを首に巻いた少年がスクーターらしいものに跨り、犬の頭をなでています。
「少年ジェット」の作者は武内つなよしと言う人で「赤胴鈴之助」の作者としても知られています。
「少年ジェット」は1959年3月4日~1960年9月28日まで放映されていました。
少年ジェットにお供する犬の名はシェーンと呼ばれていました。バイクの車種は何だったのでしょうか。
多分、この車種ではないかと思われる物に行き当たりました。それが次の物です。


「国産モーターサイクルのあゆみ」の159ページの最下段に載っているラビットマイナーがそのバイクではないでしょうか。
少年ジェットのバイクはフロントフェンダーの上に鮫の背ヒレみたいな飾りがついていますが、これは撮影用に付けた装飾品でこれを取り去った形はラビットマイナーの前輪フェンダーそのものです。

このバイクともスクーターともつかない2輪車はどちらに分類したらいいのか迷うところです。
その形から言えばカバードバイクとでもいうべきもので、ホンダのスーパーカブなどよりも徹底してフルカバーされています。

諸元表を見てみましょう。
全長1800 全幅680 全高990 軸距1190mm 車重75kg 最高速度75km/h  空冷2サイクル単気筒
ボアXストローク48X50mm 排気量88.6CC 圧縮比6.5 最大トルク0.67㎏ーm/3600rpm 最大出力5HP/6200rpm
変速機2段 タイヤ寸法前後とも2.50-15 現金正価7万9千円 富士重工業(株)

スバルの富士重工業が2輪車を作っていた事は若い人ではご存知ない方も多いことでしょう。
富士重工業のスクーター部門のブランドがラビットでした。
余談ですがこのメーカーは農業機械や土木建設機器向けに汎用のエンジンも多く作っていました。
こちらのブランド名はロビンエンジンと言いました。
現在ではラビットブランドのスクーターはありませんが、ロビンエンジンは健在のようです。

当時スクーターのメーカーとしてはラビットのほかにはシルバーピジョンがあり人気を2分しておりました。
シルバーピジョンは三菱重工業で製作されていました。
スクーターを製作していた2代メーカーがバイク専業のメーカではなく(ホンダも少量ではあるがスクーターを生産していた時期もあったが)、かっての軍用機を製造していたメーカーであったことは偶然以上のものがあるに違いないと思っています。
なぜなら、そのブランド名はかたや ウサギ であり、また片方は ハト であった。
ウサギもハトもおとなしく従順な動物という感じをうけます。人々に愛用されるようにとそのようなブランド名にしたものでしょうか。

さて、このラビットマイナーはその後小改良を施されラビットマイナーS201として1061年に販売されています。

性能的にはほとんどラビットマイナーとの差は見当たりません。

話を少年ジェットに戻しましょう。
少年ジェットはいざ出動と言うときには愛犬のシェーンと共に行動します。
いくらシェパード犬でも時速75kmも出せるはずも無いと思うのだがスクーターより先行して走り回る優れた犬でした。
また、自動車で逃走するブラックデビルをジェットはスクーターで追跡するのですが、最高時速75キロのスクーターで追いかけるのはさぞかし大変だったことと思われます。でも、まあ何事ものんびりしていた時代だったのでしょう。




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