ヒマジンの独白録(美術、読書、写真、ときには錯覚)

田舎オジサンの書くブログです。様々な分野で目に付いた事柄を書いていこうと思っています。

「星条旗」について

2018年02月18日 20時37分40秒 | 歴史と風土
アメリカの国旗は「星条旗」と呼ばれていることは誰でもが知ってる事ですね。
複数の星と横じまの筋がその特徴です。

アメリカの正式国名は「United States of America」であり、日本語では「アメリカ合衆国」と呼ばれていますが正確には「合衆国」は「合州国」と呼ぶべきでしょう。
「States」はそもそも「国」を意味する言葉です。複数の「States」が一つの連合体として機能する仕組みをとっている訳です。

このような統治の仕組みを「連邦共和国」と制度上では呼んでいます。
アメリカの各州には独自の主権があり州政府が置かれており、州憲法があります。
また警察と州独自の軍隊を各々の州にある事を見ても明らかなのですが、州独自の法律が定められている事もあります。

例えば州により麻薬の一種である「大麻」の所持と使用が合法とされている州などがあります。
このように州により独自の法律による自治権があるというのが「連邦制」の特徴とされています。

アメリカ映画などでは時々、次のような場面を眼にすることがあります。
ある州で起こった犯罪が、よその州では犯罪とみなされないとか、州警察の管轄はその州でしか行政権がない事などです。
ですから、ある州で犯罪を犯した犯人は必死になって他の州に逃れようとしたりします。
州境を超えることに成功した犯罪人を追いかける事が出来ないなどという事が、映画などで見たことがあります。

警察権はかっては州独自なものでしたが、大規模な犯罪には対処できないことなどによりFBIが設けられることになります。
禁酒法の網の目を逃れて密造酒の製造と販売を行うギャング団に対処することを目的として「FBI」は造られたとの説があるようです。FBIは連邦捜査局と呼ばれておりますように州を超えた警察権を行使できるように定められているのです。

さて、アメリカには貨幣の発行権を持つ「中央銀行」が、「連邦準備制度理事会(FRB)」です。
FRBはわが国の貨幣の発行権を持つ「日本銀行」の機関とは少し性格を異にしています。

大体、名前などからしておかしな名前ですね。「連邦準備制度」とはいったい何なんでしょうか。

おっと、話は「星条旗」の事でしたね。「星条旗」の星は州を表しています。ですから今の星の数は50です。
アメリカは北アメリカ大陸の中央部に48州、そして太平洋上にはハワイ州、北米大陸の最北には飛び州としてアラスカ州があります。
これ等の総数が50州なのです。

アラスカがアメリカの州になったいきさつは特殊な例ですが、ロシア帝国から買収したのです。
お金を払って当時のロシア帝国から、買い取ったのです。

戦争に勝利した国が当該区域を自国領とした例は多くありますが、金で「領地」を売買した例は、珍しいい事ですね。
いくらの金額で売買されたのかはわかりませんが、当時のロシア帝国がよほどお金に困っていたのか、それともなんの利用価値がないと考えてロシア帝国が売ったのかはわかりません。
今にして思えばロシア帝国の後継国である「ソビエト連邦」やそのまた後継国の今の「ロシア連邦共和国」にしてみれば、もったいない事をしたな、と思うかもしれませんね。
なぜならアラスカ州が「ロシア連邦共和国の領土」であったなら、彼らは北米大陸に自国の橋頭保を持つことが出来たのにな、と思われるからです。

さて、星条旗に描かれている横の縞模様は何を意味しているのでしょうか?
白線と赤線の組み合わせの13本の横縞(赤7本と白6本、したがって上下は赤)はイギリスから独立した時の13の植民地(州}の数を表しているとされているようです。

アメリカの各州がどの様に変遷していったのかがわかる画像がありました。次のものです。



これを見れば各州が「United States of America」になっていったかが、わかり面白いなと思ったりします。
















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