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柊の花

2013年11月12日 19時09分56秒 | 花の神話と伝説
柊(ひいらぎ)の花





花言葉   「先見の明」「先見」「歓迎」「用心」「剛直」「用心深さ」
      「あなたを守る」
季 語   初冬

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ヒイラギ(柊・疼木・柊木、学名:Osmanthus heterophyllus)は、
モクセイ科モクセイ属の常緑小高木。

・木犀(もくせい)科。
・学名Osmanthus heterophyllus
   Osmanthus : モクセイ属
   heterophyllus :種々の葉のある
 Osmanthus(オスマンサス)は、ギリシャ語の
「osme(香り)+ anthos(花)」が語源になっております。
 
・開花時期は、11/ 1 ~ 12/20頃。
 金木犀や柊木犀の花のあと、11月になった頃に咲き始めます。
 小さな白い、愛らしい花で、 近づくと、ほのかに匂います。
 キンモクセイの香りに似た、もう少し淡白な香りです。
 めだたないが香りのよい白い小花をいっぱいつけます。
 こぼれ落ち た花が道路を真っ白に染めている光景をよく見かけます。
・よい香りの白い花は目立ちません。
 花弁は強く反り返ります。

・初夏、紫色の実を結びます。

・葉は固くてギザギザさわると痛い)。
 さわると「ひいらぐ(疼く。ひりひり痛む)」ことから、「ひいらぎぎ(疼木)」となり、 次第に「ひいらぎ」になりました。
 老木になりますと、この刺がなくなり葉も丸くなります。
・葉には光沢あります。

用途・由来
・生垣や庭木として広く利用されますが、魔除けとして鬼門の方向に植えたり縁起木として玄 関脇に植えることもあります(現代でもその目的で植えられているかは疑問です。)。

古くからその鋭いトゲによって邪気を払う木とされ庭に植える習慣がございました。
 また、鬼が目を突かれて退散したという伝説 
(「鬼の目突(おにのめつき)」)から、
・2月の節分(せつぶん)には、柊の枝葉を戸口に立てて、その葉っぱのとんがりで鬼を追い払います。
・イワシの頭を柊の枝の先端に刺してその匂いで鬼を退散させます。
・豆がらをたくさん巻き付けて、ガラガラ音を鳴らして鬼を退散させます。 
 という厄除けの習慣が現在も残っております。
・ネズミが通り抜けるようなところへ柊の枝葉を立てておくと、ネズミもトゲを恐れて通らな くなる、という”効き目”もあったようです。 
・中国では鬼を爆竹の音で追い払う慣習がありますが、ヒイラギも葉をくべると葉が膨張して はぜるのでその音で鬼は逃げていく、という話もあります。
名前の由来
 葉の縁のトゲ状のぎざぎざに触れると痛いので、古語で「ずきずき痛む、うずく」と言う意 味の「ひいらぐ」→木なので「ひいらぐ木」、それが転じて「ヒイラギ」となったようで  す。
・漢字では「柊」と書くのが一般的ですが、痛む・うずくと言う意味の「疼」の字を当てた  「疼木」でも「ヒイラギ」と読みます。
・クリスマスの飾りでよく使うのはこの「柊」ではなく、柊黐(ひいらぎもち)。
 (赤い実。葉っぱのとげの形も違う)
・季語としては、「柊の花」 は冬。
「柊の葉の間より花こぼれ」 高浜虚子 
和名の由来
・葉の縁の刺に触るとヒリヒリ痛む(古語:疼(ひひら)く・疼(ひいら)ぐ)ことから付け られました。
特徴
・東アジア原産で、日本では本州(関東地方以西)、四国、九州、琉球の山地に分布している ほか、外国では台湾でも見られます。
 樹高は4-8m。葉は対生し楕円形から卵状長楕円形、革質で光沢あり、縁には先が鋭い刺とな った鋭鋸歯があります。また、老樹になると葉の刺は次第に少なくなり、葉は丸くなってし まいます。
・葉腋に白色の小花を密生させます。
 雌雄異株で雄株の花は2本の雄蕊が発達し、雌株の花は花柱が長く発達して結実します。
・花は同じモクセイ属のキンモクセイに似た芳香があります。
 花冠は4深裂して、径5mmになり、果実は長さ12-15mmになる核果で、翌年6-7月に暗紫色に熟 します。
・果実は鳥に食べられて種子が散布されます。
・殖やし方は、実生または挿し木。

病虫害
ヒイラギは、庭木の中では病虫害に強い植物です。
しかしヘリグロテントウノミハムシ(ハムシ科ノミハムシ亜科)に食害されることがあります。
この虫に寄生されると、春に新葉を主に、葉の裏から幼虫が入り込み食害されます。
初夏には成虫になり、成虫もまた葉の裏から食害する。
食害された葉は、枯れてしまい再生しません。
駆除は困難で、防除として、春の幼虫の食害前に、農薬(スミチオン、オルトランなど)による葉の消毒。
夏の成虫は、捕獲駆除。
冬に、成虫の冬眠を阻害するため、落ち葉を清掃します。

ヘリグロテントウノミハムシは、形状がテントウムシに良く似ていて、「アブラムシを食べる益虫」と間違えられ放置されやすい。
ヘリグロテントウノミハムシは、テントウムシ類より触角が太く長く、また跳躍力が強く、人が触ると跳ねて逃げるので見分けがつきます。
その他の用途
鑑賞用:低木で常緑広葉樹であるため、盆栽などとしても作られております。
具材:幹は堅く、なおかつしなやかであることから、衝撃などに対し強靱な耐久性を持っております。この為、玄翁(げんのう)と呼ばれる重さ3kgにも達する大金槌の柄にも使用されております。特に熟練した石工はヒイラギの幹を多く保有し、自宅の庭先に植えている方もおります。他にも、細工物、器具、印材などに利用されます。
防犯:葉に棘があるため、防犯目的で生け垣に利用することも多い。
魔除け:古くから邪鬼の侵入を防ぐと信じられ、庭木に使われてきました。
家の庭には表鬼門(北東)にヒイラギ、裏鬼門(南西)に南天の木を植えると良いとされている(鬼門除け)。また、節分の夜、ヒイラギの枝と大豆の枝に鰯(いわし)の頭を門戸に飾ると悪鬼を払うといわれております。(柊鰯)。

類似の植物
似たような形のヒイラギモクセイは、ヒイラギとギンモクセイの雑種といわれ、葉は大きく縁にはあらい鋸歯がありますが、結実はしません。
クリスマスの飾りに使うのはセイヨウヒイラギ(学名:Ilex aquifolium)であり、「ヒイラギ」 とあってもモチノキ科という別の科に分類される別種。

その他、ヒイラギの鋭い鋸歯が特徴的なため、それに似た葉を持つものはヒイラギの名を与えられる例があります。外来種ではヒイラギナンテンがよく栽培される。他に琉球列島にはアマミヒイラギモチ、ヒイラギズイナがある。ほかに、鋭い鋸歯を持つものにリンボクがあり、往々にしてヒイラギと間違えられることがあります。また、ヒイラギを含めてこれらの多くは幼木の時に鋸歯が鋭く、大きくなると次第に鈍くなり、時には鋸歯が見えなくなることも共通しております。

10月~11月になると小さな白花を葉の付け根に、葉に隠れるような感じでかたまって咲かせます。
花の咲いた姿は(花色は違いますが)なんとなくキンモクセイやギンモクセイに似ております。
花の一つ一つは小さいですがかたまって咲くので見栄えがし、樹が大きくなるにつれてたくさん咲くようになるので芳香もいっそう楽しめるようになります。

種類
葉に白い斑のはいるフイリヒイラギ、黄色い縁取りが入るキフクリンヒイラギなどがあります。また、シナヒイラギ、セイヨウヒイラギはヒイラギとは別種でモチノキ科、ヒイラギナンテンはメギ科の植物です。
 
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