たつのこ半畳記 350

坐禅会情報・四季折々の様子を伝えるときどき日記。
令和3年に開創360年を迎えている起雲山大龍寺のブログです。

★フォトレポ總持寺&京都

2011年07月17日 | おはなし
もう先月のことですが、長い友人の結婚披露宴に招かれ京都に行って来ました。

久しぶりの遠出ではありましたが、前日夕方に大本山總持寺ワークショップ、
翌日の午前中はお寺の法要が予定されていたこともあって、
前日晩に高速夜行バスに乗って当日早朝の京都に着いて
披露宴の後、その日のうちに新幹線で東京に戻ってきました。

振り返ってみると、時間が無い割には思うところがあり、
ブログに書き留めておこうと思います。


■平成23年6月10日(金曜日)
 鶴見にある、曹洞宗の大本山總持寺にて、
 SOTO禅インターナショナル主催のワークショップ(講演会)がありました。




国際布教師等物故者追悼法要


大本山總持寺後堂の盛田老師


SZI会長の細川老師


WS講師のケネス田中先生


總持寺の雲水さん方


一般聴衆の方



總持寺WSは完全に運営スタッフとして関与していたので、
講演はじっくりと聞くことができませんでした。
現在編集作業が進められているSZI会報にて内容の確認をしたいと思います。


ところで、この日の11時過ぎには京都行の高速夜行バスが出発するのです。
總持寺は早々に引き上げて京都の準備をするはずが、晩餐の誘惑に負け、大慌てで帰宅(+_+)


■平成23年6月11日(土曜日)

新宿駅南口を午後11時過ぎに出発した高速バスは、翌朝6時半過ぎには京都駅に到着しました。
初めて乗った夜行バスの座席はダブルデッカーの2階部分、階段のすぐ後ろでした。
長い足を気兼ねなく伸ばしきることが出来たので非常にリラックスした状態。

京都駅に着いてすぐ、毎朝7時から営業しているという、京都タワー風呂(!)に入りました。
今回が初めての利用でしたが、高速夜行バスの愛用者には有名なようです。
ちなみに京都タワーとは言っても、浴場は地下にあるので、入浴中には街並みを眺めることはできません。

お風呂に入って、軽く朝食を取り、東寺を拝観しました。
雨が上がりかけている京都駅周辺を歩くのは、気持ちの良いものでした。



 

 
写真を撮る場所によって、五重塔の雰囲気がガラッと変わります。



東寺は真言宗に属しています。
真言宗の僧侶である私の友人も、
かつてここに籍を置いていたそうです。


この板塀に囲まれているのは水行道場。


私が修行した永平寺では、水行は無かったです。

 
ただの観光寺院ではなく、修行道場であることをうかがわせますね。





東寺を一通り拝観した後、バスに乗って四条河原町に向かいました。
せっかく京都に来たのですから、仏教書の専門古書店其中堂に行かないと!



途中で立ち寄った本能寺(塔頭寺院)

 
鳩居堂と矢田地蔵尊




お目当ての其中堂(撮影許可いただきました)

其中堂の店内は、整然と並んだ本棚の古書、古書、古書。全て仏教関係の本ばかりです。
店内の一角が帳場になっていて、おばさんが古書に溶け込んでいる…。まるで保護色!





この後、市内のホテルへと向かって一番の目的、友人の結婚披露宴に出席しました。
会場には仲間が数人待っていて、突然「おー!今日、『兄弟船』歌うからねー」と。

男10人がハモりもせず、共に永平寺で鍛えた声の力でエールを送る。
その中に自分もいられたことが幸せでした。








ところで、京都のお寺を幾つか拝観して気になったことがありました。

どのお寺も修学旅行の生徒がお参りに来ていましたが、
ある生徒は学年全体でバスガイドさんに連れられて、
また他の生徒は数人単位のグループで、観光タクシーの運転手さんに連れられて。

彼らは、行く先々で、ガイドさんとか、運転手さんから説明を受けるわけですが
私がお寺の参拝中に耳にした彼らの説明はと言うと、

  仏教の概略について

  仏像の姿から、仏さまと菩薩さまの違い

  お寺でのお参りをするときの作法

  そのお寺の歴史的な経緯

などだったのですが、私はほのかな違和感を覚えました。

ガイドさんや運転手さんは、仕事として案内をしてくれているのですが、
本当はそういう事って、参拝先のお坊さんがするのではないだろうか?



境内の一部が工事中のお寺にも行きました。
広い本堂で1人しずかな時を過ごした後で境内を見て回っていると、
工事現場の警備員さんが話しかけてきてくれました。

境内のいろいろについて、私に由縁を教えてくれたのです。

そして、私は、再びほのかな違和感を覚えたのです。
むしろそれはほのかな感じを通り越し、確信的に。

端的に言えば「お坊さんは、何をしているんだ?」と。



お寺は僧侶だけで維持運営できるわけではないですし、
出入りする一人一人が身内意識を持って下さることは、
お寺にとって、これほど心強い事はないです。


ただ、京都で感じる本格的な仏教の空気に触れた修学旅行生・参拝客に
仏教のこと、お参りのしかたを誰が伝えるべきか―。

僧侶が直接語り伝えるということにも、何らかの意味を求めていきたいと思います。
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