きつつき工房 ブログ

きつつき工房の職人の独り言

モビール

2012-01-31 22:53:30 | 工芸

ペーパークラフトのモビールです。
ポップアップカードとしてデザインした動物をつるしてみました。ウクライナ民話の手袋に出てくる動物たちです。
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国土と地域が崩壊するTPP参加

2012-01-01 18:13:13 | 社会・時事
 昨年も終わり近くになって、野田首相はTPPへの参加検討を言明しました。前にも書きましたが、TPPへの参加は、日本の農林水産業に壊滅的打撃を与え、それはすなわち国土と地域が崩壊してしまいかねない愚政です。農業だけでなく、営利企業が本質的に内包している利益第一、安全や環境・人権は第二という欠陥を抑制している様々な規制や慣習をすべて非関税障壁として取り払うことで、むき出しの弱肉強食社会を日本にもたらします。
 たとえばよく例に挙げられるように、保険会社の営利が優先されて、全国民が入れる公的な健康保険がないアメリカでは、救急車を呼んでも、加入している保険の免責事項を確認しない限り(小さな字で、わかりにくい表現で、驚くほど広範囲の保険金が支払われない場合が記載されているわけです)、病院に連れて行ってもらえません。もちろん、高い保険料が払えない人は、最初から救急車を呼べません。自由競争・自己責任の結果です。
 農業についていえば、前にも書いたことがありますが、自然環境に依拠して営まれる農業は、本質的に自由競争になじみません。
 たとえば日本の農家の1戸当たりの農地面積は、アメリカの100分の1、オーストラリアの1500分の1です。これは、日本の農民が集約化を怠った結果ではありません。平地が少なく、人口密度が高いという日本の地理的、歴史的条件によるものです。広大な無人の(じつは先住民からの略奪という結果ですが)平野に農地を開拓した米・豪とは全く異なる条件で農業をしてきたからにほかなりません。競争に負けないために、日本の農業も集約化しろという人がいますが、日本の地形を考えれば、1戸当たりの農地面積を10倍程度にするのが限度です。しかも、それは、10戸中9戸の農家はつぶれて離農しろというのが前提になるのです。
 あるいはまた、日本ではおコメは年に1回しか収穫できませんが、ベトナムやタイ、インドネシアなどでは年2~3回収穫できます。これは日本の農民がさぼっているからではありません。地球上の緯度による日照量・積算温度の違いによるものです。
 こういう違いがあるものを、同じ土俵で自由競争させようとすること自体が間違いなのです。あえて競争すれば、自然の限度を越えて収量を増やすために、世界中で、森林の破壊、農薬や化学肥料の乱用、遺伝子のかく乱、地下水の枯欠、塩害や土壌崩壊が多発するでしょう。

 そういう社会を、望むのか、拒否するのか――原子力発電所の安全神話の誤りに数十年も気づかずに、推進派のいいように世論操作されてしまった経験を思い起こして、後で取り返しのつかないことにならないように、確かな判断をいましなければならないですね。
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