人にはいろいろな性格の人がおります。
それらを表すのに、几帳面、責任感、完璧さ、そしてこれ等の対極の、いいかげんさ、ずぼら、無責任さなどが挙げられます。
これ等は人が持つ「性格」と一般には考えられております。
ですが、人はあるときには几帳面であったり、またあるときにはそうでなかったりする時があります。
私などは自分の「性格」はずぼらで「その時、間に合えばよい」と考えることが多いほうに、属している . . . 本文を読む
サンキュウを言うとしたら、人類の祖先にまずは、ありがとうと言いたい。
類人猿からヒトが別れて進歩を遂げたとするなら、まず初めに直立歩行をしてみようと試みた<勇気ある人類の祖先>に有難うを言いたいのです。
それと身近な人では、やはり親ですか。
それも友人の親でしょうね。
そもそも、その人たちに親がいなければ、友人たちは生まれてこなかったでしょうからね。 . . . 本文を読む
かってサミュエル・ベケットは、どこでもない場所といつでもない時で「ゴドー」という誰でもない人物の出現を待つ戯曲を書きました。
これが書かれた戯曲である限りにおいては、情景や登場人物のしぐさを描写するのには適した方法と言って良いでしょう。
しかし、この戯曲が舞台上やその他の空間で実際に役者により演じられると、それはたちまち「どこでもない場所といつでもない時」ではなくなってしまいます。
演じられる場 . . . 本文を読む
先日は「義理と人情」について記事を書きました。
きょうは「義理」について考えてみたいと思います。
またしても、今回は「義理」を「義」と「理」とに分けて考えてみましょう。
「義」とは何でしょうか?
いま、手元にある漢和辞典を見てみましょう。
「義」の言葉には「正義、義務、忠義、義侠、義兄」などの熟語があります。
そして、この言葉にはいくつかの意味がありましたが、その中で次のように説明されたものがあ . . . 本文を読む
わたしなどの年齢になると、結婚式の披露宴などにお招きを受けることは少なくなっています。
ですが、2年ほど前に親戚の披露宴に出席したことがあります。
それらの披露宴での友人たちから「お互いを理解しあって、より良い家庭を築いてください」との祝辞を頂くことがありますね。
私などは今の連れ合いとはすでに40年以上も連れあっていますので、今さら「理解」もないもんだ、と思っています。
さて、きょうの話題は . . . 本文を読む
今の私たちは、文字を読み書きするのが当たり前に行っていますが、一般大衆の識字率が高くなったのは、少なくとも二百年もたっていないのです。
それ以前の段階では文字を読み書ける人々は、日本では武士や貴族などの特権階級か商人の一部だけでした。
また、西洋では文字が普及したのはグーテンベルグによる印刷術の発明によるところが大きかったと思われます。
さて、日本の時代劇に「瓦版」や「高札」などにより世間の事件 . . . 本文を読む
今どき、「義理と人情」などという言葉をもちだすなんて、奇異に思われるかもしれません。
わたしたちが学生の時分には、東映が「任侠映画」路線をとっていた時代で、多くの「任侠映画」が創られておりました。
私なども友人と連れ立って、当時池袋にあった文芸座に出かけ、それらの深夜興行を観たことがあります。
さて、今日の話題はそれらの任侠映画で扱われていた「義理と人情」に関することです。
この「義理と人情」 . . . 本文を読む
私などの年齢では唐十郎という演劇人の名は広く知れているかと思います。
彼の著作に「特権的肉体論」というのがある事を知りました。
唐十郎はその著作で次のように語っている事も、知りました。
「今、大事変でも起こって君のペンがなくなっても、君のカメラが失われても、君が生きているならば肉体だけは残っているだろう。その時、ただ一本の火さえあれば始まるのは演劇なのだ」(唐十郎「特権的肉体論」1968年)
. . . 本文を読む
世の中にあるものは、一部の例外を除いては立体として存在しています。
ヒトや人が造った人工物などや自然そのものも立体的に存在していると考えるのが自然です。
ところが絵画や写真は立体物を描写するのには、平面的にしか描けない訳です。
アルタミラの洞窟に描かれた動物の絵は足が4本とも平面的に描かれていますね。
幼い子供に犬や猫の絵を描かせてみるとやはり動物の足を4本とも平面的に描くことがあります。
こ . . . 本文を読む
「助けなど要らぬという人に」
自分が孤独だとおもうひとに
何も言わず、そっと手を差し伸べることなど
ぼくにはできない。
そんなことをしてもなんの役に立たないと
思うから
そのひとにはどんな手を差し伸べたところで
きっと、払いのけるに違いない
そのひとはいつの日かに
助けなど要らぬと決めてしまっていたのだが
それは人に言うべきことでないのは
その人自身がよく知っていたのだ
震える心に必要な . . . 本文を読む