ヒマジンの独白録(美術、読書、写真、ときには錯覚)

田舎オジサンの書くブログです。様々な分野で目に付いた事柄を書いていこうと思っています。

SRX250再生記(その12-タンク、ビフォーアフター)

2012年08月30日 20時50分36秒 | バイクカスタム
昨日はタンク内部の錆びを特製タンクブラシで物理的にこすり落としました。完全には取れるわけでもありませんので、今日は錆を化学の力で攻撃してみましょう。
本日、用意した物は上の画像の物。
呉工業のラストリムーバーなるケミカル用品です。KUREは浸透潤滑剤などでおなじみのメーカーですがこんな物も出していたのですね。
その成分を確かめて見ました。

リン酸が主成分のようです。これは使えそうです。リン酸が母材と錆との間に入り込み錆を浮き上がらせると同時に母材の表面にリン酸塩皮膜を形成して錆びにくくする働きがあるようです。
以前、同じ用途で塩酸の溶液で錆び取りをしたことがありますが、錆びは非常に良く取れるのですが、水洗いしているうちにも酸化の進むのが早くて困ったことがありました。
この製品はリン酸塩皮膜を形成するようなので塩酸の溶液ほど取り扱いが難しくは無いでしょう。

さて昨日、アルカリ系の家庭用洗剤でタンク内の汚れやブラシでこすり落とした大きな錆などを洗浄しておきましたので、本日はそのタンクにラストリムーバーを注入して錆を化学の力で落としてやりましょう。じょうごを使いタンクに薬剤を注ぎ込みます。

この様に透明な液体です。
まず始めは原液のままタンクに注入。頑固に付いた錆を原液で攻撃します。
タンクの前後、左右に薬剤がまんべんなくいきわたるように横にしたり縦にしたりして30分ほど作業します。
途中でタンク内を覗いて見ました。
   
左の画像が使用前、右が薬剤の注入後のものです。
強く錆びてるところが無くなっているのがわかりますね。
強く錆びている(黒色になっている)錆があらかた取れたのを見計らって次は60度ぐらいのお湯をタンクに注ぎこみ薬剤の濃度を2倍くらいにします。
そしてさらに同じように横にしたりしてタンクの隅々まで溶液に浸します。
15分おきにタンクの位置を変えて合計で1時間ほどその作業をしました。


全部で薬剤注入時間が2時間ほどで一旦、溶液を取り出して中を見てみました。
薬剤をバケツに空けてさらにペットボトルの空き瓶にいれておきます。
タンク内部の錆取りの状態によってははさらに再試行するために残しておきます。

透明な液体がこの様に褐色になっています。溶液に錆が溶け出しているのでしょうね。

丹念にタンク内部を水洗いして本日はおしまいです。

余談1 タンクに薬剤を注入するにあたってはガソリンコックなどはあらかじめ外しておきます。取り外した開口部には強力ビニールテープ(自己溶着テープといい電気工事などで良く使われています)とガムテープで蓋をするのを忘れてはいけません。
余談2 リン酸塩処理した鉄板を「ボンデライト鋼板」といい、広く建築材などで使っていました。以前、そのような加工屋に勤務していたことがありましたので思い出しました。防錆力に優れた鉄板です。

次に続く


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