子育てと学び BY 朝日学習館

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不親切は、人が育つ!

2011年06月04日 | 教育
四谷大塚の全国小学生統一テストの問題は、興味深い

 習ったことを出来たかどうか確かめるテストが、一般に学校でやっているテストである。戦後の欧米に追いつけ追い越し時代の遺物である。
この考えのテストを長期間していると、子どもは、習ったことがないことがテストに出ると、「習ってないから出来ない」というようになる。また、親は、「習ったことだから出来るでしょう」と話すようになる。こんな子どもは、大きくなって職場に入ってからも(今や入れかどうかわからない)やったことがないから・・・は、出来ないと平然と言うようになる。

某損保会社に就職した、当館の卒業生が、先日遊びに来た。入社4年、初めて部下を持ったそうだ。部下の指導に関して上司からの助言は、「わからないことは、教えずに自分で調べさせなさい」であったそうだ。

やったことがないことが出来なければ、どんなことになるか考えるまでもない。四谷大塚の全国小学生統一テストの後半の50%の問題は、教科書にない考える力の育成に視点をおいた遊び心ある良問である。普段から工作やパズル等をしていると解ける問題であろう。PISAのテストにおいても、日本の子どもたちの傾向は、四択の問題は出来るが、自ら考える筆記式に弱い。ゼロから創意工夫して遊んだり作ったりする遊びと学びともつかぬものが必要である。

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