たつのこ半畳記 350

坐禅会情報・四季折々の様子を伝えるときどき日記。
令和3年に開創360年を迎えている起雲山大龍寺のブログです。

★エアコン室外機の部品交換

2021年07月31日 | 書院庫裏の建築
拙寺の書院は、竣工してから間もなく11年となります。
所々、補修・機器の交換が必要な部分が出始めています。


エアコン室外機の不調があり、部品交換等をしました。
一番の元凶は圧縮機にありましたが、圧縮機と関連部品をまるごと取り替える
「レトロフィット」という工事をしました。

圧縮機のこと
https://www.daikin.co.jp/air/technology/our-technology/compressor/

レトロフィットのこと
https://www.daikin.co.jp/fcs/retrofit/





7月のお盆と梅雨が明けてすぐ、7月18日に工事がありました。


















2020年4月1日に改正・施行された『フロン排出抑制法』によって、
拙寺のエアコンは3ヶ月毎の点検と記録簿の保管が義務づけられているそうです。
フロンガスの回収義務はなんとなく聞いた気がしますが、
業務用エアコンの3ヶ月毎の点検は周知されていたんですかね。

点検の要領は、youtubeで見ることができます。

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★書院2階和室の畳替え

2020年04月04日 | 書院庫裏の建築
今年秋に、書院の竣工から丸10年となります。
5月の施食会前に、書院2階の和室の畳替えをしました。




作業はその場でするのではなく、一旦、畳を全部持ち帰り、
作業場で作業をして、数日後に出来上がってきました。





きれいに、清々しくなりました。



施食会で皆さまをお迎えするために…ということでおこなった畳替えでしたが、
その後、残念ながら、施食会は内献(参列なし)ということになりました。
その点は残念でしたが、畳屋さんから、畳グッズの奉納もしていただきました。


たたみマット。高麗縁(こうらいべり)は、寺院でよく使われる柄です。


いろいろな畳縁を使った、ポケットティッシュケース・小銭入れ。



今回お世話になったのは、
町田市玉川学園の大沢畳店さんです。有り難うございます。
https://tatamiyaosawa.tokyo/



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★大龍寺には、オストメイト対応トイレがあります

2012年08月13日 | 書院庫裏の建築
大龍寺には、トイレがたくさんあります。

書院の設計・施工時の紆余曲折の途中経過については、
2009年5月21日の記事「★基本設計から実施設計へ移行」にまとめましたが、
最終的にどりような形態になっているのかということはこのブログで取り上げていませんでした。

いまさらですが、大龍寺の洗面所についてお知らせしたいと思います。






●玄関にて靴を脱いで下駄箱の隣を左折すると洗面所があります。

  





洗面所入口すぐの所に手洗い化粧台があります。
写真ではわかりづらいですが、突き当たりの奥が男性専用トイレです。
その手前右側には個室があります。

  

  ・右側手前の個室 女性用 座便器(1)

  ・右側奥手の個室 両 用 座便器(1)






上記写真の突き当たり引き戸を開けると、
男性用立ちトイレが3つあります。

  

  
    




●書院2階にも洗面所があります。

位置としては、1階洗面所の真上に当たります。ただし、男性専用のトイレはありません。
女性専用の個室トイレが2室と、洗面台があります。

  

  





更に、女性専用個室トイレの手前には「誰でもトイレ」が用意されています。
ここは、車椅子での利用も考えている広々とした個室に、体を支えるための手すり、
コーナーには乳幼児の簡易椅子も備えています。

  





また、この個室は「オストメイト対応型トイレ」を使用しています。

  

  


オストメイト(Ostomate)とは、癌や事故などにより消化管や尿管が損なわれたため、
腹部などに排泄のための開口部(ストーマ(人工肛門・人工膀胱))を造設した人のことをいう。
単に人工肛門保有者・人工膀胱保有者とも呼ぶ。  【Wikipedia】


とあるように、
排泄をサポートする器具を清潔に保つための施設がないと、大変な不自由を被ることになります。

そもそもこの洗面所(個室)は「誰でもトイレ」と名付けてはいますが、
使用に当たっては、上記のような事情によってきわめて清潔な環境を整えておかなくてはなりません。

そのため、男性が利用されるいかなる場合においも、
ついつい普段の習慣で立ったまま用を済ますことはお控え頂き、
便器に腰掛けて利用していただくようご理解・ご協力賜りたくお願い申し上げます。








●トイレに際して靴を脱ぎたくない方は、
 境内の小屋に女性専用個室と両用個室がありますので、
 そちらのご利用をおすすめいたします。



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★法要・式典まで10日を切りました

2011年10月14日 | 書院庫裏の建築
なのに、本堂・境内では、工事作業が続いています…。

更に電気工事は来週早々の取付作業ということで、
23日の本番に向けての音響設備の操作確認すら出来ていません。




本堂内の畳は全て畳替えをしています。





作業は、本堂正面の階段テラスで行っています。





障子髪の張り直しもしています。





光の加減が柔らかくなり、見違えるように雰囲気が変わります。





仏具・荘厳関係の修復・洗浄などは、今回は見送りました。
3月11日の震災で破損した仏具の補修も一部にとどまっています。



こんな感じで職人さんの出入り等もあって、
なかなか腰を据えて自分の当日のお唱えにまで手が回りません(+_+)
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★境内の舗装改修工事

2011年10月08日 | 書院庫裏の建築
実は現在でも、境内地の工事が続いています。



直近では、境内路盤の全面改修が進められています。
これまでのコンクリート舗装から、透水性自然石樹脂舗装となりました。
アスファルト舗装と比べて接着性・透水能力に優れており、
歩行者にとっては、これまでより歩きやすい状態になります。

http://www.watanabesato.co.jp/_product/jushi/saiga/01.htm







従来からのコンクリート舗装を破砕しています





舗装下の地盤をならされました







今月4日~5日には境内地全域を立入禁止とし、
樹脂舗装の施工・定着が行われました。







本堂下の駐車場に停めてある車両については
約30時間にわたって入庫・出庫ができない状態となりましたが、
皆さまにご協力をいただいたことでトラブルなくやり過ごせました。

ご協力、ありがとうございます。
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★境内舗装改修等の工事

2011年09月28日 | 書院庫裏の建築
現在、境内舗装の改修工事を進めています。

これまでの境内は、コンクリート流し込みのままの状態でしたが、
本堂建立以来30年を経て、本堂下駐車場のヘッドクリアランスの問題や、
コンクリートそのものの「ひび割れ」「水たまり」などの発生が懸案となっていました。







今回の350周年事業の一環として境内舗装の全面改修工事を行い、
小石を樹脂で固めた浸透性舗装を採用することにしました。

これまでは、境内に降った雨などは全てU字溝を経て下水道に排水されてましたが、
今回の浸透性舗装によって、僅かながら地盤そのものに一定の雨水供給がなされ、
ヒートアイランド現象、急激な下水道の増加・負担を避ける効果が期待されます。








現在、人が歩くには足元が非常に不安定な状態で工事が進められております。
工事用車両の出入りも頻繁にありますので、お参りの際はお気を付け下さい。









3月11日の地震によって最も被害あったのは、本堂西側の外壁でした。
ひび割れへのエポキシ注入と、書院と同じデザインの化粧格子の設置を行いました。







夏目坂通りに面したブロック塀を撤去しました。
書院側のデザインと同じ縦型ルーバーフェンスの壁になります。
通風と採光の面で、大きく雰囲気が変わることになります。









本堂前のテラスも改修工事が進められています。
防水処理・滑りにくいタイルへの貼り替え・
手すりの補強(再設置)を行っています。


お疲れさまです。宜しくお願いいたします。
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★境内工事が始まりました

2011年09月07日 | 書院庫裏の建築
当初より追加で行うことを予定していた追加工事が始まりました。





※本堂正面の階段とテラス(向拝)の工事





既存タイル・外周の手すりを撤去しています。

今後、外周の手すりは腐食の激しい部分を補強して再度設置します。
テラスには防水処理をほどこした上で滑りにくいタイルを貼り直します。





※夏目坂通り側ブロック塀の改修



書院の地境と同様のルーバー型フェンスになります。
これまでブロック塀は目隠しになっていましたが、植え込みが直接見えるようになります。
また、夏には夜半まで熱を発していた塀が無くなるので、ヒートアイランド対策にもなるでしょう。





※本堂西側の亀裂を補修・ルーバーの設置



3月11日の震災によって本堂西側の構造体に亀裂が入ってしまいました。
当初の予定にはありませんでしたが、亀裂部分に液体接着剤を注入し、
書院2階の外壁に設置したものと同様の縦型ルーバーを取り付けます。












境内点景






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★優しい心が起きるコツ

2011年08月03日 | 書院庫裏の建築
私の友人に、家庭内の様々なものに「顔」を書いている人がいます。
顔とは言っても、スマイルマーク程度のごくごく単純な「顔」です。


で、どうして顔を描くのか理由を尋ねると、
顔を描くと愛着がわいて大切に使いたくなるとのこと。
さすがに「冷蔵庫ちゃん、扉開けますねー」なんて言わないまでも、
開けっ放し、詰め込み過ぎ、乱暴な開け閉めなど、
冷蔵庫の負担になるようなことは気が引けそうです。





そういえば、学生時代に自分の家の車に名前を付けている友達もいました。
その友達は“○○○○に悪いから…”と言って
急発進・急ブレーキなど、無茶な運転は決してしない友達でした。

振り返ってみれば、安全運転なのが気恥ずかしくて、
あえて名前を付けていたのかもしれません。


いずれにしても、物に名前を付けると擬人化されて、
人の心の中にある優しさを呼び起こすのでしょう。

曹洞宗の言葉を使えば「同事のこころ」なんて言うかもしれません。





この10月に落慶式をお勤めする当山新書院に
「孝徳殿」という名前が付けられました。

このたび、大本山永平寺79世福山諦法禅師から御染筆賜った額が
2階の控室に掲げられましたので、御来山の折にご覧いただければと思います。





 ※額の印影です。印影をクリックすると大きくなります。



額の雰囲気には厳かさもありますが、意味するところは、とてもあたたかなものです。
大龍寺を訪れて下さる多くの人に、このあたたかさを感じてもらいたく思っています。
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★本堂の一部改修工事等が一段落

2011年06月19日 | 書院庫裏の建築
昨秋の書院竣工に続いて行ってた下記の工事について、6月15日に引き渡しを受けました。

 ・本堂廊下の伸延(書院との往来が可能になりました)

 ・本堂廊下の床の張り替え

 ・本堂駐車場に作業場・勝手口の設置

 ・寺務所の増設

 ・墓地擁壁の一部改修


契約時の予定では、4月中に出来上がるはずでした。
しかし3月11日に発生した東日本大震災の影響で
外壁の供給がストップしてしまったため、
1ヶ月半遅れての引き渡しとなりました。

更に、エレベーターのストップ階増設は、
茨城県にあるメーカー工場が被災してしまい
開口部を開けたままで中断しています。

落慶式典を執り行う10月22日・23日までには
最終的な完成形になるとのことです。







契約時





寺務所基礎部分


寺務所は夏目坂通りから入ってすぐです

  
作業手順は、書院と全く同じです(寺務所)





墓地の擁壁を壊しました






本堂下の作業場と、その奥に新しい墓地擁壁が見えます


本堂擁壁と出入口が新しくなりました





本堂廊下の床を張り替えています

 
本堂廊下の西側部分は、壁の塗り替えもしました


引き渡し
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★お位牌堂の転落防止補修

2011年05月18日 | 書院庫裏の建築
今年3月11に発生した東日本大震災では、
本堂内で祀っていたお位牌・仏像などの多くが、転倒・落下してしまいました。



特に本堂の一角にあるお位牌堂は百数十基のお位牌を祀っていましたが、
その全てが転倒・落下してしまい、中には、一部破損してしまったものもありました。

急傾斜の階段状の檀であることから地震対策の必要性を感じながらも、
これまで対策を取っていなかったことを、申し訳なく思っております。




転落したお位牌等を整理した祭壇


震災による散乱




4月23日の奉仕会での補修作業





今回、書院の設計監理をして下さった設計士の麓先生に相談し、
お位牌堂の転落防止柵を設置していただきました。

また、転落時に各お位牌のガラス(窓)が割れてしまったものもは、
アクリル製の透明板で差し替えました。




転落防止柵

 
祭壇(左側・右側)



柵の支柱は木製で視認できますが、
横板は透明のアクリル製で高さを抑えていますので、
お参りなさる際にも、お位牌を隠すことがあません。
ちょっと見ただけでは見落としてしまうようになっています。

柵のデザイン、部材の購入、加工、設置まで外注せず、
全て麓先生お一人でご奉仕として取り組んで下さいました。

長年の懸案が解決しました。有り難うございます。
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★本堂の補修工事

2011年03月31日 | 書院庫裏の建築
寺務所の基礎工事が終わりました。





今日は鉄骨の組み上げと、
墓地の塀工事をしています。

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★本堂の改修工事

2011年03月27日 | 書院庫裏の建築
お彼岸前から本堂の改修工事を進めています。

●3月10~11日



本堂に取り残されていた「旧庫裏との接続部分」を撤去しました。



●3月12~15日





夏目坂通りとの通用口に近い所に「寺務所」を設けます。
地下部分に基礎を作る根切り工事をしています。



●3月16日



基礎のスミを入れるための捨てコンが打たれ、
配筋した後、ベースコンも打たれました。



●3月25日



3月中に基礎まで出来上がりです。
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★本堂の補修工事

2011年03月11日 | 書院庫裏の建築



昨日から、本格的に作業をしています。
本堂に取り残されていた所を除去するため、
ガガガガガ…とブレーカーの音が激しいです。
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★飛び地に防犯灯を取り付けました。

2011年01月21日 | 書院庫裏の建築
大龍寺には、南隣の路地の先に飛地(原町3丁目)があります。

道路に接する部分の幅は1メートルそこそこですが、
奥まで入って行くと広い敷地があります。

ここは、豊川稲荷の社と、三界萬霊塔が祀られています。



お隣の建物に囲まれているため周囲からの光はありますが、
暗くなってくるとやや心細い雰囲気がありました。

これまでも夜間の施錠はしていましたが、
今回、暗い時間に入ってきた人に反応するセンサーと
防犯のための街路灯を取り付けてみました。





写真左・入口の防犯灯

写真中・奥側の防犯灯を入口側から

写真右・奥側の防犯灯を敷地奥から
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★遅ればせながら竣工直前、9月の作業の様子(2階・3階)

2010年11月21日 | 書院庫裏の建築
●9月に行われた2階3階部分の作業についてまとめます。



和室は他の部屋に比べて作業がゆっくりのようです。





図書コーナー(9月8日・26日)

  



スイッチ類もがキレイにレイアウトされています(9月12日)





緊急避難用に梯子が用意されています





吸湿に勝れた漆喰塗り壁・シラス壁を多く使用しています。







牛込消防署の署員さんによる防火点検が行われました(9月14日)






建物の使用説明・引き渡し手続きが行われました(9月30日)

 
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