馬

　今日は亡夫の誕生日で、父は確かうま年だったと思う。

　ぶんちん代わりに使っているのはブルワーカーだ。
　先週は小筆で書いて、今週は大筆。
　子供のころ以来のお習字だが、年賀状で筆ペンは使ったことがある。なので小筆の違和感は薄かった。しかししかし、大筆はこんなに太いものだったのかと、かなり戸惑った。

　馬券を買いだしたのはテンポイントの時代だった。
　日刊競馬の吉川さんに初めて会った時に、「いつから？」と聞かれて、「テンポイントの頃から」とこたえたら、「まだお若いんですね」と言われて戸惑った。
　吉川さんが若く見えて、この人、いくつなんやろ？と思った。

　競馬を乱したのはハイセイコーの頃だったか。いや、それよりも前だったか。あまり定かではない。
　小学校のころ、ゲームといえば野球盤、人生ゲームやニューバンカースが主流だった。その頃にモーターでガシャガシャ動く競馬ゲームやルーレットやダイスなどがあったラスベガスゲームを持っていたのはオレだけだった。
　博打関連でいえば、花札は物心ついた頃からやっていた。父に教え込まれた。相手をしていたのか、させられていたのかはもう覚えていない。
　父の会社の旅行についていくと、大人たちに交じって幼稚園児が花札をしていた。

　うろ覚えなのだが、戦時中、父からぐ軍馬の世話をしたことがあるというような話を聞いたことがある。


　キングスゾーンのトモのような字を書きたかったのだが、そうそう簡単にはいかないな。