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扉の向こうにあるものは・・・

プラタナス

2014年04月27日 15時28分57秒 | 花の神話と伝説
別 名:スズカケノキ(鈴掛の木、篠懸の木)
英 名 :oriental planetree、Oriental Plane

画像http://blog297.blog113.fc2.com/blog-date-20131223.html
花言葉  「天稟」「天才」「非凡」
季 語 「晩春」プラタナスの花/釦の木の花

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プラタナスとも呼ばれる鈴懸の木は、
スズカケノキ科スズカケノキ属の落葉高木。
四月から五月にかけて、淡い黄緑色の細い花を頭状につけます。
4~5月に淡黄色の花が咲き、10~12月に球形の実が銀杏のように
垂れ下がって成ります。
カエデに似た大きな葉が美しく、街路樹に多く用いられております。
プラタナス(学名: Platanus)は、
スズカケノキ科スズカケノキ属に属する植物の総称。
街路樹・庭園樹として広く用いられております。
名前の由来と伝説
・プラタナスの語源は、ギリシャ語の platys(広い)大きな葉に由来します。
・主に街路樹として知られるプラタナスですが、ギリシャ神話では
ゼウスと、愛人の一人であるエウロペの物語に出てきます。
・ゼウスの守護星・木星にあり4つの衛星には、彼の愛人の名前が
付けられているそうです。エウロペもその中の一つではないかと。
※ゼウスの愛人の一人・エウロペは、美しいフェニキアの王女でした。
浮気者のゼウスは例の如く恋をして、白い牡牛に変身して彼女の所へ
向かいました。(妻のヘラにばれないようにです)。
その時エウロペは、友達と一緒に浜辺で遊んでいるところでした。
そこへ美しい白牛がやって来て、彼女の前で腰を降ろしたものですから、
彼女はその大きな背に乗ってみました。
(おそらく好奇心が旺盛だった?)
 牛はエウロペを乗せた途端、突然浜辺から走り出し、
海を泳いでクレタ島まで泳いで行きました。
島の岸辺にある、プラタナスの木陰にエウロペを降ろすと、白い牡牛は
元の ゼウスの姿に戻りました。そして彼女に対して、自分の正体を
明かした後に告白したのです。
そのクレタ島で彼の子供・後にクレタの王になるミノスを産んだのでした。
そしてプラタナスは、ゼウスとエウロペの交わりに立会い、
人目から二人を隠して見守った記念に常緑樹になったと言います。
そもそもクレタ島はゼウスが生まれ育った場所なので、
おそらく彼が常緑樹にしてあげたのかもしれません。
・最初の花言葉は「天稟」。言葉の意味は「生まれつき」。
…ゼウスの浮気性は生まれつき? 
それとも、エウロペの大胆な一面は生まれつきのもの、と言う意味で
しょうか? 
・天才―クレタ島はゼウスが生まれ育った場所。
そこは彼の母親・レアが、夫であるクロノスに隠れて出産した場所でも
ありました。クロノスは自分の父が予言した「お前の子供がお前を倒す」
と言う事態を恐れ、生まれてきた子供を次々に飲み込んでいたのです。
そのこと避けたかったレアは、身代わりとして石を飲み込ませて、
本物の子供であるゼウスはクレタ島で、いわば隠し子のような形で
育てられたのでした。…彼はそこにいる間、クロノスに自分の存在を
知られなかったこともあり、ここなら ヘラに浮気が見つかる心配が
ないだろうと確信していたのです。そしてエウロペを連れて行くために、
不自然に見えないようにと牡牛に化けたのです。
ここから、まさに恋の天才と言った言葉が出てきたのかもしれません。
 非凡と言う言葉も、天才の解釈と似たようなところ。
あるいは、彼が浮気相手との間に授かった子供は、凡人とは違っている、
と言う意味なのかもしれません。そりゃあ神々の子ですものね。
●「スズカケノキ」
垂れ下がる実の姿が、山伏(やまぶし)が着る「篠懸(すずかけ)」
についている房に似ていることから…漢字は「鈴懸」になる。
●「プラタナス」ギリシャ語のプラティ→広い葉が大きい様から。

スズカケノキ(鈴掛の木、篠懸の木、学名: Platanus orientalis)は、
スズカケノキ科スズカケノキ属の落葉広葉樹。
※果実が楽器の鈴に似ていることからこの和名がきました。

属の学名であるプラタナスと呼ばれることが多いが、日本で見かける
プラタナスは、本種よりもモミジバスズカケノキであることが多い。
特徴
樹高は約10〜30 mに達する。樹皮が、斑に剥げる特徴を持つ。
葉は大きく、カエデに似ていて、掌状に5~7裂し、裂片には鋸歯があります。
葉柄の基部に小さい托葉があります。
花期は春で、花は淡黄緑色で、雌花、雄花を、
別々の葉のつけ根の頭状花序につけます。

果実は、晩秋、長い柄の先に痩果が多数集まった3.5cmほどの球形果を、
1本の果軸に3~4個連なって下垂します。
分布・生育地
原産地はヨーロッパ南東部~アジア西部
日本への導入は明治年間とされております。
利用
成長が早いため、街路樹や庭園樹として利用されてきました。
日本では街路樹として、モミジバスズカケノキ が多く使われております。
モミジバスズカケノキは、
スズカケノキとアメリカスズカケノキとの雑種です。
材は器具用。
文化
「篠懸の花」は春の季語。
花言葉の「天才」古代ギリシアにおいて、アテネにあるプラタナスの
並木道の木陰で、哲学者たちが哲学などを説いたことに
由来します。

《基本情報まとめ》
・鈴懸の木(すずかけのき)科。
・学名
  Platanus orientalis(鈴懸の木)
  Platanus acerifolia(もみじ葉鈴懸の木)
  Platanus occidentalis(アメリカ鈴懸の木)
   Platanus : スズカケノキ属
   acerifolia :カエデ属に似た葉をもつ
   orientalis : 東方の、東部の
   occidentalis :西方の、西部の
 Platanus(プラタナス)は、
 ギリシャ語の「platys(広い)」が語源。
 大きい葉っぱに由来。
・小アジア地方原産。
 明治末期に渡来。
・かなりの高木になります。
・街路樹や公園樹によく植えられております。
・葉っぱに特徴あり。
 掌状に5~7裂します。
・花は4月頃に咲きます。
 実は、いがいがの形。
・由来は、垂れ下がる実の姿が、
 山伏(やまぶし:山で修行する人)が着る
 「篠懸(すずかけ)」についている房に似ていることから名づけられました。
 漢字としては「篠懸」よりも「鈴懸」が一般的です。
・「鈴懸の木」には
 1.純粋な「鈴懸の木」と
 2.「もみじ葉鈴懸の木」と
 3.「アメリカ鈴懸の木」とがありますが、区別がつきにくいです。
 次の2点から区別しますと
 ①幹の樹皮がはがれるかどうか
 ②日本でよく植えられるかどうか
【樹皮がはがれてる】→ 2.の「もみじ葉鈴懸の木」 
【樹皮がはがれない】→ 3.の「アメリカ鈴懸の木」
【たまにみかける】 → 1.の純粋な「鈴懸の木」
・別名「プラタナス」は上記3種類とも別名は「プラタナス」です。

プラタナスの木と花からより・・・
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ウィキその他より掲載
必要に応じ、加筆・訂正致します。
画像はhttp://blog297.blog113.fc2.com/blog-date-20131223.htmlより

 

木瓜(ぼけ)

2014年04月24日 21時03分07秒 | 花の神話と伝説
別 名 「寒木瓜(かんぼけ)」「放春花」(Japanese quince)
和 名 「木瓜(もけ,ぼっくわ)の花

花言葉 「熱情」「魅感的な恋」「平凡」「妖精の輝き」 「先駆者」「指導者」
季 語 「晩春」
     緋木瓜/白ぼけ/更紗木瓜/蜀木瓜/花木瓜/唐木瓜/広東木瓜

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名前の由来
・中国原産の樹木ですが、かなり古い時代に日本に導入され、
平安時代にはすでにあったとされています。
・11月頃から咲き出す花は「寒木瓜(かんぼけ)」と呼ばれ、
これと春に開花するものとに分けられます。
・ボケを漢字で書くと「木瓜」。
瓜のような形と色をした果実(実は直径7cmくらいに大きくなるのもあります。)
が木の枝にくっついているところからつけられたものでしょう。
・読みの由来は、中国語の「木瓜」(モッカ)が訛ったもので、
「モッカ」が「もっけ」となり、次第に「もけ」→「ぼけ」になったようです。
ボケ(木瓜、学名: Chaenomeles speciosa)は、
バラ科ボケ属の落葉低木。
果実が瓜に似ており、木になる瓜で「木瓜(もけ)」とよばれたものが
「ぼけ」に転訛(てんか)したとも、
「木瓜(ぼっくわ)」から「ぼけ」に転訛したとも言われております。
学名の speciosa は、「美しい」、「華やか」、
Chaenomeles は「chaino(開ける)+ melon(リンゴ)」が語源。
日本に自生するボケは、クサボケといわれる同属の植物です。
形態・生態
樹高は1 - 2m。若枝は褐色の毛があり、古くなると灰黒色。
樹皮は縦に浅く裂け、小枝は刺となっております。
葉は長楕円形・楕円形。
長さ5 - 9cmで、鋭頭でまれに鈍頭。
基部はくさび形で細鋭鋸歯縁。
花は3 - 4月に葉よりも先に開きます。
短枝の脇に数個つき、径2.5 - 3.5cm。
色は基本的に淡紅、緋紅。
白と紅の斑、白などがあります。
分布・生育地
原産地は中国大陸。
日本では帰化植物(平安時代)。
本州から四国、九州にかけて植栽、または自生。
温暖地でよく育ち、北海道南部では種類が限定されます。
人間との関わり
庭園樹としてよく利用され、添景樹として花を観賞する目的で植栽されます。
盆栽にも用いられます。
好陽性で土壌を選ばず、移植は容易ですが、大気汚染・潮害には
さほど強くありません。
果実を果実酒などにすることもあります。
特徴
木瓜は、別名を春を呼ぶ花「放春花」と呼ばれ、日本に自生するクサボケと
中国原産のボケを交配して、様々な園芸品種が作り出され、
現在では200種を超えます。
枝がよく分枝し、トゲのある小枝が鋭く伸び、奔放に広がる枝に特徴があります。
紅や淡紅、白、ぼかしや咲き分けのふっくらとした美しい花を付けます。
変化のある枝ぶりを生かし、様々な生け花に用いられます。
池坊では、トゲがあるので祝儀の席では禁花としていましたが、
現代ではその伝承が変化し、場合によっては配慮して用いられます。
独特の枝の鋭い形や、交差する枝のラインにユニークさを見つけ、
造形的に扱ったりします。
クサボケ
クサボケ(草木瓜、学名: Chaenomeles japonica、英: Japanese quince)は、
バラ科ボケ属の一つ。
50cmほど。
実や枝も小振り。
本州や四国の日当たりの良い斜面などに分布。
シドミ、ジナシとも呼ばれております。
花は朱赤色ですが、白い花のものを白花草ボケと呼ぶ場合もあります。
果実はボケやカリン同様に良い香りを放ち、果実酒の材料として人気があります。
減少傾向にあります。
《基本情報まとめ》
・薔薇(ばら)科。
・学名
  Chaenomeles speciosa
   Chaenomeles : ボケ属
   speciosa :美しい、華やかな
 Chaenomeles(カエノメレス)はギリシャ語の
 「chaino(開ける)+ melon(リンゴ)」が語源で、
 ”裂けたリンゴ”の意味。
・開花時期は、11/25 ~ 翌 4/15頃。
 11月頃から咲き出す花は春に開花するものと区別するために
 「寒木瓜(かんぼけ)」と呼ばれることがあります。
・中国原産。
・実が瓜のような形であるところから「木瓜」。
 「木瓜」を「もっけ」と呼んでいたのが次第に
 「もけ」→「ぼけ」になりました。
 (「ぼっくわ」→「ぼけ」の説もあります)
・花の色は赤、白、ピンクなど。
・枝にトゲがある場合とない場合があります。
<木瓜と草木瓜のちがい>
【木瓜(ぼけ)】
  ・背が高い。
  ・枝のトゲはあまり目立たない。
  ・実は草木瓜の実よりも
   大きくて、色は黄色。
   縦に「彫り」が入っている。
【草木瓜(くさぼけ)】
  ・背は木瓜より低い。
  ・枝にトゲがいっぱいある。
  ・実はボケよりは小さく、
   色は黄色。
   縦に「彫り」は入っておらず、
   表面はつるつる。
・1月21日、2月19日の誕生花。

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必要に応じ、加筆・訂正致します。

2014年04月19日 16時20分17秒 | 花の神話と伝説
別 名  「野田藤(のだふじ)」(Japanese wisteria)

花言葉   「歓迎」「恋に酔う」「佳客」「決して離れない」「優しさ」
  「あなたの愛に酔う」「至福のとき」
西洋での花言葉・英語 Language of flowers
      「welcome(歓迎)」「steadfast(確固たる、しっかりした、忠実な)」
季 語  「晩春」
子季語   「山藤、野藤、白藤、八重藤、野田藤、赤花藤、藤の花、南蛮藤、             藤波、藤棚、藤見、藤房」
関連季語  「藤の実」

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※日本では古くから、フジを女性に、マツを男性にたとえ、これらを近くに植える習慣があったそうです。
外国の方々にも和の風情を強く感じさせるというフジの花。
たおやかに垂れる花姿は、振袖姿のあでやかな女性を思わせます。
※ 藤は晩春、房状の薄紫の花を咲かせます。
芳香があり、風にゆれる姿は優雅。
木から木へ蔓を掛けて咲くかかり藤は滝のようです。

・来歴 『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。
・文学での言及
藤波の花は盛りになりにけり奈良の都を思ほすや君 
大伴四綱『万葉集』
恋しけば形見にせむと我がやどに植ゑし藤波今咲きにけり 
山部赤人『万葉集』
よそに見てかへらむ人に藤の花はひまつはれよ枝は折るとも 
僧正遍照『古今集』
み吉野のおほかたはのべの藤浪のなみにおもはばわが恋ひめうあは 
読人知らず『古今集』
紫の藤の花をばさと分くる風ここちよき朝ぼらけかな 
与謝野晶子『火の鳥』
※実証的見解 藤はマメ科フジ属の落葉藤本の総称で、北海道を除く
日本各地の山地に自生するほか、観賞用として庭や公園などにも植えられます。
日本ではノダフジとヤマフジがよく見られ、どちらも四月ころ、
房状の薄紫の花を咲かせます。
・葉はどちらも、奇数羽状複葉で、蔓は、ノダフジが右巻き
ヤマフジが左巻きです。
・日本にはヤマフジなど数種が自生し、古くから園芸品種がつくられてきました。
つるが時計回りに巻くフジに対して、ヤマフジはより大きな花が咲き、
つるが反時計回りに巻きます。
ノダフジ(野田藤)
分類 マメ科 フジ属
つるは右巻きで、つるが左巻きのヤマフジが兵庫県以西から
四国、九州に自生します。
ヤマフジの花房はフジより短く色が濃くて花も大きいため、
別名“カピタン(花美短)”とも呼ばれます。
生薬名 老木にできる瘤
薬用部分 トウリュウ(藤瘤)
成分 未詳
適用 下剤、口内炎、抑ガン剤に用いられたようです。
有毒部分 葉、種子、サヤ
有毒成分 ウィスタリン
中毒症状 不明
食用 新芽の若葉は、茹でてよく水で良く晒したものを飢饉の際に食用にしたようです。
繊維材 フジの蔓の内皮から取った繊維は丈夫で、この繊維で織った布は
藤布(ふじふ)と呼ばれます。
つるは丈夫で縄の代用にしたり、籠などの材料に利用されます。

名前の由来
定説は無いようですが、次の説があります。
・“花が吹き散る”からと云われる。
・“東雅(新井白石 1717年)に因ると“フジとはフシといふ語の
  転ぜしなり。凡そ藤生の物に節あるをいふなるべし”と記述されております。
  この“フシ”はトウリュウ(藤瘤)を指しているのかもしれません。
・万葉集(26首収載)には藤、布治、敷治の文字が使われていて、
中国原産の支那藤は漢名を“紫藤”と書き、“つる”の意味のある“藤”の字を
充てることに由来します。
・ 別名の“ノダフジ”は摂津(大阪)の野田から出たものと考えられていたことに
由来するそうです。
古典の中の藤 <古事記 中つ巻 其の十六 応神天皇>
沢山の男神に結婚を申し入れられても、ことごとく断っていた美しい女神の伊豆志袁登売(いづしをとめ)が居りました。
兄弟神がおり、そこで兄神の秋山之下氷壮夫(あきやまのしたひをとこ)が女神に結婚を迫ったのですが、見事に振られます。
振られた兄神は、弟神の春山之霞壮夫(はるやまのかすみをとこ)に、お前はあの女神を嫁にすることが出来るかと聞くと、弟神は出来ますよと答えます。
兄神は、お前が女神を嫁にしたなら、沢山の酒と食べ物を贈ろうと約束をし、賭けを行います。
『爾其弟如兄言具白其母。』
“それで、弟神は兄神が言ったように詳しく、その母神に言いました。”
『即其母取布遲葛而一宿之間。』
“直ぐに母神は藤(布遲)の蔓を取って、一晩のうちに”
『織縫衣、褌及襪、沓。亦作弓矢。』
“上衣と袴、また靴下と靴まで織って縫いあげ、また弓矢を作って、”
『令服其衣、褌等令取其弓矢。』
“〔弟神に〕その衣服を着せて、弓矢を持たせて”
『遣其孃子之家者。』
“その女神の家に行かせたら、”
『其衣服及弓矢悉成藤花。』
“その衣服と弓矢はすっかり藤の花に成った。”
弟神は藤の花に成った弓矢を、女神の家のトイレに置くと藤の花に成った弓矢を女神は自分の部屋に持ち帰り、その後に続いた弟神は部屋に入り結婚し、子供が出来ました。
賭けに勝った弟神が兄神に云うと、兄神は塞込んでしまい弟神との約束を反故にしてしまいます。
約束を反故にされた弟神は、事の次第を母神に告げると、母神は兄神を懲らしめなければいけないと思い懲らしめの呪の掛け方を弟神に教え、弟神は呪を掛けます。
呪を掛けられた兄神は八年間の間、痩せ衰え病気になります。これに懲りた兄神は嘆き泣いて母神に赦しを乞い、この話を母神から聞いた弟神は呪を解きます。
すると兄神は健康を取り戻しました。
余談ですが、この伝説が【神賭けて(神に誓っての意)】の言葉か生まれた故事と云われています。
<万葉集>
第三巻 0330 『藤浪之 花者盛尓 成来 平城京乎 御念八君』作者 大伴四綱
“藤波の花は、盛りになりにけり、奈良の都(平城京)を、思ほすや君”
第三巻 0413 『須麻乃海人之 塩焼衣乃 藤服 間遠之有者 未著穢』作者 大網公人
“須磨の海女の、塩焼き衣の、藤衣、間遠(まとほ:織目が粗い)にしあれば、今だ着なれず”
このように、古代から日本では重要な材であり、観賞され、愛されてきた花木の一つです。
以後も『枕草子』『源氏物語』『平家物語』など代表的な古典作品のなかにも度々登場します。
源氏物語の中で光源氏の理想の女性の名が藤壺であったのも、当時の日本人のフジに対する考え方が微妙に影響していると思うのですが。
フジ(藤、学名: Wisteria floribunda)は、
マメ科フジ属のつる性落葉木本。
ノダフジ(野田藤)ともいいます。
ノダフジ(野田藤)の名は、
この種が植物学者の牧野富太郎により命名されるきっかけとなった、
フジの名所であった大阪市福島区野田にちなんでおります。
(同区玉川の春日神社には、野田の藤跡碑が建立されている)。
形態・生態
蔓は木に巻きついて登り、樹冠に広がります。
蔓の巻き方は、右巻き(上から見て中心から外側へ時計回りに見える巻き方)で、
かなり太くなります。
ヤマフジとは蔓の巻き方が逆。
花序は長くしだれて、20cmから80cmに達します。
花はうすい紫色で、藤色の色名はこれに由来しております。
分布・生育地
日本固有種で、本州・四国・九州の温帯から暖帯に分布します。
山野に普通。
人間との関わり
一才藤(いっさいふじ)として園芸用に流通する鉢があります。
樹高50cmくらいの、鉢植えや盆栽にして愉しむための一才物のフジ。
公園などに植えるときは木や竹、鉄棒などで藤棚と呼ばれるパーゴラを設置し、
つるを這わせる場合が多い。
開花時には隙間から花が垂れ下がるように咲きます。
花は天ぷらなどにすることができます。
《基本情報まとめ》
・豆(まめ)科。
・学名
  Wisteria floribunda
   Wisteria : フジ属
   floribunda :たくさんの花をつけます。
 Wisteria(ウィステリア)は、19世紀のアメリカのフィラデルフィアの
 有名な解剖学者、 「Wistar 教授」の名前にちなんでおります。
 ・開花時期は、 4/15 ~ 5/ 5頃。
・日本原産。
・紫色の花が、幹の方から先端に向かって咲き進む。
・蔓(つる)は他の木などに「右巻き」に巻きつきます。
 (これに似ている「山藤(やまふじ)」は「左巻き」に巻きつく)
 2mぐらいの長さの蔓になることもあります。
・蔓はとても強く、古墳時代の巨大な石棺も、木ぞりに載せて
 この藤縄で運んだようです。(参考)モミ(御柱の運搬)
・蔓状に成長するので、藤棚にいけることが多い。
・夏になると新しい枝先からまた少し花が咲くことがあります。

・「ふるさとの 池の藤波 誰植えて
  むかし忘れぬかたみなるらむ」
   金槐和歌集 源実朝

 「しはらくは 花の上なる 月夜哉(かな)」
   松尾芭蕉

 「瓶にさす 藤の花ぶさ みじかければ
  畳の上に とどかざりけり」
   正岡子規

・東京周辺の見どころ
 <亀戸天神>
   江戸時代から有名で、安藤広重の浮世絵にも描かれた。
   境内一円が藤棚♪
   池にかかる赤い欄干の太鼓橋からの 藤棚の眺めが良い。
   池に亀がいる♪
   花見頃4月下旬~5月上旬。
   江東区亀戸。 最寄駅 JR亀戸駅
 <牛島の藤>
   春日部(かすかべ)の 近くの藤の名所。
   室町時代からある、 推定樹齢1200年の老樹。
   花見頃4月下旬~5月中旬。
   埼玉県春日部市牛島。
   最寄駅 東武野田線「藤の牛島」駅

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ウィキ他より
必要に応じて、加筆・訂正致します。



薊(あざみ)

2014年04月17日 19時46分04秒 | 花の神話と伝説
別 名 「刺草(しそう)」「花薊」「浜薊」

花言葉 「独立」「厳格」「復讐」「満足」「触れないで」「孤独」「守護」
    「素直になれない恋」「安心」「簡素」「権威」「報復」「荒廃」
    「簡素」「反抗」「拒絶」「悲しみ」「人間嫌い」「批評家」「ひとり立ち」
季 語  「晩春」
    薊の花/眉はき/眉つくり/野薊/浜牛蒡/浜薊

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キク科アザミ属の多年草。
葉は大形で深い切れ込みがあり、刺が多い。
頭状花で紅紫。
春の終わりごろから夏にかけて咲きます。
アザミ(薊)は、キク科アザミ属 (Cirsium) 及びそれに類する植物の総称。
標準和名を単にアザミとする種はありません。
概要
・葉は深い切れ込みがあるものが多い。
また葉や総苞にトゲが多く、さわるととても痛いものが多い。
頭状花序は管状花のみで作られていて、多くのキクのように周囲に
花びら状の舌状花がならばない。
花からは雄蘂や雌蘂が棒状に突き出し、これも針山のような景色となります。
花色は赤紫色や紫色。
種子には長い冠毛があります。
・若いときには根出葉があり、次第に背が高くなり、茎葉を持ちますが、
最後まで根出葉の残る種もあります。
草原や乾燥地、海岸などに出るが、森林内にはあまり出現しません。

世界に250種以上があり、北半球に広く分布しております。
地方変異が非常に多く、日本では100種以上あるとされておりますが、
現在も新種が見つかることがあります。
さらに種間の雑種もあるので、分類が難しい場合もあります。

以下の種は比較的分布が広いものです。
ノアザミ C. japonicum DC.:
春のアザミは大体これと考えてよい。
本州?九州。この種の園芸品種をドイツアザミというが、
実際はドイツとは無関係。
フジアザミ C. purpratum (Maxim) Matsum.:
花の直径が8cmにも達します。
関東?中部地方の山地。 ノハラアザミ C. tanakae :
秋に花を咲かせます。本州中部地方以北の山地。
ハマアザミ C. martitimum Makino:
海岸性のアザミで、葉が厚くてつやがあります。
本州中部以南、九州までの太平洋岸。
モリアザミ C. dipsacolepis (Maxim) Matsum.:
本州?九州の草原。時に食用に栽培される。
ナンブアザミ C. nipponicum (Maxim) Makino:
本州中北部では普通。変種を含めると、四国まで一帯に分布。
オニアザミ C. borealinipponense Kitam.:
中部地方、東北地方の日本海側。
キセルアザミ C. sieboldii :湿原。
サワアザミ C. yezoense :近畿以北の日本海側沢沿。
タチアザミ C.inundatum Makino: 北海道から本州の日本海側の湿地。
ツクシアザミ C. suffltum (Maxim.) Matsum.:
九州では一番普通なアザミ。四国、九州に分布。
タカアザミ C. pendulum Fisch. ex DC.:
北海道、本州の北部に分布。東アジアにも分布します。
ごく分布の限られたものも多い。
チョウカイアザミ C. chokaiensis Kitam.:東北鳥海山の高山の草原。 
オゼヌマアザミ C. homolepis Nakai:尾瀬およびその周辺の湿地のごく一部区域。
アイズヒメアザミ C. aidzuense Nakai ex Kitam.:本州日本海側のごく一部区域。
ジョウシュウオニアザミ C. okamotoi Kitam.:
群馬県、新潟県の県境の山域のごく一部区域。

南方島嶼には以下の種があります。
シマアザミ C. breviaule A. Gray:南西諸島に分布。
オガサワラアザミ C. boninense Koidz.:小笠原諸島に分布。
繁殖方法
根が冬越しする他に、綿毛(冠毛)の着いた果実が風で飛散して増えます。
受粉は昆虫による虫媒花です。
近縁な群
アザミ属の植物とよく似ていたり、名前に「アザミ」が付いたり
しますが、アザミ属の植物でない物もあります。
(ヒレアザミ、キツネアザミ、ミヤコアザミ、マツカサアザミ、
ルリタマアザミなど)。
また、トウヒレン属やヒゴタイ属もよく似た花を咲かせます。
ゴボウも花はよく似ております。
チョウセンアザミ(アーティチョーク)はアザミ属ではなく、
チョウセンアザミ属です。
人間との関係・食用
とにかく触れれば痛い草の代表です。
スコットランドでは、そのトゲによって外敵から国土を守ったとされ
国花になっております。
お金にもアザミが描いてあるらしい。

青森県津軽地方や青森市、東北町を中心とする東北地方や長野県の一部では、
春先にアザミの若芽がスーパーマーケットに並び、食用として売られ、
主に味噌汁の具として使われております。
ます。新芽や根は、てんぷらなどにして山菜として食べられます。
「山ごぼう」や「菊ごぼう」などといわれることもあり、
味噌漬けなどの加工品として山間部の観光地・温泉地などで
販売されております。
「山ごぼう」は多くの場合、栽培されたモリアザミの根です。
有毒植物との区別と注意
学術上の種名、
ヤマゴボウとヨウシュヤマゴボウはいずれもキク科ではなく、
モリアザミなどのアザミとは類縁関係の遠いヤマゴボウ科であり、
薬用にはなりますが、食用になるどころか有毒植物であり、
混同して誤食しないよう注意を要します。

名前と花言葉の由来と伝説
・ギリシャ神話では、ヘルメスとニンフの間に生まれた
美しい羊飼いの話で登場します。
この羊飼い、凄くもててるのに誰かを愛する事がありません
でした。それを見たアフロディテは、彼の所に(確かですが)
美しいニンフの少女を送りました。
でも一時はお気に入りだったんですが、しばらくすると、
ぽいっと彼女を捨てちゃいました。
 それに怒ったアフロディテは、羊飼いを盲目にして、
羊飼いはショックのあまり河に身を投げて死んでしまいました。
そんな彼の死を悲しむ人は大勢いたようで、
アザミの花はその時にできたものとされています。
ちなみに、アザミの花についているがく(棘?)は、
その羊飼いの悲しみを表しているとの事です。
・「権威・触れないで・独立」と言うこの3つは、
羊飼いの事をそのまま物語っているのかもしれません。
羊飼いは何でも、人を愛さなかったそうです。
彼は一応神の子供でしたから、「自分は偉いんだぞ」と
ふんぞり返ってたかもしれません。(権威の実証例)、
もしくは神以外の他人と接触するのが怖かったのかも知れません
(触れないでの実証例)。
・ 独立と言うのは、羊飼いの仕事とかは長年の経験が
ものを言うみたいですので、おそらくは、考えとかが自立していたと
言う意味でしょう。
・「復讐」と言う言葉は、おそらくアフロディテの事でしょう。
彼女は愛と美の女神、恋愛好きだし美形も好き。
そんな彼女は美人だけど、人を愛さない羊飼いの事を哀れんで、
1人の少女を送りました。ところが彼ときたら、少女を捨てました。
アフロディテはさぞかし怒った事でしょう。
愛と美の女神に喧嘩を売ったようなものです。
・・・その復讐心は凄かったと思います。
結果、彼を盲目にしました。
・厳格」と言う言葉ですが、ひょっとしたら羊飼いはかなり
彼は人を愛さない分だけ、厳格だったのかもしれません。
・「満足・安心」と言う言葉は、彼の周りの環境ではないでしょうか。
彼の職業は羊飼いで、場所は牧場です。
毎日大変だけど、同じ仕事をいつもこなします。
退屈かもしれないけど、彼にとっては満足できる仕事だったのかも
しれません。いつも同じ仕事だけど、突然全く異なった仕事が
飛び込んでくると言う事はあまりないので、かえって
安心できたのかもしれません。
羊飼いの平穏な環境の事じゃないでしょうか。
・アザミの頭状花は雨が降る前に閉じるところから、
天候占いのため門口に植えられました。また、
北欧神話では雷神トールに捧げられた花として
神聖なものとされ、人や建物を落雷から守るといわれております。
キリスト教では
聖母マリアが処刑されたキリストの十字架から抜いた釘を土に埋めたところ、
そこからアザミの花が咲いたという伝説があり、
そのため「祝福されたアザミ」「聖なるアザミ」という別名もあります。
占星術では
火星と土星の支配下にあるとされております。
日本語の「薊(アザミ)」
は花を折ろうとすると、トゲが刺さって驚くため「驚きあきれる、興ざめする」
という意味の古語「あざむ」が語源とも、
葉のギザギザの切れ込み「ギザ」から「ガザ」がおこり、
さらに「アサミ」に転じたものが語源ともいわれております。
《基本情報まとめ》
・菊(きく)科。
・学名
  Cirsium japonicum(野薊(のあざみ))
   Cirsium : アザミ属
   japonicum : 日本の
 Cirsium(サーシアム、キルシウム)は
 ギリシャ語の古名の「cirsion」が語源。
 「cirsos(静脈腫)」の症状に対して薬効を持つ植物があり、
 その植物にアザミが似ていることからこの名前になりました。
・薊の種類はいろいろあり、どれもよく似ていて分類が難しい。
 日本だけでも約60種類もあるようです。
  「野薊」(のあざみ)
  「野原薊」(のはらあざみ)
  「アメリカ鬼薊」
  (アメリカおにあざみ)
・「野薊(のあざみ)」は春咲きのアザミ。
 それ以外のアザミは、夏から秋にかけて咲きます。
・沖縄の八重山地方では、とげを「あざ」と呼ぶことから
 「あざぎ」(とげの多い木)と呼ばれ、しだいに
「あざみ」になりました。
 また、「アザム」の言葉に由来するという説もあります。
 「アザム」には「驚きあきれる」とか
 「興ざめする」の意味があり、花が美しいので
 手折ろうとするとトゲにさされて痛いので、
 「驚きあきれ、興ざめする」ということから
 この名前がついたようです。
・昔、イギリスで、スコットランドとイングランドが 
 戦争をしていた時、この痛いトゲでスコットランドを
 守ったことから、今もスコットランドの国(地方)の
 国花となっております。
・葉は羽状に裂け、縁にとげがあります。
・花のあとはタンポポみたいな種(たね)になり、
 風に乗って飛びます。
・9月24日の誕生花(薊)
5月5日、5月17日、7月1日、9月18日、10月21日の誕生花。

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オキザリス

2014年04月16日 19時50分30秒 | 花の神話と伝説
別 名  「紫カタバミ」「芋カタバミ」「大黄花カタバミ」
     「花酸漿草ハナカタバミ」「ミヤマカタバミ」(Oxalis, Lady's sorrel)


花言葉 「輝く心」「喜び」「母親の優しさ」
    「決してあなたを捨てません」「輝煌 」
季 語 「晩春」

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カタバミ科。酸漿草の園芸種。
品種は非常に多い。色も赤紫、薄 紅色、黄、白、等などがあります。
根は球根。
・オキザリス は カタバミ 属の園芸品種の総称。
・オキザリス は世界で850種あると言われ、花形や開花期は品種によって
異なります。
強健で繁殖力が強いので、土質を選ばずよく育つちます。
・葉は小葉3枚でクローバーに似ております。
花色は赤・ピンク・白・黄と多彩で、いずれも美しい花を咲かせます。
黄色い花は
オキザリス・セルヌア (和名:大黄花酢漿草 オオキバナカタバミ )
鮮やかなピンクの花は オキザリス・桃の輝き

・オキザリスは南アフリカ、中南米の熱帯~亜熱帯原産の球根植物です。
花形や開花期は品種により異なり、主に秋に花を咲かせますが、
冬から春咲き、夏咲きのものもあります。
葉はハート形の小葉3枚で、クローバーに似て地面を覆うように広がり、
緑色のほか、赤紫や銀白色にそまるものもあります。
丸葉~糸葉までいろいろなタイプがあるので、グランドカバーとしても
楽しめます。花色は赤・ピンク・白・黄・紫・複色と多彩で、いずれも
個性のある美しい花を咲かせます。
またカタバミの花や葉は光に敏感に反応し、日中に開き、
曇りや夜間には閉じてしま・います。

草丈は10~25cm。開花期は10~翌4月で鉢の市販期は4~9月頃です。
属名の「オキザリス(Oxalis)」は
ギリシャ語の『オクシス「oxys(酸っぱい)」』という意で、
葉にシュウ酸が含まれていることにちなみます。

・日本の雑草である「カタバミ(酢漿草、または片喰)」も、
別名「酸いものぐさ」といわれるように、葉や茎に酸味があります。
品種によって「ハナカタバミ(花酢漿草)」
「深山酢漿草(ミヤマカタバミ)」
「紫酢漿草(ムラサキカタバミ)」
「オオキバナカタバミ(大黄花酢漿草)」
「アカカタバミ(赤酢漿草)」
「イモカタバミ芋酢漿草)」などと呼ばれます。
・南ヨーロッパでは毎年復活祭の晩にカタバミの花が咲くので、
「ハレルヤ」(ヘブライ語で神をたたえよ、の意)とも呼ばれ、
・またフランスではカッコウが現れるころに実を付けるので
「カッコウのパン」と名づけられているそうです。
《基本情報まとめ》
・酢漿草(かたばみ)科。
・学名
  Oxalis corymbosa(紫カタバミ)
  Oxalis articulata(芋カタバミ)
   Oxalis : カタバミ属
   corymbosa : 散房花序の
   articulata : 節目がある
 Oxalis(オキザリス)は、ギリシャ語の「oxys(酸っぱい)」が語源。
 葉や茎に蓚酸(しゅうさん)を含み酸味があることから。
・葉は3枚。
 葉の形は「白詰草(クローバー)」に似ています。
・花は「かたばみ」にそっくりですがオキザリスは「かたばみ」に比べて
 花が大きいのく、また品種も多い。
・春から夏にかけて開花しますが、ほぼ1年中、どこかで見かけます。
 開花するのは昼間だけで、夜は閉じます。
・品種はいっぱいある。
 「紫酢漿草(むらさきかたばみ)」
 「芋酢漿草(いもかたばみ)」
 「大黄花酢漿草(おおきばなかたばみ)」 など。
 よく見かけるのは
 「紫酢漿草」と
 「芋酢漿草」ですが、両者区別しにくい。
 両者ともピンク色の花びら。
 (紫~は、花びらの中央がうすいピンク
  芋~は、花びらの中央が濃いピンク)
 「大黄花酢漿草(おおきばなかたばみ)」は
 早春の頃から咲きだします。
 また、大きなクローバーのような”四つ葉”の葉が目立つ、
 「デッペイ」という品種もあります。
・「酢漿草(かたばみ)」は「傍食」「片喰」「片食」
 とも書きます。
・sorrel は「すいば、かたばみ」の意味です。
・10月1日の誕生花(オキザリス)

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季節の花等から掲載
必要に応じて加筆・訂正致します。
※私は紫の葉のオキザリスが好きです。


勿忘草・忘れな草

2014年04月15日 19時51分59秒 | 花の神話と伝説
別 名:フォーゲット・ミー・ノット(Forget-me-not)ミオソチス(Myosots)、       ミオソチス・シルヴァティカ(Myosotis sylvatica)エゾムラサキ(蝦夷紫)
花言葉  「私を忘れないで」「真実の友情」「誠の愛」「真実の恋」
     「真実の愛」
季 語  「晩春」

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ワスレナグサ(勿忘草、忘れな草)は、
広義には、ムラサキ科ワスレナグサ属の種の総称。

狭義には、ワスレナグサ属の一種、
シンワスレナグサ(学名:Myosotis scorpioides)の和名。
ただし、園芸業界でワスレナグサとして流通しているのは、
ノハラワスレナグサ (M. alpestris)、エゾムラサキ (M. sylvatica)、
あるいはそれらの種間交配種です。
一般には、広義の意味で称されております。
特徴
・ヨーロッパ原産で、北半球の温帯から亜寒帯(
ユーラシア大陸・アフリカ大陸・オセアニア)に約50種が分布しております。
日本に渡来したのは、明治時代に園芸業者が
ノハラワスレナグサ (M. alpestris) を輸入したのが最初と言われております。
しかしワスレナグサ属ということでは、日本には元来、
エゾムラサキ (M. sylvatica) 一種が自生分布しております。
・野生化して各地に群生しており、日本全国(北海道・本州・四国)に
分布しております。
一般に日当たりと水はけのよい湿性地を好み、耐寒性に優れているが、
暑さには弱い。
二年生もしくは多年生植物の宿根草ですが、
日本で栽培すると夏の暑さに当てられて枯れてしまうことから、
園芸上は秋まきの一年生植物として扱われます
(北海道や長野県の高地など冷涼地では夏を越すことが可能である)。
・花期は3 - 5月(冷涼地では4月 - 7月)。
春から夏にかけて薄青(紫)色・鮮青(紫)
色(園芸種はさらに白色・ピンク色など)をした6–9ミリ径の
小さい5弁の花を咲かせ、花冠の喉に黄色・白色の目(小斑点)をもちます。
花は多数でさそり型花序をなし、開花とともにサソリの尾のような巻きは解けて
真っ直ぐになります。
・高さは20–50センチになり、葉が互生に付く。
・葉は細長く平らで、長楕円形(葉の中央付近が最も葉の幅が広い)、
もしくは倒披針形(葉先近くが最も葉の幅が広い)。
葉から茎まで軟毛に覆われており、属名の Myosotis は、
そうした葉の様子(細長く多毛で柔らかい)が、
ネズミの耳に似ていることに由来しております。
(ギリシャ語の「二十日鼠 (myos) +耳 (otis)」が語源)。
日本で見られる種
シンワスレナグサ(Myosotis scorpioides、ワスレナグサ)
種小名のscorpioides は、「サソリの尾に似た」という意味。
・花序がサソリの尾のように曲がっていることから。
・英名は true forget-me-not, water forget-me-not。

ヨーロッパ産の基本種で、その他のワスレナグサ属と区別するために、
true forget-me-not という呼び名が付けられております。

多年生植物で、花は薄青色。
ノハラワスレナグサや品種改良で作られた園芸品種などに比べると
花の咲く様子が地味なので、観賞用としては敬遠されております。

ノハラワスレナグサ (M. alpestris) 種小名の alpestris は、
「亜高山の、草本帯の」という意味。英名は alpine forget-me-not。
多年生植物。花は薄青色・鮮青色。日本の園芸業界では、
ワスレナグサとして流通してされております。

エゾムラサキ (M. sylvatica、ミヤマワスレナグサ、ムラサキグサ)
種小名のsylvatica は、「森の」という意味。
英名は garden forget-me-not, wood forget-me-not, woodland Forget-me-not。
二年生から多年生の植物。
花は薄青色・薄紫色。萼は切れ込みが深く、立ち上がった鉤状の毛があります。
(他のワスレナグサ属の萼の毛は平たく伏している)。
ワスレナグサ属の中で唯一の日本在来種
(元来の自生分布地は北海道根室付近と長野県松本盆地)。
日本の園芸業界では、ワスレナグサとして流通されております。
上記の他、ノハラムラサキ (M. arvensis)、
ハマワスレナグサ (M. discolor)、
品種改良で作られた園芸品種などがあります。
利用
日本では、主に花壇や鉢植えなどで園芸観賞用として栽培されております。
この属の種は全般に、ヨーロッパにおいて、肺などの呼吸器疾患
(喘息や慢性気管支炎など)に効果があるとされ、民間療法で
薬(シロップ薬、鎮咳去痰薬)として用いられることがあります。
文化
欧米諸国では、古来より友愛や誠実の象徴として広く親しまれ、
アメリカ合衆国ではアラスカ州の州花にもなっております。
(一般名の forget-me-not としてで、種小名は特定されていない)。

語源にまつわる伝説
中世ドイツの悲恋伝説に登場する主人公の言葉に因みます。
昔、騎士ルドルフは、ドナウ川の岸辺に咲くこの花を、恋人ベルタのために
摘もうと岸を降りたが、誤って川の流れに飲まれてしまう。
ルドルフは最後の力を尽くして花を岸に投げ、
„Vergiss-mein-nicht!“(僕を忘れないで)という言葉を残して死んだ。
残されたベルタはルドルフの墓にその花を供え、
彼の最期の言葉を花の名にしました。
このような伝説から、この花の名前は当地ドイツで Vergissmeinnicht と
呼ばれ、英名もその直訳の forget-me-not である。

日本では、1905年(明治38年)に植物学者の川上滝弥に
よってはじめて「勿忘草」「忘れな草」と訳されました。
それ以外の多くの言語でも、同様の意味の名前が付けられております。

花言葉の「真実の愛」「私を忘れないで下さい」も、この伝説に由来します。

ワスレナグサにまつわる作品
先述した悲恋伝説を詠んだ、ドイツ擬古典主義の詩人・プラーテン
(August Graf von Platen-Hallermnde, 1796 - 1835)の詩
ドイツの詩人ウィルヘルム・アレント(ドイツ語版)の詩、
「わすれなぐさ (Vergiss-mein-nicht)」。
上田敏が翻訳したものが知られている(訳詩集『海潮音』所収)。

《基本情報まとめ》
紫(むらさき)科。
・学名
  Myosotis alpestris またはMyosotis scorpioides
   Myosotis : ワスレナグサ属
   alpestris : 亜高山の、草本帯の
   scorpioides : サソリの尾のような
 Myosotis(ミオソティス)は
 ギリシャ語の「myos(はつか鼠)+ otis(耳)」が語源。
 葉が短くて柔らかいことに由来。
・ヨーロッパ原産。
・春から夏にかけて青または紫色のかわいらしい花が咲く。
 5弁花。
・「忘れ名草」とも書く。
・別名 「フォーゲットミーノット」forget-me-not
  本来の名前。
  和名はこれの和訳。”私を忘れないでください”
  ドイツの伝説で、ドナウ川の岸に咲くこの花を
  恋人ベルタに贈ろうとして、誤って川に落ちて
  死んでしまった騎士ルドルフの物語からきている。
  その後ベルタはその言葉を忘れず、
  この花を一生髪に飾り続けた。
勿忘草(忘れな草)はムラサキ科の多年草。原産地はヨーロッパ。
季節は4~5月。
花の色は、ピンク、青、青紫、白。

ドイツの伝説が名前・花言葉の由来。
・フランスでは、友情をシンボルともされております。
アラスカの州花
’79年放映のアニメ「花の子ルンルン」第11話「友情の闘牛士」で
「真実の友情」が登場。


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花海棠 (はなかいどう)

2014年04月11日 19時42分24秒 | 花の神話と伝説
別 名  「海棠(かいどう)」「垂糸海棠(すいしかいどう)」「睡花(すいか)」
     「南京海棠(なんきんかいどう)」「眠れる花」
      (Flowering crab apple)


花言葉 「温和」「美人の眠り」「妖艶」「艶麗」「灼熱の恋」「友情」「美徳」
季 語 「晩春」 眠れる花/睡花/垂糸海棠/海紅/花海棠

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・中国原産の落葉低木~小高木
・日本に渡来したのは江戸時代の正徳年間(1711~1716年)のことです。
・花は紫色の枝から数㎝の花柄を伸ばし紅色のつぼみをつけ、
開花すると淡いピンク色になり次々と咲いていきます。
花芽には4~8個のつぼみがあり、先端から順に咲いていきますので、
1ヶ月以上も花を楽しむことができます。
満開の花がかすみに包まれているように咲きます。)
園芸品種には八重咲きの「ヤエカイドウ」、
大八重咲きの「オオヤエカイドウ」、
枝が垂れる「シダレカイドウ」、
白い斑が入る「フイリカイドウ」などがあります。
花を観賞する本種以外に、
花後に小さな林檎に似た赤い実がなるミカイドウがあります。
庭木や公園樹だけでなく、鉢植えや盆栽にも利用されます。
樹高は4~8m。開花期は3~5月頃で鉢の出回りは2~4月頃です。

花の美しさから世界中で栽培されています。
この花の美しさは、美人を形容するときに用いられる
「海棠の雨にぬれたる風情」という慣用句からも窺えます。
中国の伝説
・ハナカイドウには「スイカ(睡花)」という別名があります。
中国の唐の時代、絶世の美女楊貴妃の故事で、
中国唐の玄宗皇帝が楊貴妃が酔って寝たあと、まだ眠そうな顔で現れたとき
その美しさをカイドウに見立て、「これ真に海棠の睡り未だ足らざるか」と
詠んだそうです。
・ 和名は中国名の「海棠」をそのまま読んだもので、
実が美しい「ミカイドウ(実海棠)」に対して、より花の美しさから
「ハナカイドウ(花海棠)」。
また、ハナカイドウは花柄が長く垂れることから
「スイシカイドウ(垂枝海棠、垂糸海棠、垂絲海棠)」とも呼ばれております。
・ 属名の「マルス(Malus)」はラテン語の「malon(マロン)」の
リンゴという意味で、リンゴのような実をつけることによります。
・英名は「flowering crabapple(フラワーリング クラブアップル)、
Hall's crabapple(ホールズ クラブアップル)」です。
・八重の花海棠と、 一重の実海棠がありその実は食べられます。
玄宗皇帝が「海棠の睡り未だ足らざるのみ」と、ほろ酔いの楊貴妃を
海棠にたとえた、という故事から「眠れる花」ともいわれております。

ハナカイドウ(花海棠、学名:Malus halliana)は、
バラ科リンゴ属の耐寒性落葉高木。
特徴
中国原産の落葉小高木。花期は4-5月頃で淡紅色の花を咲かせます。
性質は強健で育てやすい。
花が咲いた後の林檎に似た小さな赤い実は、食することができますが、
結実しないことが多い。
樹高:5〜8m 
開花期:4〜5月  
花径:3.5〜5cm  
花弁数:5〜10枚  
花柄長:3〜6cm  
果実径:2cm
実色:赤 

・近縁種はミカイドウ(実海棠、Malus micromalus)、
ノカイドウ(野海棠、Malus spontanea)などがございます。

《基本情報まとめ》
・薔薇(ばら)科。
・学名
  Malus halliana
   Malus : リンゴ属
   halliana : 採集家「ハル」さんの
 Malus(マルス)は、ギリシャ名の「malon(リンゴ)」が語源。
・開花時期は、 4/ 1 ~ 4/20頃。
・春の代表花の一つです。
・中国原産。
 江戸時代初期に日本に渡来しました。
 それより前の15世紀に渡来した、実の大きな「実海棠(みかいどう)」
 に対して花が美しいので「花海棠」と命名されました。
 中国では、牡丹(ぼたん)とともに最も愛好されております。
・花の色がなんとも美しく、開花前の、赤いつぼみが垂れ下がる姿も
 とても個性的で、その姿は、さくらんぼに似ております。

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蓮華草 (れんげそう)

2014年04月09日 09時37分12秒 | 花の神話と伝説
別 名  「蓮華(れんげ)」「紫雲英(げんげ)」
     「正式名は「散蓮華(ちりれんげ)」
     「中国や東南アジアでは「匙(チィー)」
     「地域によって「ウマゴヤシ」「ミコシバナ」「アズキバナ」
     「テンマリソウ」などの呼び名があります」


花言葉  「心が和らぐ」「私の苦しみを和らげる」「感化」「私の幸福」
     「心が柔らぐ」「あなたは幸福です」
     「あなたは私の苦しみをやわらげる」
季 語  「仲春」
子季語   「げんげん、げんげん花、五形花、蓮華草、れんげ、げんげ田」


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ゲンゲ(紫雲英、翹揺 Astragalus sinicus)は
マメ科ゲンゲ属に分類される越年草。
中国原産。
レンゲソウ(蓮華草)、レンゲ、とも呼ばれております。
かつて水田に緑肥として栽培され、現在でもその周辺に散見されております。
岐阜県の県花に指定されております。
特徴
・湿ったところに生えます。
・全体に柔らかな草です。
・茎の高さ10-25cm。
・根本で枝分かれして、暖かい地方では水平方向に匍匐し、60-150センチまで
伸びる場合もあります。
・茎の先端は上を向きます。
また、根本から一回り細い匍匐茎を伸ばすこともあります。
・葉は一回羽状複葉、小葉は円形に近い楕円形、先端は丸いか、少しくぼんでおります。
一枚の葉では基部から先端まで小葉の大きさがあまり変わりません。
・花茎は葉腋から出て真っ直ぐに立ち、葉より突き出して花をつけます。
花は先端に輪生状にひとまとまりにつきます。
花色は紅紫色だが、まれに白色(クリーム色)の株もあります。
利用
ゲンゲの花のミツは、良い「みつ源」になります。
蜂蜜の源となる蜜源植物として利用されております。
ゆでた若芽は食用にもなります。(おひたし、汁の実、油いため他)。
民間薬として利用されることがあります。(利尿や解熱など)。
ゲンゲの花を歌ったわらべ歌もあります。「春の小川」などが有名。
文化・名前の由来
・ギリシア神話では、祭壇に捧げる花を摘みに野に出た
仲良し姉妹の話が有名です。
ドリュオペとイオレは祭壇を飾る花を摘みに野に出て、
川辺近くに美しいレンゲを見つけたドリュオペが摘むと、
折った茎から血が流れでたので驚いて投げ捨て、足をあげようとしました。
ニンフが変身した蓮華草を誤って摘んでしまった姉のドリュオペが、代わりに蓮華草に変わってしまう。
「花はみな女神が姿を変えたもの。もう花は摘まないで」、と言い残したという。
いつの間にかドリュオペの足が草に変わりすっかり根が張っていて、
だんだん草に変身しながら、妹のイオレに言い残しました。
もうこれからは花を摘まないで、花はみな女神が姿を変えたものだから」
・「手に取るな やはり野に置け 蓮華草」とは、
江戸時代に滝野瓢水が詠んだ俳句。
遊女を身請しようとした友人を止めるために詠んだ句で、
蓮華(遊女)は野に咲いている(自分のものではない)から美しいので、
自分のものにしてはその美しさは失われてしまうという意味。
転じて、ある人物を表舞台に立つべきではなかったと評する意味合いでも使われます
(荒舩清十郎の項目を参照)。
・散った蓮の花びらに形が似ているところから名付けられました
中国や東南アジアでは「匙(チィー)」という名前です。
匙(さじ)を意味します。
・花の名は、蝶形の小花が輪状に咲く花を蓮華座に見立てて名づけられました。
・花言葉「心が和らぐ」「わたしは苦痛をやわらげる」は、ギリシャ神話のお話で、
ニンフが変身したレンゲソウを誤って摘んで、
自ら花になったドリュオペの気持ちを伝えたものです。
・花茎の先に10個ほどの蝶型の小花を輪状につけ、それを蓮の花に見立てました。
・春、田んぼなどに紅紫色の花を一面に咲かせる。
田んぼに多く栽培されるのは、これをす き込んで肥料にするため。
花が一面に咲いているところが、雲がたなびくようなのでこの名がついた。
来歴 『俳諧通俗誌』(享保2年、1716年)に所出。
・ゲンゲ畑
根に「根粒菌」があり、土壌を肥沃にする効果があるため、水田に一面に植え、
そのまま鋤きこんで肥料にしました。
・化学肥料が使われるようになるまでは、緑肥(りょくひ = 草肥:くさごえ)および牛の飼料とするため、8-9月頃、稲刈り前の水田の水を抜いて種を蒔き翌春に花を咲かせておりました。
これはゲンゲ畑と呼ばれ、昭和末頃までの「春の風物詩」であったが減少しています。
畑は田植えの前に耕し、ゲンゲをそのまま鋤きこんで肥料とした。
窒素を固定する根粒菌の働きで、ゲンゲの根には球形の根粒がつきます。
ゲンゲの窒素固定力は強大で10cmの生育でおおよそ10アール 1t の生草重、4-5kg の窒素を供給し得る。
普通15ないし20cmに成長するからもっと多くなるはずです。
乳牛を飼っているところでは、飼料にしました。
休耕田の雑草防止策にもなりました。
ゲンゲの生える中に不耕起直播して乾田期除草剤を使わないですむ方法、
ゲンゲの枯れぬうちに入水、強力な有機酸を出させて雑草を枯死させる方法があります。
ただしゲンゲは湿害に弱く、不耕起では連作障害が起きかねず、アルファルファタコゾウムシが大発生するなど難点もあります。

《基本情報まとめ》
・豆(まめ)科。
・学名
  Astragalus sinicus
   Astragalus : ゲンゲ属
   sinicus : 中国の
 Astragalus(アストラガラス)は、ギリシャの古語で「くるぶしの骨」の意味。
・開花時期は、 4/ 1 ~ 5/10頃。
・中国原産。
 日本にはかなり古くに渡来しました。

・「蓮(はす)」の花に似た草、というのが名の由来。

・中華料理などで、お汁なんかをすくうときに使う「れんげ」の名は、
 その形が「蓮(はす)」の花びらに似ており、また、「蓮」の花は
 「蓮華草(れんげそう)」に似ている、との連想で、
「れんげ」と名づけられたらしい。

・蓮華草の根にはバクテリアが付いていてこれが稲にとって
 いい肥料になるため、稲を植える前の水田に植えておき、
 花のあとですきこんで(土でならして)肥料にすることがある。
・岐阜県の県花(蓮華草)

・別名 「紫雲英(げんげ)」。
   花が一面に咲いているのを遠くから見ると、
   低くたなびく紫の雲のように見えることからの名前。
   ”げんげ”は”れんげそう”のなまり音らしい。
   ”しうんえい”と、そのまま読むこともあります。

・東京周辺の見どころ
 <大多喜(おおたき)町>
   房総半島の真ん中あたりの「大多喜」は
   小江戸の雰囲気を残す城下町。
   休耕期の水田を利用して蓮華草を植えている。
   花見頃4月中旬~5月上旬。
   千葉県夷隅(いすみ)郡大多喜町。
   最寄駅 いすみ鉄道大多喜駅


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都忘れ

2014年04月07日 12時38分43秒 | 花の神話と伝説
別 名  「野春菊(ノシュンギク)」「東菊(アズマギク)」

花言葉 「しばしの憩い」「別れ」「短い恋」「また会う日まで」
  「しばしの別れ」「しばしの慰め」「別離の悲愴」「憂いを忘れる」
 「しばしの想い」「強い意思」
季 語  「晩春」

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山野の乾いた草地に自生しているミヤマヨメナの栽培種。
ひとつの花茎にひとつだけ青 紫、赤紫または白の頭状花をつけます。
美しい名前が印象に残ります。

ミヤコワスレ(都忘れ、学名:Gymnaster savatieri)とは
キク科ミヤマヨメナ属の植物。

山野に自生するミヤマヨメナの日本産園芸品種として多く栽培され、開花期は5?6月頃で花色は紫青、青、白、ピンクなど多種に渡ります。

和名の由来
承久の乱にて佐渡に流された順徳天皇がこの花を見ると都への思いを忘れられるとの話によるとされ、この由来によって花言葉は「別れ」や「しばしの憩い」などといわれております。

この花の名前にまつわる伝説
鎌倉時代に承久の乱で北条氏に敗れ、佐渡へと流罪になった順徳天皇が、
ある日、庭の片隅に咲いている小さな白い可憐な花を見つけ、
「この花を見ていると、少しの間でも都を忘れることができる」と言ったことから、
この名で呼ばれるようになったといわれております。
原種は白だったらしい。
「ミヤコヨメナ」の園芸種とされ、江戸時代から茶花などとして栽培されてきたようです。
現在は、ピンク・紫などの花色の園芸種が豊富。

《基本情報まとめ》
キク科 多年草
原産地 日本
草丈 15~40センチ
花期 4~5月
花色 紫の濃淡、青、赤紫、白、ピンク
・学名
  Gymnaster savatieri
   Gymnaster : ミヤマヨメナ属
   savatieri : フランスの医師で、日本植物を採集した 「サバチェー」さんの
 Gymnaster(ジムナスター)は、ギリシャ語の
 「gymnos(裸の)+ Aster(ノギク属)」が語源。 
 ノギク属に似ておりますが、冠毛がないということに由来します。
 (Miyamayomena 属の名前で紹介している本もあります。)
・開花時期は、 4/15 ~ 6/ 5頃。
・日本原産。
・菊に似た、紫色の可憐な花。
 ピンク色の品種もあります。
・昔、承久の乱に敗れて 佐渡へ遠流となった順徳帝は、
 草でぼうぼうになった佐渡の庭に一茎の野菊が紫色に咲いているのを見つけ、  
 「紫といえば京の都を代表する美しい色だったが、
  私はすべてをあきらめている。 
  花よ、いつまでも私のそばで咲いていておくれ。
  都のことが忘れられるかもしれない。
  お前の名を今日から都忘れ と呼ぶことにしよう」
 と、傷心のなぐさめにした、という説話があります。
 花の名はここからきたようです。
 また、京を去るときにこの花を目にとめ、
 「都を忘れることにしよう」といったことから
 この名前になったとの説もあります。
 (・3月11日、4月21日の 誕生花(都忘れ)

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菜の花 (なのはな)

2014年04月04日 07時27分32秒 | 花の神話と伝説

別 名  「花菜(はなな)」「菜花(なばな)」「菜種(なたね)」


花言葉  「快活な愛」「競争」「小さな幸せ」「快活」「活発」「元気いっぱい」
     「豊かさ」「財産」
季 語  晩春
子季語  「花菜」「菜種の花」「油菜」 関連季語 「菜種蒔く」「花菜漬」
     「菜種梅雨 」

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菜種の黄色い花。
一面に広がる黄色の菜の花畑は晩春の代表的な景色。
近世、菜種油が灯 明として用いられるようになってから、関西を中心に栽培されるようになりました。
花の莟は食用にもなります。
来歴 『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。
文学での言及
【菜の花畠に、入日薄れ、見わたす山の端、霞ふかし春風そよふく、空を見れば、
夕月かかりて、にほひ淡し】 高野辰之『朧月夜』

実証的見解 菜の花は、アブラナ科アブラナ属の二年生植物で、西アジア原産。
日本では古くから野菜として、また油を採るため栽培されてきました。
四月ころ茎の先に黄色い十字形の花を密集させるさせます。
菜の花(なのはな、英語:rapeseed blossom)は、
アブラナまたはセイヨウアブラナの別名のほか、
アブラナ科アブラナ属の花を指します。
食用、観賞用、修景用に用いられます。
ブラナ属以外のアブラナ科の植物には
白や紫の花を咲かせるものがありますが、これを指して
「白い菜の花」「ダイコンの菜の花」ということもあります。
利用
菜とは食用の意味であり、菜の花とは食用の花の意味ことです。
在来種アブラナや、セイヨウアブラナの花序や若芽が利用され、
最近はコウタイサイなど中国野菜由来の新品種も登場しております。
食用生産が多いのは香川県、高知県、千葉県、
三重県などです。
大別して、蕾の目立つ頭頂部をまとめたタイプと、掻き取った脇芽(蕾が無い)を袋詰めにしたタイプが主流となっており、前者は在来種アブラナ系、後者がセイヨウアブラナ系とされます。セイヨウアブラナは固く筋っぽくなりやすい反面、在来種より苦みが少なく甘みが強い特徴があります。
野菜としては足が早いほうなので、保存する場合は加熱してから冷蔵するのが望ましい。
ビタミンCやミネラルが豊富な緑黄色野菜であり、アク(シュウ酸)はホウレンソウの20分の1以下なので、調理にあたっては茹ですぎないことがポイント。
2~3月だけ出回る旬を残す野菜でしたが、近年は予冷技術により出荷時期が延びてきております。また、寒咲花菜のように初冬から出荷されるものもあります。
三重なばな 食用選抜したセイヨウアブラナ伏見寒咲花菜 京野菜のひとつ
博多菜
とうな
かき菜
小松菜
アスパラ菜
鑑賞用
菜の花畑(チンゲンサイ)
春、一面に広がる菜の花畑は壮観で、代表的な春の風物詩です。
現代の日本では、菜種油採取用のアブラナ畑はあまり見られなくなりましたが、
その他のアブラナ属の野菜も黄色い「菜の花」を咲かせるため、
その種子採取用の畑が菜の花畑として親しまれております。
このため、栽培されている作物はまちまちで、
千葉県では早春のアブラナのほかに野菜類(カブやハクサイ)が、
青森県横浜町では油用のセイヨウアブラナ、
信州の菜の花畑はノザワナがそれぞれ5月に開花します。

主産地の広大な菜の花畑は観光資源となっていて、
例えば飯山市では連休中に見ごろとなるよう、ノザワナの播種日を
調整されております。
切り花用として利用されるものは、チリメンハクサイや改良品種で、
葉が白っぽく縮れています。ただしこれは食用にも利用されるため、
栽培時期や方法の違いによって出荷先が変わるだけともいえます。
修景用
セイヨウカラシナは、丈夫で川原や荒れた土地にも繁茂するため、
河川敷や堤防、空き地に播種し、菜の花畑を作るケースがあります。
なお、建設省が堤防強度の低下予防を理由に除草剤で駆除していた時期があります。
文化
菜の花は身近な春の光景として親しまれてきたため、
文学や言葉に登場することも多く、 文学作品などに登場する菜の花は、
明治以降は栽培が拡大したセイヨウアブラナが主体と見られます。
菜種梅雨
春雨前線が停滞する頃の雨の多い時期、ないしその雨を指す言葉。
気象庁がその時期を明確に定めているわけではありませんが、主に3月半ばから4月前半にかけてのぐずついた天気を言います。この時期には、関東南部から九州にかけてアブラナが開花している事から名付けられました。ただし、いわゆる6月下旬から7月中旬の梅雨で起こるような激しい豪雨になる事は比較的少ない。
辛島美登里の曲 やまとなでしこ(東芝EMI TOCT-24943)に収録されております。
NHKみんなのうたでもおなじみの曲である。菜種月春先によくみられる、
かすみの掛かった月、
おぼろ月俳句
(春の季語)与謝蕪村(1716-1783年)は、菜の花(堀田満によれば、在来種アブラナ)をいくつもの歌に詠みこんでおります。

菜の花や 月は東に日は西に
菜の花や 鯨もよらず 海暮ぬ
菜の花や 摩耶を下れば 日の暮るる
(「摩耶」とは六甲山系の摩耶山のことと考えられます。眼下は神戸の海)

菜の花を 墓に手向けん 金福寺なの花にうしろ下りの住居かな(一茶)

菜の花の遙かに黄なり筑後川(夏目漱石)
詩山村暮鳥は1915年の作品「風景 純銀もざいく」で、
「いちめんのなのはな」という言葉を淡々と連ねるという、
平易ながら斬新な手法で風景を表しております。

唱歌高野辰之の作詞による「おぼろ月夜」(岡野貞一作曲)では、
「菜の花畑に入り日うすれ…」と歌いだされます。

時代から見てセイヨウアブラナまたは、着想を得たとされる飯山市で
栽培されている野沢菜とみられます。
料理炒り玉子を菜の花にみたてた「菜種あえ」「菜種焼き」など
県花千葉県

《基本情報まとめ》
・油菜(あぶらな)科。
・学名 Brassica napus(西洋油菜)
    Brassica : アブラナ属
 Brassica(ブラシカ)は、古いラテン名で 「キャベツ」を意味します。  
・開花時期は、 2/ 1 ~ 5/ 5頃。
・”野菜(菜っ葉)の花”という意味から「菜の花」になりました。 
おひたしや和え物(あえもの) として食されております。
・「菜の花」は、春によく見かける黄色い花の総称として使われておりますが、ふつう見かけるのは「西洋油菜(せいようあぶらな)」ですので「西洋油菜」のことを「菜の花」と呼ぶことが多いのです。 
・蜜(みつ)を作る原料として、養蜂業者の人たちは九州などの暖地から花期に従ってしだいに北上して その花蜜を集めるようです。
・3月の「桃の節句」では、 桃の花とともに 一緒に飾られることがあります。
菜の花の別名の由来
  「花菜」(はなな)「菜花」(なばな)「菜種」(なたね)
菜の花が咲く頃に降り続く雨を ”菜種梅雨(なたねづゆ)”といわれております。

・昔は、種子から 菜種油(なたねあぶら)をとる「油菜(あぶらな)」のことを 
菜の花と呼ばれておりました。「油菜(あぶらな)」40%が油分。
昔は灯火、食用油、潤滑油などに使われ、搾りかすは肥料に使われておりました。
今は、ほとんど見かけなくなりました。

・3月7日の 誕生花(菜の花)


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木蓮(もくれん)

2014年04月02日 16時40分56秒 | 花の神話と伝説
別 名  「もくれんげ」「紫木蓮」「白木蓮(はくれん)」
 
 

花言葉 「自然への愛」「持続性」恩恵」「自然な愛情」「高潔な心」
季語 仲春
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モクレン科の落葉高木。春、葉に先立って花をつけます。
白炎のよ うな花を咲かせる白木蓮と、外側が紫、内側が白色の紫木蓮があ
り、紫木蓮の方が開花時期が少し遅い。
中国での漢字表記は「木蘭」。
モクレンの仲間(マグノリア属)は、
原始時代から形状を変えていないことも特徴で、
恐竜時代の地層から化石が発掘されることがあります。

モクレン(木蓮、木蘭、Magnolia quinquepeta もしくは Magnolia liliiflora、
中国では、「辛夷」と表記する。)は、モクレン目モクレン科モクレン属の落葉低木。

名前の由来
・もくれんは、手をかけずとも美しい樹形を保ち、一斉に開く大きな花には良い香りもあります。
樹皮や蕾は生薬として古くから用いられてきましたが、ごく最近になり、なんとアメリカのチューインガムメーカーが、とても興味深い研究結果を報告したのです。
それによりますとモクレンの樹皮には口臭の原因となるバクテリアを除去する
働きがあるのだとか。そんな雑学を紐解いていくと、モクレンのもう1つの花言葉である「恩恵」も、まさに言い得て妙な花言葉といえます。

・つぼみの先が必ず北を向くので、方向を指示する植物
コンパス・フラワー」とも呼ばれております。

・花が紫色であることから、シモクレン(紫木蓮)の別名もあります。
ハネズ、モクレンゲと呼ばれることもあります。

・昔は「木蘭(もくらん)」と呼ばれていたこともありますが、、
これは花がランに似ていることに由来します。

・今日では、ランよりもハスの花に似ているとして「木蓮(もくれん)」と
呼ばれるようになれました。

分布
中国南西部(雲南省、四川省)が原産地。
英語圏に紹介された際に、Japanese magnolia と呼ばれたため、
日本が原産国だと誤解されている場合があります。
形態
小型で樹高3-5m程度。
葉は互生で、広卵型、長さ8-10cm、先は尖っております。
花期は春(4-5月頃)。
花は濃い紅色から桃色で、花弁は6枚、がくは3枚、雄しべと雌しべは多数が螺旋状につきます。
上品な強い芳香を放ちます。
ハクモクレンとは異なり、花びらは舌状で長く。実は赤い。
利用
庭木、公園樹として中国、日本だけでなく、北米やヨーロッパ諸国で広く栽培されております。
移植は困難であり、株分けによって殖やします。

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)では国花に指定されております。

近縁種
ハクモクレン
(白木蓮、学名:Magnolia heptapeta、シノニム:Magnolia denudata)は
モクレンの仲間で白色の花をつけます。
しばしば、「モクレン」と混同され、そう呼ばれることがあります。
モクレン属の中では大型の種類で樹高は10-15m程度まで成長します。
春、葉に先立って大形で白色の花が開きます。
サラサモクレン
モクレンとハクモクレンの雑種はサラサモクレン
(更紗木蓮、Magnolia × soulangeana)と呼ばれ、やはり街路樹などに用いられます。
樹高は6-10mと変化に富んでおります。
花の形はハクモクレンに似て丸い。
花の色は両種の中間に相当するピンク色が基本ですが、やはり白から紫までの
変化に富んでおります。
開花時期はハクモクレン、サラサモクレン、モクレンの順です。
交雑種
シモクレンとシデコブシの交雑種もあり、花の外観は細めのシモクレンに見えます。
《基本情報まとめ》
・木蓮(もくれん)科。
・学名
  Magnolia liliflora
   Magnolia : モクレン属
   liliflora または
   liliiflora : ユリ(Lilium) のような花の Magnolia(マグノリア)は、
 18世紀のフランス、モンペリエの植物学教授「Magnol さん」の名前にちなみます。
・開花時期は、 3/20 ~ 4/末頃。
 白木蓮よりも10日ぐらいあとから咲き出します。
・原産地は中国。
・外側は赤またはピンク色。内側は白。
 外側と内側のコントラストが美しい。
 花はけっこう大きく、葉っぱが出てくるちょっと前に咲きだします。
 「紫木蓮(しもくれん)」
 「唐木蓮(とうもくれん)」
 など、いろいろ種類があります。
・読みは、
 木蓮科の漢名である「木蘭」の音読み「もくらん」が
 「もくれん」に変化。
 漢名の「木蓮」は、花が「蓮(はす)」に 似ている木、から。

・木蓮は、地球上で最古の花木といわれており、1億年以上も前からすでに
今のような姿であったようです。
・香水の材料としても使われております。
・欧米では
 椿(つばき)類、 躑躅(つつじ)類とともに3大花木とされております。
・花が散るときには劇的な場合があります。

 木蓮の花びらは大きいので、地面に落ちるときは大粒の雨が 
 降りだしたかのような「バラバラ」という大きい音がします。
・4月15日、5月7日の誕生花
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一輪草

2014年03月28日 13時14分31秒 | 花の神話と伝説
別 名  「市毛草(いちげそう)」
花言葉 「追憶」「久遠の美」
季 語  「晩春」

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イチリンソウ(一輪草、学名:Anemone nikoensis)は、
キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。
特徴
根茎は横に這い、多肉質でところどころ紡錘状にふくらみます。
匍匐枝をだし、しばしば群生します。
茎につく葉は鞘状に広がった柄を持って3枚が輪生します。
小葉は3出複葉で、羽状に深く裂けます。
花期は4-5月
花茎の高さは20-30cmになり、直径4cmの花弁状の萼片を持つ花を1個、
花茎の先端につけます。
萼片は白色でふつう5-6枚、裏面は紅色を帯びる場合があります。
花弁はありません。
根出葉は1-2回3出複葉で、小葉は羽状に深く裂けます。
名前の由来
花茎の先に花を一輪咲かせることから、イチリンソウ(一輪草)といわてれおります。
分布と生育環境
本州、四国、九州に分布し、落葉広葉樹林の林床や林縁に生育します。
同属のニリンソウと同じで、葉や茎は早春に地上部に出現し、初夏には枯れるスプリング・エフェメラル
一株に一輪ずつ花を咲かせるので、この名前になりました。
二輪ずつ咲かせる「ニリンソウ」もあります。
科名・分類:キンポウゲ科 多年草
原産地:地中海沿岸
高さ:20~30cm
花期:3~5月
誕生花:4月19日
特徴
広葉樹林の中や山麓の土手などに生える多年草。
光を浴びて上向きに開花し、日暮れになると閉じます。
《基本情報まとめ》
・金鳳花(きんぽうげ)科。
・学名
  Anemone nikoensis
   Anemone : イチリンソウ属
   nikoensis : 栃木県日光産の
 Anemone(アネモネ) は、ギリシャ語の「風」が語源。
 「風の花」の意味のようです。
・春、茎先に一輪だけの、白い花が咲きます。
・日本固有種
・長い柄を伸ばし、先に花径3、4センチの白い大きな花を上向きに1輪ずつ
 つけることから、一輪草の名がつきました。
西洋の伝説では
大昔、星たちが空から花の咲き乱れる遥な地上の春の景色を眺めていた。
うっとりと見つめる星の一つが居眠りをして地上に落ちてしまった。
するとその星は地上に落ちた途端、輝いて1輪の花になった。
そのため今でも春になると、この純白の花は星空を見上げるように咲くという。

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小手毬 (こでまり)

2014年03月28日 10時52分00秒 | 花の神話と伝説
別 名  鈴掛(スズカケ)」「団子花(ダンゴバナ)」 「手毬花(テマリバナ)」

花言葉 「友情」「努力」「優雅」「品位」「優しい心」「伸び行く姿」
    「気立ての良い」

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コデマリ(小手毬、学名:Spiraea cantoniensis)とは、
バラ科シモツケ属の落葉低木。
中国(中南部)原産
日本では帰化植物。
特徴
落葉低木で、高さは1.5mになります。
枝は細く、先は枝垂れます。
葉は互生し、葉先は鋭頭で、形はひし状狭卵形になります。
春に白の小花を集団で咲かせまする
名前の由来
・この集団は小さな手毬のように見え、これが名前の由来となっております。
・小さな五弁の花が半球状に集まりそれがあたかも一つの花、小さな手毬のように見え、
これが名前の由来となっております。
・丸く盛り上がって咲く花の様子を、手毬(てまり)にたとえてつけられました。

根元から細い枝が枝分かれして生え、大株になると結構なボリュームが出ます。
日本では、よく庭木として植えられております。
変種
変種に八重咲きのヤエコデマリがあります。

他科の名前の似た種
オオデマリ・ヤブデマリという名前が似ている植物がありますが、
これらはスイカズラ科で本種と類縁ではありません。

《基本情報まとめ》
・薔薇(ばら)科。
・学名
  Spiraea cantoniensis
   Spiraea : シモツケ属
   cantoniensis : 中国広東地方の
 Spiraea(スピラエ)は、ギリシャ語の
 「speira(螺旋(らせん)、輪)」が語源。  
・開花時期は、 4/20 ~ 5/15頃。
・中国から渡来。
・小さな花が丸く集まり、手毬のように咲くことから、
 「小さな手毬」で「小手毬」になりました。
・枝は弓状に垂れ下がります。
・生け花の材料や茶花として利用されております。
・4月2日の誕生花

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一人静 (ひとりしずか)

2014年03月23日 07時07分12秒 | 花の神話と伝説
別 名  「吉野御前(よしのごぜん)」「眉掃草(まゆはきそう)」

花言葉  「静謐」「隠された美」「愛にこたえて」
季 語 「仲春」

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センリョウ科。
山野に自生しますが、原産は中国。
江戸時代観賞用に栽培されました。
二十~三十センチの茎の先端に対生の葉を四枚つけ、
その中心からさらに茎を伸ばしブラシ状の白い小花をつけます。
一人舞う静御前になぞらえた命名。

ヒトリシズカ(一人静、学名: Chloranthus japonicus )は、
センリョウ科 チャラン属の多年草。
分布と生育環境
北海道、本州、四国、九州に分布し、山地の林内、林縁に自生します。
特徴
高さは10~30cm。葉は4枚が輪生状に付き光沢があり、縁には鋸歯があります。
花期は4~5月で、茎の先に1本の穂状花序を出し、
ブラシ状の小さな白い花をつけます。
一本で生えるのは稀で、普通群生します。
名称の由来
・この花の可憐さを愛でて静御前になぞらえたもの。
近縁種のフタリシズカが花穂を2本以上出すのと対比させました。
::*'゜::*'゜::*'゜::*'゜::*'゜::*'゜::*'゜::*'::*'゜::*'゜::*'゜::*'゜:
・春まだ浅い頃、赤紫色を帯びた茎先に、4枚の葉につつまれた白い花穂をまっすぐ伸ばし、
若い葉の中心から白いモールのような花がひとつ咲きます。
・3月19日の誕生花は、静御前の悲恋と美をしのぶ春の山野草、ヒトリシズカ(一人静)。
・花の名は、気高さのある花の姿から、鎌倉時代に悲運の名将と呼ばれた源義経の側室、静御前のおもかげを偲んで名づけられました。
・花言葉「愛にこたえて」は、吉野山で義経と別れたあと、捕えられてもなお義経への思いを貫いた静御前にちなんだ花の名前からきています。
静御前が鎌倉の鶴岡八幡宮で唄って、源頼朝の怒りを買った義経を想う歌。
しづやしづ しづのをだまき 繰りかへし 昔を今に なすよしもがな
吉野山 嶺の白雪 踏み分けて 入りにし人の 跡ぞ恋しき

花言葉「隠された美」は、若い葉に包まれてひっそりと、白い花糸のようなおしべを伸ばす美しい花の姿につけられました。ヒトリシズカは毎年山野草の土に植え替えるだけで、ずっと鉢の中で群生してよく咲いていましたが、昨年の春先から続いた天候不順で数を減らし、今年は・・・
センリョウ科チャラン属、耐寒性多年草、原産地:中国

ヒトリシズカ(一人静)の誕生花:1月9日、2月4日、3月19日
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近縁種フタリシズカ(二人静、学名:Chloranthus serratus )
キビヒトリシズカ(吉備一人静、学名: Chloranthus fortunei )
《基本情報まとめ》
・千両(せんりょう)科。
・学名
  Chloranthus japonicus
   Chloranthus : センリョウ属
   japonicus : 日本の
 Chloranthus(クロランサス)はギリシャ語の
 「chloros(黄緑)+ anthos(花)」が語源。
・山野の樹陰などに生えます。
・春先、4枚の葉を突き抜けて、白いブラシ状の とても変わった花を
 1本咲かせます。
 名前は、源義経が好んだ「静御前(しずかごぜん)」という女性が
 一人で舞っている姿に見立てたことから。
「静御前」の舞姿にみたててつけられた名前。
・花びらに見えるのは「おしべ(葯隔・やくかく)」。
花びらも萼もありません。
・花穂が2本直立する「フタリシズカ」もあります。
・花期 4~5月
・花色 白

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雪柳(ゆきやなぎ)

2014年03月23日 04時11分29秒 | 花の神話と伝説
別 名  「小米花」「小米桜」「こめやなぎ」「えくぼ花」「噴雪花」
     (Spirea, Spiraea)



花言葉 「愛嬌」「気まま」「自由」「殊勝」「愛らしさ」
    「懸命」「静かな思い」
季 語 仲春

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バラ科の落葉低木。
柳のようにしなう枝に、真白い小さな花が群がって咲く。
葉に先立って花をつけるため、満開の様子はひとかたまりの雪のようです。
春風に散る細かい花びらは、風花のようです。

関東以西に自生し、古くから庭木・茶花として親しまれております。
中国原産という説もありますが、日本原産であると考えられております。

早春の花に加え、秋の紅葉も鑑賞価値が高い。
花色はほぼ白ですが、まれにピンク色の種類もあります。
ユキヤナギ(雪柳、学名:Spiraea thunbergii)は、
バラ科シモツケ属の落葉低木。
特徴
手を掛けなくても成長し、大きくなると1.5mほどの高さになります。
地面の際から枝がいく本にも枝垂れて、細く、ぎざぎざのある葉をつけます。
花は、3月から5月にかけて、5弁で雪白の小さなものを枝全体につける。
そのさまから和名がつきました。
公園や庭先でよく見かけますが、自生種は石川県で絶滅危惧I類に
指定されているなど、地域的には絶滅が危惧されております。
《基本情報まとめ》
・薔薇(ばら)科。
・学名
  Spiraea thunbergii
   Spiraea : シモツケ属
   thunbergii :スウェーデンの 植物学者「ツンベルク」さんの
 Spiraea(スピラエ)は、ギリシャ語の「speira(螺旋(らせん)、輪)」が語源。
 
・開花時期は、 3/10 ~ 4/15頃。
・中国原産。
・葉が柳の葉に似て細長く、枝いっぱいに白い花を雪が積もったように
 咲かせるところから。
 花がいっぱい散ったあとの地面も雪がパラパラと積もったように見えます。
・冬の紅葉もきれい。
・「つぼみ」がピンク色の、「フジノピンク」という品種もある。

・2月26日の誕生花。

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