ヒマジンの独白録(美術、読書、写真、ときには錯覚)

田舎オジサンの書くブログです。様々な分野で目に付いた事柄を書いていこうと思っています。

神は世界創造以前には何をしていたのか?

2018年01月20日 14時26分32秒 | ひまつぶし
信仰や神話の世界ではどの宗教や神話でも創造主の存在を認め、それにより世界が創造されたとしています。

この場合の世界とは、世界全体即ち宇宙をも含むと考えるのが妥当と思われます。

さて、仮に世界が創造主により造られたとする考えに立てば、創造主は世界を造る前には何をしていたのだろう?という疑問がわいてきます。

世界を造るための準備をしなければ、創造主は世界を造れないだろうと、考えるからです。
神はその時、どんな準備をしていたのでしょうか?

このことに応える事が出来る信仰には、我々は出会ったことがありません。
何故なら、「世界が創造主により造られた」とする前提に立てば、それを問う事は「教理」に反する事になるからです。

この問いに応えることが出来るのは自然科学の分野では「宇宙がどのようにして出来上がったのか」の考察しかありません。

宇宙創生に関する考え方に「ビッグバン宇宙論」があります。
でもこの理論でも「どのように宇宙が造られたか?」には応えることが出来ますが、「なぜ、造られたのか?」には応えることはできません。

自然科学は「既に在る事」を論理的に説明することはできますが、「なぜ、ものがそこ在るのか?」については関知しない分野なのです。

「なぜ、ものがあるのか?」を考えるのは、哲学の分野に属する事柄なのです。
このことを突き詰めて考え始めると、人はある地点で妥協点を見出すか、または迷宮にはまり込むことになってしまいます。

この迷宮から抜け出す途は、その考えを捨て去るか、その考えの歴史をたどる途があるのみです。
凡人に出来ることは「その、なぜ?」を先人がどう考えたかをたどってみる事しかできない訳です。




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