英 名 :oriental planetree、Oriental Plane

花言葉 「天稟」「天才」「非凡」
季 語 「晩春」プラタナスの花/釦の木の花
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プラタナスとも呼ばれる鈴懸の木は、
スズカケノキ科スズカケノキ属の落葉高木。
四月から五月にかけて、淡い黄緑色の細い花を頭状につけます。
4~5月に淡黄色の花が咲き、10~12月に球形の実が銀杏のように
垂れ下がって成ります。
カエデに似た大きな葉が美しく、街路樹に多く用いられております。
プラタナス(学名: Platanus)は、
スズカケノキ科スズカケノキ属に属する植物の総称。
街路樹・庭園樹として広く用いられております。
名前の由来と伝説
・プラタナスの語源は、ギリシャ語の platys(広い)大きな葉に由来します。
・主に街路樹として知られるプラタナスですが、ギリシャ神話では
ゼウスと、愛人の一人であるエウロペの物語に出てきます。
・ゼウスの守護星・木星にあり4つの衛星には、彼の愛人の名前が
付けられているそうです。エウロペもその中の一つではないかと。
※ゼウスの愛人の一人・エウロペは、美しいフェニキアの王女でした。
浮気者のゼウスは例の如く恋をして、白い牡牛に変身して彼女の所へ
向かいました。(妻のヘラにばれないようにです)。
その時エウロペは、友達と一緒に浜辺で遊んでいるところでした。
そこへ美しい白牛がやって来て、彼女の前で腰を降ろしたものですから、
彼女はその大きな背に乗ってみました。
(おそらく好奇心が旺盛だった?)
牛はエウロペを乗せた途端、突然浜辺から走り出し、
海を泳いでクレタ島まで泳いで行きました。
島の岸辺にある、プラタナスの木陰にエウロペを降ろすと、白い牡牛は
元の ゼウスの姿に戻りました。そして彼女に対して、自分の正体を
明かした後に告白したのです。
そのクレタ島で彼の子供・後にクレタの王になるミノスを産んだのでした。
そしてプラタナスは、ゼウスとエウロペの交わりに立会い、
人目から二人を隠して見守った記念に常緑樹になったと言います。
そもそもクレタ島はゼウスが生まれ育った場所なので、
おそらく彼が常緑樹にしてあげたのかもしれません。
・最初の花言葉は「天稟」。言葉の意味は「生まれつき」。
…ゼウスの浮気性は生まれつき?
それとも、エウロペの大胆な一面は生まれつきのもの、と言う意味で
しょうか?
・天才―クレタ島はゼウスが生まれ育った場所。
そこは彼の母親・レアが、夫であるクロノスに隠れて出産した場所でも
ありました。クロノスは自分の父が予言した「お前の子供がお前を倒す」
と言う事態を恐れ、生まれてきた子供を次々に飲み込んでいたのです。
そのこと避けたかったレアは、身代わりとして石を飲み込ませて、
本物の子供であるゼウスはクレタ島で、いわば隠し子のような形で
育てられたのでした。…彼はそこにいる間、クロノスに自分の存在を
知られなかったこともあり、ここなら ヘラに浮気が見つかる心配が
ないだろうと確信していたのです。そしてエウロペを連れて行くために、
不自然に見えないようにと牡牛に化けたのです。
ここから、まさに恋の天才と言った言葉が出てきたのかもしれません。
非凡と言う言葉も、天才の解釈と似たようなところ。
あるいは、彼が浮気相手との間に授かった子供は、凡人とは違っている、
と言う意味なのかもしれません。そりゃあ神々の子ですものね。
●「スズカケノキ」
垂れ下がる実の姿が、山伏(やまぶし)が着る「篠懸(すずかけ)」
についている房に似ていることから…漢字は「鈴懸」になる。
●「プラタナス」ギリシャ語のプラティ→広い葉が大きい様から。
スズカケノキ(鈴掛の木、篠懸の木、学名: Platanus orientalis)は、
スズカケノキ科スズカケノキ属の落葉広葉樹。
※果実が楽器の鈴に似ていることからこの和名がきました。
属の学名であるプラタナスと呼ばれることが多いが、日本で見かける
プラタナスは、本種よりもモミジバスズカケノキであることが多い。
特徴
樹高は約10〜30 mに達する。樹皮が、斑に剥げる特徴を持つ。
葉は大きく、カエデに似ていて、掌状に5~7裂し、裂片には鋸歯があります。
葉柄の基部に小さい托葉があります。
花期は春で、花は淡黄緑色で、雌花、雄花を、
別々の葉のつけ根の頭状花序につけます。
果実は、晩秋、長い柄の先に痩果が多数集まった3.5cmほどの球形果を、
1本の果軸に3~4個連なって下垂します。
分布・生育地
原産地はヨーロッパ南東部~アジア西部
日本への導入は明治年間とされております。
利用
成長が早いため、街路樹や庭園樹として利用されてきました。
日本では街路樹として、モミジバスズカケノキ が多く使われております。
モミジバスズカケノキは、
スズカケノキとアメリカスズカケノキとの雑種です。
材は器具用。
文化
「篠懸の花」は春の季語。
花言葉の「天才」古代ギリシアにおいて、アテネにあるプラタナスの
並木道の木陰で、哲学者たちが哲学などを説いたことに由来します。
《基本情報まとめ》
・鈴懸の木(すずかけのき)科。
・学名
Platanus orientalis(鈴懸の木)
Platanus acerifolia(もみじ葉鈴懸の木)
Platanus occidentalis(アメリカ鈴懸の木)
Platanus : スズカケノキ属
acerifolia :カエデ属に似た葉をもつ
orientalis : 東方の、東部の
occidentalis :西方の、西部の
Platanus(プラタナス)は、
ギリシャ語の「platys(広い)」が語源。
大きい葉っぱに由来。
・小アジア地方原産。
明治末期に渡来。
・かなりの高木になります。
・街路樹や公園樹によく植えられております。
・葉っぱに特徴あり。
掌状に5~7裂します。
・花は4月頃に咲きます。
実は、いがいがの形。
・由来は、垂れ下がる実の姿が、
山伏(やまぶし:山で修行する人)が着る
「篠懸(すずかけ)」についている房に似ていることから名づけられました。
漢字としては「篠懸」よりも「鈴懸」が一般的です。
・「鈴懸の木」には
1.純粋な「鈴懸の木」と
2.「もみじ葉鈴懸の木」と
3.「アメリカ鈴懸の木」とがありますが、区別がつきにくいです。
次の2点から区別しますと
①幹の樹皮がはがれるかどうか
②日本でよく植えられるかどうか
【樹皮がはがれてる】→ 2.の「もみじ葉鈴懸の木」
【樹皮がはがれない】→ 3.の「アメリカ鈴懸の木」
【たまにみかける】 → 1.の純粋な「鈴懸の木」
・別名「プラタナス」は上記3種類とも別名は「プラタナス」です。
プラタナスの木と花からより・・・
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