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安倍・竹中・小泉の前に新自由主義推進した中曽根康弘氏。が101才で永眠されました・謹んでお悔やみ申し上げます。
とともに彼がどんなことをやってきたかの検証が必要です。
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【●】「「戦争プロパガンダ」の実態について 早川タダノリ氏インタビュー
:岩上安身氏」晴耕雨読 2016/11/8 その他
https://sun.ap.teacup.com/souun/21062.html#readmore
https://twitter.com/iwakamiyasumi
11月5日(土)19時より「岩上安身による『神国日本のトンデモ決戦生活』著者・早川タダノリ氏インタビュー(後編)」の模様を実況します。
前回に続き、戦時下における書籍・広告などの「戦争プロパガンダ」の実態についてお聞きします。
岩上「本日は『プロパガンダ研究シリーズ』の一環として、『神国日本のトンデモ決戦生活』『日本スゴイのディストピア』などの著書がある早川タダノリさんに、戦時下のプロパガンダの実態についてお話をお聞きします」
岩上「まずは前回のふり返りです。戦前・戦中の『日本スゴイ!』本をたくさん見ましたね」
早川氏「はい。新潮社の『日の出』の表紙を見ましたが、『不安→歴史に学べ→日本は偉い!』という3点コンボでした。これは、当時も今も変わらないと思います」
岩上「本日は『原発ユートピア』の内容から入っていきたいと思います」
早川氏「戦後の原子力政策で転機となったのが、1956年に正力松太郎が原子力委員会委員長に就任したことです。彼が読売新聞を使い、原発プロパガンダを展開しました」
早川氏「1954年のお正月、読売新聞で『ついに太陽をとらえた』という連載がスタートしました」
岩上「各国でやっているからバスに乗り遅れるな!という論調なんですね。今のTPPと同じですね」
岩上「読売新聞社主の正力松太郎の背後には、CIAが存在していたことが明らかになっています。彼には『Podam』というコードネームが付いていたと言われています。ジャーナリストではなくほとんどイベント屋ですね」
早川氏「まさにその通りですね」
岩上「『原子力推進のドン』と言えば中曽根康弘氏です」
早川氏「『原子力は身近なもの』というイメージをドンドン触れ回っていたわけですね。2004年にも『電力業界を結束させて経団連を動かす』などということも言っています」
早川氏「1955年、原子力平和利用博覧会というものが開催されました。ここで人気を博したのが『マジックハンド実演ショー』。これを広島でやったわけです」
岩上「3.11直後にも、原発は駄目だけれど核兵器はOK!という人がいましたね」
早川氏「当時は、何でもかんでも原子力です。原子力機関車に原子力飛行機。デパートでは日米原子力産業展覧会を開催。そこでは、『わたしたちの原子力』というスライドを流したりしました。メディアミックスのはしりですね」
早川氏「メルヘンな原子力広告が流行った時期があります。『たとえば、原子力は鳥・・・』。これはマラルメですね。他にも『たとえば、原子力はアフロディティ・・・』。そんな訳ないだろ!」
岩上「『ニュートピア構想』って、なんですかこれは!?」
早川氏「『僕の考えた最強の原発』ってところですね。原発田園都市構想ですね。原子力田園調布!」
岩上「後藤新平もびっくりですね!」
早川氏「1978年に第二次オイルショックが起きました。この時にも『直撃、石油嵐!』というコピーが載った原発プロパガンダ広告が展開されました。原発の広告なのにドラム缶が載っているという・・・」
岩上「チェルノブイリ原発事故の時は、『共産国のソ連だから駄目だったんだ!でも日本の原発は大丈夫だ!』といったプロパガンダが展開されましたね。その代表が産経新聞と読売新聞だったと思います」
早川氏「文科省と経産省が作った小学生向け『わくわく原子力ランド』という冊子があります。ここでは『地震が起きても日本の原発は大丈夫!』ということが書かれています」
岩上「本当に嘘ばっかり」
岩上「東電の幻のキャラクター、ってこれはなんですか?」
早川氏「漫画家の弘兼憲史さんが連載した『東田研』というキャラクターですね。福島第一原発事故が起きて、この漫画が載っていたサイトは消えてしまったんですが」
早川氏「毎年『原子力の日』には、各地の電力会社が原発への見学会を開いていました。その中でずば抜けて多いのが、九州電力玄海原発です。草の根のあらゆるグループがこの見学会に突っ込まれていた。広告だけがプロパガンダではないのです」
岩上「今日、私はちょっと寝不足でして。声もガラガラなんです。ちょっと用意したパワポの最後まではいかないと思います。しかしとりあえず、次の『大東亜共栄圏』と『八紘一宇』のチャプターにいきましょう」
早川氏「まずは『八紘一宇』についてです。戦前は政府が公式見解として『八紘一宇の精神』というパンフレットを出していました。『全体として靄然たる一家をなし』と。一大家族国家観です」
岩上「山口組による全国制覇みたいな話ですね」
早川氏「特急昭南(シンガポール)行で大東亜を縦断!なんていう記事もありました。当時、国民もそうした夢を見たのでしょう」
岩上「これはJR東海の話ではないんですね!? 今もリニア新幹線という無茶な計画がありますが」
早川氏「当時は、主たるプロパガンダ・メディアとしてラジオが用いられました。このラジオを使って何をやったのかというと、ラジオ体操です。中央会場を靖国神社境内にして、隣組や町内会を使ってラジオ体操をやっていました」
早川氏「このラジオ体操を、戦争で侵略した所にも持ち込んでいくんですね。『共栄圏の確立はラジオ体操から』と。時間の感覚を一元化していくわけですね」
岩上「まさに、電波による八紘一宇ですね」
早川氏「大東亜共栄圏といえば、北原白秋に『大東亜地図』という詩があります。『すばらしいの、何のって、君、大東亜共栄圏なんだもの』というもの。かなり調子に乗って書いていたとしか思えません」
早川氏「さらに、『智恵子抄』『道程』の高村光太郎もやっちゃっています。1943年に出された『少女の思へる』という詩。『この日本に少女と生まれた身が今何を為なければいけないのか、それが身にしみて分かりました・・・』」
早川氏「北原白秋は『ナチス万歳』みたいな詩を書いたりもしているんですね」
岩上「そこでこれです!最近、アイドルグループ『欅坂46』がナチス風コスプレでイベントに登場し、サイモン・ヴィーゼンタール・センターが謝罪を求める事態になりました」
早川氏「高市早苗総務相とか、ネオナチを称揚する人物とツーショットを撮った人間が閣内に入っています。そういう文脈で世界中に拡散されていくのでしょう。しかし、現場レベルでも『これはヤバイ!』という感覚がないのは駄目だと思います」
早川氏「しかしこれは、今に始まったことではありません。1938年に『ヒトラー・ユーゲント』が来日した際、日劇ダンシングチームが『ハイル・ヒトラー』と題したレビューを上演しました」
早川氏「日劇のレビューを見てもよくわかるのですが、制服の禁欲的なイメージと少女性のセットは、エロチシズムの一形態として消費されてきたんですね。今回の欅坂46のケースも、海外ではそう受け取られかねません」
早川氏「当時の慰問葉書でも、可愛い少女が描かれていたんですよ。戦地の兵士は、まあこういう絵葉書を『オカズ』にしていたわけですね。これが、見ず知らずの女学生から送られてくるんですね」
早川氏「他方、政府は『銃後の妻』『靖国の妻』に対して『貞操』を強いるようになります。『一生独身生活を送るのが至当』などと言って、『再婚は罪悪』としていました。徹底的な女性蔑視です」
早川氏「『銃後の妻』に対しては、警察が『姦通』に対して目を光らせていました。警察だけではありません。大日本婦人会が『慰問』と称して見て回っていたんですね。靖国神社で『英霊』として祀るといっても、軍人遺族は監視対象だったんですね」
以上で「岩上安身による早川タダノリ氏インタビュー第2回」
の実況を終了します。長時間にわたりご視聴いただきましてありがとうございました。動画アーカイブは準備が整い次第、IWJのWebサイトにアップいたします。@iwakamiyasumi★詳細はURLをクリックして下さい。
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【●】「「日本は人類史に対し、核を否定するという特別な責務を負っている。」
太田氏インタビュー:岩上安身氏」 晴耕雨読 2016/1/23 原子力・核問題
https://sun.ap.teacup.com/souun/19319.html#readmore
https://twitter.com/iwakamiyasumi
これより、2016年1月8日に行なわれた、岩上安身による共同通信社編集委員・太田昌克氏インタビューの模様を報告ツイートします。
岩上安身(以下、岩上)「核問題にとても詳しい太田さんに、まず(1月6日に実施された)北朝鮮『水爆実験』からおうかがいします。水爆にしては地震の規模が小さいと聞きます。また、核兵器の種類まで見極められるのでしょうか?」
太田昌克氏(以下、太田氏)「核非拡散で有名な米モントレー国際問題研究所の北朝鮮・中国の核の専門家ジェフリー・ルイス氏などは、水爆実験に疑問的です。地震波でわかるのは威力だけ。放出された放射性核種で水爆かどうかを調べます」
太田氏「しかし、放射性物質から判断するのは極めて困難です。今回は地下の核実験で、北朝鮮は環境への影響がないよう厳重に対処したと豪語している。事実なら放射性物質を含むガスが放出されるまで、時間がかかるのではないでしょうか」
岩上「日本は福島原発事故の際、SPEEDIの情報は国民に明かさず、米軍には真っ先に知らせました。そして、今後はSPEEDI情報は使わないと言いながら、今回すぐに使用しました。でも、SPEEDI情報では即断はできないんですね」
太田氏「できません。今回使ったのはワイド(W)SPEEDIと言い、東アジアを網羅し、大気の動きから核種がどのように飛散するかを推測するもの。ワイドSPEEDIでは水爆かどうかはわからず、実測するしかありません」
太田氏「2013年(2月12日)の北朝鮮の核実験では、2ヵ月後、高崎の観測所でキセノンが見つかった。山中の地下で実験をし、のちに扉を開け換気した時、飛散したのを捕らえたのではないか。今回も、すぐに扉を開けるかはわかりません」
太田氏「北朝鮮は分析をかく乱するトリックも考えている。即断するのは危険です」
岩上「やはり専門家の話は聞くべきだ。最初に水爆か、と。その後、米・韓から水爆を疑う意見が出て、否定的な流れになっているが、まだ決められない」
岩上「韓国気象庁は北朝鮮北部、咸鏡北道吉州郡の北方約50キロで、1月6日午前10時半頃、マグニチュード4.8の人工地震を感知。同日午後、北朝鮮は初の水素爆弾実験を成功させたと発表。2013年2月以来、4回目の核実験。狙いは何か」
岩上「北朝鮮は『水爆実験は、米国をはじめ敵対勢力の核脅威と恐喝から国の自主権と民族の生存権を守り、朝鮮半島の平和と地域の安全を保証するための自衛的措置だ』と声明を出した。朝鮮戦争は休戦中、ということも忘れてはいけない」
太田氏「北朝鮮は、すでに1960年代からソ連や東欧の科学者と核開発の議論をしているんです。米ウィルソン・センターが冷戦後、東欧などの外交文書を検証して明らかになりました」
太田氏「金日成が韓国に攻め入る時、ソ連はすぐ動かず、裏切られた印象を持った。そこを中国が助けた。中国も多くの市民が戦争で傷つき、1953年に停戦。その後、ソ連が核ミサイルをキューバに持ち込む『キューバ危機』が勃発した」
太田氏「核戦争の危険が迫った。辛うじて収まるが、金日成はそれを見て、どう思ったか。もし、親分同士の米ソが手を握ったらキューバのような小国は見捨てられる、と。だから北朝鮮も、1960年代後半から核開発を本格的に始めたのです」
岩上「朝鮮戦争は忘れられた戦争とも言います。朝鮮半島の専門家ブルース・カミングス氏は、第二次大戦で日本人は310万人の戦死者を出したが、朝鮮戦争は朝鮮人300万人、韓国・中国100万人、米軍人5万2000人が死亡した大戦争だった、と」
太田氏「毛沢東の息子も戦死した。朝鮮戦争は中国の核開発にも結びついていると思う。東アジアの冷戦構造の起因と捉えることができる」
岩上「マッカーサーは、半島北部一帯に核爆弾を50発落として放射能ベルトを作ればいいと言った」
岩上「そうすれば放射能汚染で、60年間は北から陸路で朝鮮半島へ侵攻できなくなる、と。米軍も賛同していた。こんな無茶な計画が実行されかかっていた」
太田氏「トルーマンは、広島・長崎の原爆投下から核使用には慎重になりました」
太田氏「側近に『核は普通の爆弾とは違う。女・子どもに使ってはいけない』と漏らし、呵責の念があったと言われる。マッカーサーも、当初は核爆弾の使用には消極的だった。戦争が長引き、戦費がかさむので意見が変わっていったのです」
岩上「朝鮮戦争ではナパーム弾の激しい空爆で、2年間で膨大な人命を奪いました」
太田氏「ナパーム弾は、東京大空襲でも使いました。マンハッタン計画を検証し直したら、ナパーム弾は原爆投下の序曲だったのです」
太田氏「ジョージ・マーシャル陸軍参謀総長は、戦争とはプロの軍人同士が闘うもので非戦闘員を巻き込むのは邪道だと、原爆に否定的だったといいます。当初、アメリカは原爆をドイツに使い、失敗したら日本にと決めていた」
太田氏「または、どこかで原爆実験をして見せて降参を促すという議論もあった。そうならなかったのは、東京大空襲で、すでに大勢の民間人の死者が出たので、さらに原爆を落としても変わらないだろうと。軍のモラルが崩壊してしまった」
太田氏「マーシャルは悩み、戦後も言い訳をしなかったが、トルーマンやスティムソン陸軍長官は(原爆投下で)100万人を救ったなどと弁明。東京大空襲でナパーム弾を濫用したことが、原爆使用への心理的な抵抗を取払ってしまった」
岩上「朝鮮戦争で北朝鮮の国土はナパーム弾で焦土と化し、核投下の気配もあった。その恐怖感を抱いているから、北朝鮮は建国から専軍政治を維持し、『今もアメリカから脅し続けられているから、核武装をする』というロジックを持つ」
太田氏「北朝鮮の核保有、核実験は言語道断で、こんなことに金を浪費しなければ、国民が飢えで苦しむこともない。しかし、彼らのロジックや歴史をちゃんと理解した上で外交交渉をしなければ、解決の糸口は見つけられないでしょう」
岩上「イスラム過激派などは、アメリカの帝国主義が介入するごとに各地で生まれた抵抗勢力です。同じように、大日本帝国の支配とアメリカの徹底的な殺戮が、北朝鮮をモンスターに育て上げたことを忘れてはいけません」
岩上「朴槿恵大統領は『強力に糾弾する。安保理決議の規定通りにあらゆるプログラムを検証可能な形で廃棄することを要求する。国際社会と緊密に協力して~』と発表。韓国軍や情報当局は、水爆にしては規模が小さすぎると懐疑的です」
太田氏「水爆なら、この程度では収まりません。従来の水爆ではなく、プルトニウムに重水素、三重水素を入れて核融合の威力を増大させるブースター型の原爆で、核融合で核分裂の爆発力を増大させた『水爆と原爆の中間的なもの』ではないか」
太田氏「だから、金正恩は誇張して『水素爆弾だ』と言うのでは。ただ、原爆を起爆剤に使う水爆ではないが、北朝鮮は核融合の技術はクリアーしていると見なければならないので、予断は許しません」
太田氏「水爆は原爆よりTMT火薬換算で2桁、破壊力が違う。広島原爆は16キロトンで半径2キロ強は壊滅しました。1954年のビキニ環礁の水爆は約1000倍。現在の原爆でも100キロトン。水爆が東京に落ちたら静岡まで死の灰が降ります」
太田氏「冷戦時代の公文書によれば、(狙いは)まず相手の核施設、次に軍事施設、それを支える工業施設、首都の中枢機能を破壊、と無差別攻撃に等しい。もし、横田基地や国会が核攻撃されたら、東京周辺はほとんど壊滅します」
太田氏「さらに念入りな核攻撃も検討している。1960年代は命中率も低いので、広島規模の都市を攻撃するには、不発弾も考慮して広島型原爆を3発落とさないとダメだ、と空恐ろしい核戦争を描いていた。軍とはそういうものです」
岩上「(朝鮮戦争で)米軍は北朝鮮を通常爆弾で空爆。田植え直後、巨大ダムの爆撃で下流は濁流に飲まれ飢饉も招いた。明らかな国際法違法です。今回、朴槿恵大統領が進めていた朝鮮半島の信頼プロセスが破綻したのではないですか」
太田氏「アメリカが本気でやらないと、北朝鮮の核問題は解決できません。北朝鮮はアメリカと戦争したという意識が強く、アメリカを特に敵視しているからです。韓国の路線を実現するには、日米の協調がなければ達成できません」
岩上「昨年末、慰安婦問題で日韓とも譲歩した。慰安婦像の撤去など着地点がまだ見えませんが、そこにアメリカの強力な要望があったことは、アーミテージ・レポートでも明らかです。今回の核実験で、日韓関係は変わるのでしょうか」
太田氏「オバマ政権は早期から、歴史問題、慰安婦問題はアメリカの極東戦略に影響すると懸念していました。2014年3月、オランダ・ハーグで核セキュリティ・サミットがあり、オバマ、朴槿恵、安倍首相が首脳会談をやりました」
太田氏「だから、年末の慰安婦問題の進展には、ホワイトハウスが一番喜んだのではないでしょうか。北朝鮮に核問題で交渉するには、日韓米が強力にタッグを組んで臨まなければならず、タイミングとしてはよかったと思います」
岩上「ミサイルにしろ核実験にしろ、いいタイミングでやりますね」
太田氏「北朝鮮も日韓が手を結んだので焦ったのかも。10月の弾道ミサイルは中国の圧力で止めた。モランボン公演のキャンセル、水爆保有宣言、そして水爆実験と」
岩上「日本政府は、国連安保理で米国共同での緊急会合招集を要請。北京の大使館を通じて厳重に抗議。安倍総理は『北朝鮮の核実験は我が国の安全に対する重大な脅威であり、断じて容認することはできない』とし日本独自の制裁を検討」
岩上「日本は、いつも足並みを揃えるのが好きな国ですが、今回は日本独自だと。これでは北朝鮮に、アメリカが相手なのに、日本が対象だと思わせてしまうのではないか。なぜ、そんなことを言う必要があるのでしょうか」
太田氏「日本には拉致問題がある。ストックホルム合意もあり、制裁も緩和している。独自カードを使いプレッシャーをかけることは考えられる。制裁には送金停止、輸出入禁止などがあるが、北朝鮮にダメージを与えられるかは疑問です」
太田氏「イランは、日本、韓国、インドなど石油の買い手をアメリカの圧力に封じられて対話に転じた。日本は2006年の核実験から北朝鮮に経済制裁をしているが、石油などの戦略物資で実行しないと、本当の効果がないと思います」
岩上「北朝鮮の輸出入ルートは中国。中国は『情勢を悪化させるいかなる行動も停止するように求める。朝鮮半島の安定は6ヵ国協議が唯一の実現可能な道筋だ』と。今回は事前通知がない点に不満も表明。2013年2月以降、冷えた関係です」
太田氏「中国はこれまで制裁には拒否権を発動、北朝鮮を守っていた。今回、通知しなかったのは中国からの制止が嫌だったか、本当に関係が冷えたか。モランボン楽団の北京公演のドタキャンも、中国当局が演目に不満を示したからです」
岩上「今後、中国も制裁に加わる可能性はあるのでしょうか?」
太田氏「中国と北朝鮮の関係は、遼寧省など地方政府との実体経済があるので政府ではコントロールできない。北朝鮮も、自分らがコケて困るのは中国だろうとの思惑もある」
太田氏「韓国と併合されたら米軍が間近に来る、と。2003年の6ヵ国協議では、北朝鮮の完全非核化、日韓との国交正常化、日本は70年前の戦争賠償、拉致の解決などを目標にしたがうまくいかない。米国は中国の目論みが読めないと苦慮」
太田氏「議長国の中国は北朝鮮の核開発を停止させ、国を潰さず、ある程度、中国の統制が効く状態にしたい。もしかすると北朝鮮が核を放棄するかもしれない。だが、6ヵ国協議は8年近く開かれず、その間に北朝鮮は核開発を進めてしまった」
岩上「水爆も完成し、潜水艦からミサイルも発射でき、北京も核を撃ち込まれるかも知れません」
太田氏「中国にとっても安全保障上の脅威になり得る。今後、中国が戦略物資に関わるイラン型の経済制裁を実行する覚悟があるかどうかだ」
太田氏「金融も遮断しないと制裁も効かないので、対話のテーブルに出て来ないでしょう。安全保障上の危惧には理解を示し、不可侵の約束をする。貿易を増やす相互依存関係を結べれば、ウインウインで決着する。楽観的かもしれないが」
太田氏「日本も和解したい姿勢を真摯に示せば、拉致問題も解決するのでは」
岩上「米国が日韓を早く和解させたいのは、日韓が仲良く東アジアで(対中)戦争をし、アメリカは後方支援するオフショア・バランシング戦略のため、とも」
太田氏「日米安保の歴史を見ると、アメリカも簡単に日本から手を引かないでしょう。それは、決して日本を守るためでなく、戦略的に都合がいいからです。オバマ大統領の提唱した『アジア・ピボット戦略』というものがあります」
太田氏「それは東南アジアからインド洋にシーレーンを築くためで、相手を牽制しアメリカの権益はしっかり守る戦略です」
岩上「日本がロシアや中国と和解したら日米同盟の価値が下がる。ユーラシア大陸の融和は、米国には迷惑なのでは」
太田氏「米国は、鳩山元首相の東アジア友愛路線に懸念を抱いた。日本の地政学的な宿命です。米露中と上手く間合いを取りながら、地域や世界の安定、日本国民の幸福のために何が利益になるかをトータルに考えていく視点が必要です」
岩上「安倍総理はオバマ大統領との電話会談で、国連安保理で北朝鮮への新たな制裁の議論を日米が主導すると確認。7日の参院本会議で『米国があらゆる手段を用いて日本を防衛するコミットメントを再確認した』と発言。本当でしょうか」
太田氏「確かに米国は『揺るぎないコミットメント』と、より強い意味で言っていました。抑止力を高めることで、北朝鮮を牽制する基本戦略は変わらない。そして昔から、北が核武装したら核のドミノが倒れる、との議論がある」
太田氏「韓国の国会議員がさっそく核武装に触れた。米国は、それを防ぐ意味でも私たちが守る、と」
岩上「与党セヌリ党の元裕哲院内代表ですね。『北の恐怖と破壊の核に対し我々も自衛レベルの平和的な核を持つ時が来た』と発言した」
岩上「セヌリ党元代表の鄭夢準氏も『核を持つべきだ』と。韓民求国防相は、半島非核化が政府の立場だと強調しました」
太田氏「鄭夢準氏は、現代財閥一族で巨大なシンクタンクのトップ。大統領候補にもなった人です」
太田氏「彼は筋金入りの核武装論者で『韓国が核を持たないと北朝鮮は諦めない』と。韓国は使用済み燃料を再処理する技術を独自に開発しました。昨年、韓米原子力協定が改定され、使用済み燃料の処理は研究開発レベルではOKになった」
太田氏「電離分解でウランを取り出し再利用するという。それはプルトニウム精製技術に繋がり、自前の核も妄想ではない」
岩上「国連は6日午前11時、日米の要請を受け安保理緊急会合を開催。中国も非難を表明し、進展が注目されます」
太田氏「中国の動向は制裁内容による。ミサイルと核開発の封じ込め、関係者たちの資産凍結など、従来通りの制裁には賛成するでしょう。金融制裁が大きなポイントになるのでは。いきなり、戦略資源まではいかないと思います」
岩上「元NYタイムズ東京支局長のファクラー氏は『日本が核武装に踏み切ればアメリカは容認する』と。米戦略家クリストファー・レイン氏は『東アジアで中国の封じ込めに、日米安保を破棄して日本が核抑止力を持つべきだ』としている」
太田氏「最近、アメリカは南沙諸島に強い懸念を示すなど、オバマ政権では米中G2体制が主流ではないようです。ですから、『米中が手を握るから、日本は独自路線でがんばれ』という考え方になるかどうか、懐疑的に思っています」
太田氏「1960年代、米ジョンソン大統領が米ソ、イギリスでNPT体制を始めた。インド、西独、日本の核武装を懸念したからで、日本が核を持てばNPTの基本理念が瓦解する。ジョンソン大統領は民主党。核不拡散を重要視している政党です」
岩上「次に、発射寸前だった沖縄の核について。20年前の政府核武装論と浮かび上がる戦後史について、お聞きします。これらの記事は、共同通信47ニュース『核70年の黙示録』核問題連載企画に掲載されています」
太田氏「1962年夏、ソ連がキューバに核ミサイル基地を建設。同年10月16日、ケネディ大統領は核ミサイルが米国を狙っていると知る。それ以前から、沖縄の米軍基地では緊張が高まっていた。沖縄には返還前、1300発の核兵器があった」
太田氏「当時、沖縄には核搭載の巡航ミサイル・メースBを8発配備した基地が4ヵ所あった。10月28日未明、読谷村のミサイル基地に発射命令の暗号が届き、指揮官など3人が確認した。だが、防衛レベルが2で核ミサイル発射かと疑問を持った」
太田氏「4発のミサイルはソ連に1発、残り3発は別の国へ、距離から見て中国でしょう。結局、指揮官が嘉手納司令部に確認し発射命令は誤報だと判明した。これは現場にいた元技官のボードン氏に、2014年8月に取材してわかりました」
太田氏「当時を知る他の隊員を捜し出し、ボードン氏の証言の裏取りをすると、やはり事実だった。ヒューマン・エラーです。ゆえに、インドやパキスタンなど、新しく核を持った国の指揮統制が心配です。近年はハッカーも脅威になりますし」
太田氏「米ワイオミング州の基地にICBM(大陸間弾道弾)が50基ある。2010年、PCの不具合でクルーとの通信が30分以上途絶えた。こういう場合、機械は人間が死んだと判断し、大統領の暗号でミサイルが操作できるシステムになっている」
太田氏「怖いのは、暗号を知り得た内通者とハッカーが手を組めば、ICBM発射が可能なこと。前述の不具合は回復したが、これをオバマ大統領は数日後のニュースで知り、怒って徹底調査を命じた。だから、偶発事故はいつ起こるかわからない」
岩上「第3次世界大戦勃発の危機ですね。沖縄にとって、この報道はたまらない。翁長雄志知事はインタビューで『沖縄は2~3発のミサイルで壊滅する。だから基地に反対なのだ』と強く訴えました。横田基地や横須賀基地も標的になるでしょう」
太田氏「冷戦時代と違い、今は空母に核兵器は搭載していません。父ブッシュ大統領が現場から引き上げさせた。マクナマラ元国防長官は、核戦争が防げたのは運だったと言う。岩上「1950年代、原爆共有構想が日米で議論されました」
太田氏「当時は、ソ連が侵攻して核を米国が使い、自衛隊はどう行動するかという訓練があったと言います。今、日本には原発がすでにあるので、日本に敵対する国は(原発を狙えばよく)わざわざ核兵器を持つ必要はありません」
太田氏「オバマ政権は、核施設の防護、PP(フィジカル・プロテクション)を重視する。日本の原発施設内に武装警備員がいないのを心配しています。原発再稼働の議論でも、PPを含め、原発作業員の身元確認などの検討は必要です」
太田氏「1960年代、佐藤政権でNPTに加盟するか議論し、1970年代初頭、中曽根防衛大臣は核武装の研究をし、『日本は能力も金もあるが、核実験場がない。大都市数ヵ所を攻撃されたら終わり。そんな国で核が抑止力になるのか』と」
太田氏「核は、広大な領土があり都市が分散した国で、報復できる余裕があれば抑止力になると帰結した。1995年、NPT見直しの際、アメリカは無期限延長を提案。防衛省も核武装を議論したが封印し、NPT無期限延長に賛成しました」
岩上「先の太田さんの大スクープに、星条旗新聞が反論しました。2015年12月23日、『キューバ危機の時、ボーデン(=ゴードン)と共に沖縄ミサイル施設で任務に就いた他の6人の元航空兵は異論を唱えた』と」
太田氏「年末に星条旗新聞から『事実を否定する人がいる。それを伝えないのはまずいのでは。メディアとしていかがなものか』と取材があった。しかし、6人のうちの1人が暗号文の解読書が開いてあったと答えたことは揺るぎない証言です」
太田氏「ゴードンさんは『彼らは見ていなかったのに、どうして『ない』と言えるのか。自分は現場で見た』と。他の隊員も解読書が開いているのをはっきり見ている。否定した隊員にも記事の下書きは見せている(反論がなかった)」
太田氏「否定した隊員らは現場にいた人たちではないし、そもそも機密事項です。でも、星条旗新聞には感謝しています。これで多くの人に注目される。これを記事にすることにはとても不安があったが、記者の矜持を持って書きました」
太田氏「さらにゴードンさんは私が取材する前、当時を綴った回想録についてペンタゴンに許諾を求め、許可が届いていた。彼の態度や第2の証言者の存在からも信憑性に揺らぎはありません。否定するのは、現場にいなかった人たちです」
岩上「日本は平和利用で原発導入を進めたが、常に核武装論が見え隠れする。岸信介『自衛だったら原子力を利用できるのでは』、中曽根康弘『憲法は防衛用核兵器を禁止していない』、福田赳夫『核兵器で装備する決定を採択できる』など」
岩上「宮澤喜一『核武装は技術的にも財政的にも難問ではない』、安倍晋三『核兵器使用は違憲ではない。核兵器を持ちたいのなら堂々とそう言うべきだ』、石原慎太郎『経済を蘇生させるには防衛産業が一番いい。核武装も選択肢だ』と」
岩上「石原さんは放言屋と見られるが情報も多いのだろう。意外と的確です。小沢一郎さんは『ネオコンは安倍氏、石原氏、橋下氏をわかっていない。彼らは核武装独立派だ。政府の右が、原発に固執するのは核武装論が背景にある』と」
岩上「日本でも戦前から原爆開発計画があった。1941年、陸軍航空本部が理化学研究所に原爆開発を委託。仁科芳雄博士を中心に『二号研究』を開始。1945年に熱拡散塔が大空襲で消失、研究打ち切り。戦後、GHQは研究施設を破壊しました」
太田氏「仁科さんは現実には不可能だと思い、若い学生を戦場に送らないために研究していたようです。日本は非核保有国で唯一、アメリカから使用済み燃料の再処理を許されている。この特別な地位は国力のおかげだと思っている人がいる」
太田氏「NPT批准国で、核保有を認められた米中ロ仏英のN5。日本はN6と信じている政府高官も。石破茂さんは取材で『核を作れる技術があることが抑止力になる』と言った。しかし、政府や国民のマジョリティは違うと思います」
岩上「190ヵ国加盟、5年に1度開催のNPT運用検討会議は1995年から無期限延長。2015年4月27日~5月22日に再開。争点は核軍縮の効果的措置と法的枠組み、人道的アプローチ。中東非核地帯構想をめぐる『アラブvsイスラエル+米』」
太田氏「いつもN5が核軍縮を率先しているか、俎上に上がる。それを進める効果的なシステムがないと、オーストラリア、スイス、南ア、メキシコなどから批判が出る。また、放射能汚染の非人道性からも、核廃絶を赤十字主導で訴えている」
太田氏「イスラエルは加盟国ではないのに、中東は核を持っていると騒ぐ。前回、中東を非核、非大量破壊兵器地帯にすると決めたが進まなかった、とアメリカを非難。アラブはすぐに非核化をやろうと提案したが、米国が逃げて決裂した」
太田氏「合意文書には、各国首脳が広島・長崎を訪問する提案を入れようとしたが、日本の被害者の立場ばかりが強調されると中国が反対した。外務省は、被害者の声に耳を傾けようと和らげたが、アラブ問題で合意文書が出ませんでした」
太田氏「北朝鮮はNPTを脱退したと言うが、正式には認められていない。インドはNPTに加盟していないが、安倍総理は原子力協定で合意した。こういう行為が、NPTの空洞化に拍車をかけるのです」
太田氏「伊勢志摩サミットが、オバマ大統領の広島・長崎訪問のラストチャンスです。ケネディ在日米大使は核問題に熱心で、ケリー国務長官も核軍縮派。しかし、当の安倍総理が核軍縮には不透明で、どうなるかわからない」
太田氏「とにかく核兵器を使うことは許されません。被爆国である日本の政治家は、核には慎重にならなければ。日本は人類史に対し、核を否定するという特別な責務を負っている。被爆者の苦悩を主張できるのは、日本だけなのですから」
岩上「被爆国の日本が核兵器を持ったら、核兵器を止めようとする他の国は、どう思うだろうか。日本の核の被害は、広島、長崎、ビキニ、福島と4回もある。これを伝え続けなくてはいけません。その上で、考えなければいけない」
以上で、岩上安身による共同通信社編集委員・太田昌克氏インタビューの報告ツイートを終了します。
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【●】二転三転する桜を見る会を巡る釈明 私物化し詰んでいるのに逃げ回る(長周新聞)
★阿修羅♪ >投稿者 赤かぶ 日時 2019 年 11 月 29 日
http://www.asyura2.com/19/senkyo267/msg/704.html
二転三転する桜を見る会を巡る釈明 私物化し詰んでいるのに逃げ回る
https://www.chosyu-journal.jp/seijikeizai/14420
2019年11月28日 長周新聞
安倍首相主催の「桜を見る会」をめぐる疑惑は、日を追うごとに説明が二転三転したり、見るに堪えない嘘や釈明のオンパレードで、ほとほとこの政権は私物化に目がないことを万人に教えている。前夜祭なるパーティーで山口県から出かけた支持者への大盤振る舞いをやりながら、不正行為を指摘されると国会で辻褄のあわない答弁をくり返し、証拠の公文書はシュレッダーにかけて捨て、官僚だけでなく民間も口裏合わせしたかのように真実を隠匿する。一貫しているのは、公私の区別も付かなくなった権力者を守る――ただそれだけである。規範意識とか誠実さとはおよそかけ離れた逃げ口上を延延とくり広げるさまはモリカケ事件ともそっくりで、いつになったらこの悪夢のような私物化政治に終止符が打たれるのかと思わせるものがある。
桜を見る会は、67年前の1952年から東京・新宿御苑で開催されてきた首相主催の公的行事であり、政府は「内閣総理大臣が各界において功績、功労のあった方々を招き、日頃の御苦労を慰労するとともに親しく懇談する」(政府答弁書)ためと位置づけ、皇族や国会議員、都道府県知事、議会議長をはじめ「各界の代表者等」約1万人を招いて酒や食事を振る舞ってきた。
ところがこれまで1万人前後だった参加人数が、第2次安倍政権発足後の2014年には1万3700人、19年には1万8200人へと2倍近くにまで膨張。それにともなって公費支出は1767万円に固定されてきた予算の2~3倍にまで膨らみ続け、ついに2020年度の開催費用として従来予算の3倍にのぼる5729万円を概算要求していた【グラフ参照】。
この桜を見る会に出席してきた自民党の国会議員たちは個人のブログなどで、「地元福井の後援会の皆様も多数お越し下さり、たいへん思い出深い会となりました」(稲田朋美)、「今年は平素ご面倒をお掛けしている常任幹事会の皆様をご夫婦でお招き」(萩生田光一)、「役職ごとに案内状が割り当てられます。今回は限られた少数の案内しか入手できず、残念ながら後援会の皆様にご案内することができず、やむなく我が陣営は不参加」「選挙のうぐいす嬢の皆様をはじめ、後援会の皆様と参加」(松本純)などと記していた。
地方議員では、自民党山口県連幹事長の友田有県議は「前日の早朝に飛行機で上京して、貸切バスで東京スカイツリーや築地市場など都内観光をしました。その夜には、ANAインターコンチネンタルホテルの大広間において、下関市・長門市そして山口県内外からの招待客約400人による安倍首相夫婦を囲んだ盛大なパーティー」に出席し、「貸切バスで新宿御苑に」「今回は私の後援会女性部の7名の会員の方と同行」(2014年)などと記念写真とともに記していた。
その他、多くの国会議員から県議に至るまで自身の支援者や後援会関係者を「各界の代表者」として、公費でおこなわれるパーティーに招待していたことを公然とPRしていた。「公費の私的流用」または「有権者買収では?」と国会で問題になったとたん多くがブログ記事を削除したが、ネット上にはアーカイブが残っているため逆に拡散することとなった。
安倍首相は「自治会やPTAなどの役員をされている方方もおり、後援会と重複することもある」と釈明したが、首相お膝元の下関ではいきなり安倍事務所から招待状が届き、「なぜ自分に?」と首をかしげている人も少なくない。安倍後援会の晋友会から招待が届いたと思ったらライオンズクラブからも届くといった調子で、さらに市議からも誘われたとかの話はざらなのである。安倍事務所及び安倍後援会が思い切り呼び込みをしたために、850人もの人人が10万円近い出費をして東京に出向くこととなった。「私も行きたい!」と支持者が押し寄せて安倍事務所が困っていたのではなく、「オマエたち(安倍事務所)が呼んだんだろうが!」と、今になって850人は恥ずかしい思いもしながら心情を吐露している。そして東京から押し寄せる新聞社やテレビ局、週刊誌の記者たちに取材攻めにされることを恐れ、口を堅くしてダンマリを貫いているのである。「領収書や資料を出したら、この街では生きていけない…」などといっているのである。
旅費や宿泊費などは自腹で「10万円」とか「20万円」かかったといわれ、「安倍事務所から直直に声が掛かれば断れない」と本音をこぼす人もなかにはいる。しかし、いずれにしても山口県以外の国民から見たら、「安倍晋三とともに天下をとったくらいに思って、調子に乗っている850人もの山口県人」なのである。そして、安倍晋三の選挙を山口4区で中心的にとりくむ面面であり、実働部隊となる面面であるというのは、誰の目にも明らかな事実なのである。選挙をやってくれる支持者をもてなしていた--のが現実である。
自民党事務局が今年1月に所属国会議員に通達した内部文書「『桜を見る会』のお知らせ」には「一般の方(友人、知人、後援会等)を4組までご招待いただけます」と記されており、「功績・功労」にかかわりなく私的な利害関係者を招待していたことを裏付けている。同時に「『行政機関の保有する情報の公開に関する法律』に基づいて名簿全体を公開されることもあります」との注意書きも添えられている。
安倍事務所が有権者に配っていた文書「『桜を見る会』について(ご連絡)」には、都内観光ツアー(A・B・C・Dの4コース)、夕食会(前夜祭)、桜を見る会をセットにして事務所が出席希望者を募り、後に招待状が内閣府から届くことが記されていた。
さらには安倍事務所秘書としても参加してきた前田晋太郎下関市長が、桜を見る会に招待されることは「ものすごく名誉なこと」であり、呼ぶ側にとっては「選挙で勝って主催になって、多くの方に喜んでもらえる」し、呼ばれる側としては「自分が何十年も頑張って応援してきた代議士がトップをとって、招待状が届いて、やっぱり今まで応援してきてよかったな」と思ってもらえる行事であり、「ある程度の権限が与えられておかしくない」のだと強弁して騒動がさらに過熱した。
疑惑にまみれた前夜祭 矛盾だらけの答弁
与党の「権限」にも限度がある。招待者が「功労者」であろうがなかろうが、公費が注がれる以上、その使途を明らかにし、招待者についても公開するのが公費支出の原則である。民主党政府時代にも内閣府から議員1人に4人までの推薦が認められ、そのさいも文書には「氏名や役職を含めて名簿全体を公開することも考えられるので、その旨、お含み置きください」とあり、公開を前提としていた。
ところが11月8日の国会で、推薦にかかわる資料や名簿の提出を求めた野党議員に対して、内閣府の大塚幸寛官房長は、各府省による招待者の推薦にかかわる書類や名簿は「桜を見る会の終了をもって使用目的を終える」ため「一連の書類については保存期間1年未満の文書として、会終了後遅滞なく廃棄」したとのべた。また12日には、招待客名簿も同様の理由で「会の終了後、遅滞なく速やかに廃棄している」とのべ、「事実上もう、今は調べることはできない」と強調した。
そして安倍首相は、「私は主催者としての挨拶や招待者の接遇はおこなうが、招待者のとりまとめなどには関与していない」(8日)と明言した。
さらに12日の本会議で、皇室主催の園遊会の招待名簿が30年間保存であるのに、なぜ今年の名簿がないのかを問われた菅官房長官は「(桜を見る会については)個人情報を含んだ膨大な文書を適切に管理する必要が生じるため遅延なく廃棄」と答弁。理由にならない理由でモリカケ同様の「記録がない」をくり返した。
ところが別角度からさらなる「不都合な真実」が露呈する。今年の桜を見る会前日にホテルニューオータニの「鶴の間」(2500人収容)で「地元後援会ら800人」を集めた盛大な「前夜祭」が開催されていたが、安倍首相の政治団体の収支報告書には一切記載がなかった。主催した安倍晋三後援会が宴会費を支払うなどで収支が発生していれば、政治資金規正法違反に抵触する。3カ月後に参院選を控えていた時期でもあり、地元有権者に酒食を振る舞えば公選法で禁じた贈収賄の疑いがかかる。
これについて安倍首相は「費用は会場の入り口の受付で安倍事務所の職員が1人5000円(会費)を集金し、ホテル名義の領収書をその場で手交した。受付終了後に集金したすべての現金を、その場でホテル側に渡すという形で、参加者からホテル側への支払いがなされた」と説明した。18日にも「桜を見る会の前日の夕食パーティーについて、安倍事務所も後援会にも、一切入金、出金はない。食事代についても領収書を発行していないし、領収書を受けとってもいない」と再度明言した。
だが、同ホテルの「宴会・催事規約」では支払いは「利用日の30日前まで」が原則であることに加え、首相の説明が事実ならば、ホテル側が入金もしていない宛名なしの領収書を800枚も預けるという特別な便宜を図ったことになる。しかも会費には先に発注する飲食代を含んでおり、予想した出席者数に過不足があった場合は後援会かホテルが補てんしたことになる。いずれにしても違法性が疑われる。
その内実は主催者がホテルから受けとった明細書(費用の内訳)を見れば明らかになるが、安倍首相は「同夕食会の各種段取りについては、私の事務所の職員が、会場であるホテル側と相談をおこなっている。事務所に確認をおこなった結果、その過程において、ホテル側から明細書等の発行はなかった」とのべている。
これについても、前夜祭が開かれてきたANAインターコンチネンタルホテル東京、ホテルニューオータニなどは、報道各社の取材に「パーティーについては原則として主催者側に明細書を発行する」とのべ、そのデータは社内規定でホテル内に保存されており「再発行は可能」と回答している。いかなるホテルでも宴会の発注者に対して明細書を発行しないというのは常識的に考えられない。
「会費5000円」についても、ホテルニューオータニが立食パーティーを「1人あたり最低1万1000円以上」と提示していることから「半額以上の値引き」といえる。それも毎年のことになれば膨大な値引き額となる。これは政治資金規正法で定める政治家に対する「物品やサービスの無償提供」にあたり、収支報告書で「金額に換算して寄附として収入に計上」(総務省)しなければならない。記載がなければ同法一二条(記載義務)違反であり、そもそも寄付を受けること自体が同法二一条(会社等の寄付の制限)で禁じられた「企業献金」に該当する。
これについて安倍首相は15日、「(前夜祭参加者の)まさに大多数が当該ホテルの宿泊者であるという事情等を踏まえホテル側が設定した価格」と説明したが、同じくニューオータニで前夜祭をした2015年には参加者の大多数が他のホテルに宿泊していたことが判明。矛盾が生じたため20日には、「ホテル側と相談をおこなった結果、提供するサービスの内容や参加者の規模等を勘案し、1人あたり5000円という価格設定になった」と修正した。
矛盾だらけの首相答弁によって疑惑はホテル側との関係にも広がった。政治団体の収支報告書への記載を省くために主催者を介さずホテルへの直接支払いとする便宜を図っていたなら、政治資金の流れを隠すための脱法行為にあたり、職務権限の広い首相のために実際の料金の差額を負担したり、特別に金額を安くしたとなれば贈収賄の疑いがかかる。
ちなみに今年10月半ばに天皇即位の儀式に合わせて海外要人を招いておこなった安倍首相夫妻主催晩餐会(600人参加)では、会場は入札なしの随意契約でホテルニューオータニ(鶴の間)に決まり、ここには予算1億7200万円という膨大な公費が注がれている(8月の皇室主催の晩餐会は競争入札により8400万円で他のホテルが受注)。単純に比較はできないものの、前夜祭の800人×5000円=400万円とは大きな差があり、「ホテル側の異例の便宜」の可能性が見え隠れしている。
「首相枠」は1000人か 全体の大半が功績外
二転三転する首相の発言が波紋を呼び、「前夜祭」に関する疑惑が膨らんだ21日、菅官房長官が今年4月開催の「桜を見る会」招待者約1万5000人の内訳を明らかにした。各界の功労者や受勲者など6000人に加え、「首相(安倍事務所)枠」が1000人あり、その中には安倍昭恵夫人の枠も含まれていること、副総理など官邸幹部の推薦枠が1000人、特別招待者や報道関係者の枠が1000人、自民党関係者の推薦枠が6000人というものだ。実際の「功績・功労者」以外に自民党からの政治的な配慮で全体の半数をこえる9000人が招待されていたことになる。
だが招待者名簿については「5月9日に廃棄」(内閣府)とのべた。そして「終了後遅延なく」といいながら開催日の4月13日から廃棄まで1カ月近く経過していることへの辻妻合わせとして「各省のシュレッダーが空いていなかったから」(大塚官房長)とのべた。廃棄日は野党議員が資料提出を求めた日であり、このシュレッダーは横幅3㍍超、奥行きと高さが1・5㍍以上ある大型で、40秒で1000枚を細断できる高性能のものだった。廃棄が事実であっても明らかな証拠隠滅だが、紙資料がなくても自衛隊日報や財務省文書の時と同じく電子データの記録はサーバーに残っているのがペーパーレス化が進む官庁の常識である。
また、「首相枠」で1000人も招待していた事実を認めざるえなくなるなかで、「主催者として挨拶や接遇はおこなうが、招待者のとりまとめには関与していない」と答弁していた安倍首相は「私自身も事務所から相談を受ければ、推薦者について意見をいうこともあった」と答弁を修正。同時に「内閣官房および内閣府における最終的なとりまとめプロセスには一切関与していない」とのべ、「最終的には」すべて他人の責任という態度に終始している。
それを援護するように菅官房長官も「総理が事務所から相談を受ければ推薦者について意見をいうこともあるが、最終的には内閣官房および内閣府がとりまとめており、総理ご自身はそのプロセスに一切関与していない」とくり返した。
さらに22日には、内閣府が「各府省庁に残っていた」という今年の推薦者名簿のうち約4000人分を国会に提出した。外務省が891人、内閣府が584人、文科省が546人などの内訳はわかるものの、各府省庁の幹部を除いて「功績者」の大半は氏名と役職が「黒塗り」であった。「首相枠」の1000人を含む政治的配慮による招待者1万4000人分以上の名簿については「すでに廃棄済み」として提出もしなかった。これらすべてが見られては不都合な「政治的配慮」による招待との見方もできる。
菅官房長官は「最終的な意思決定は私が責任者だ」と強調し、主催者でありながら国会での説明責任から逃げ続ける首相の擁護に乗り出し、「支援者招待は民主党政権でも続いていた慣行だ。安倍政権固有の問題ではない」とも強弁している。だが東日本大震災や北朝鮮ミサイル騒動での中止もあり、民主党政権でおこなったのはわずか1回のみ。それ以前は自民党政権でも参加者1万人以下がほとんどであった。
疑惑にまみれた「前夜祭」を含めて、公私の区別も付かなくなった首相による公費を注ぎ込んだ盛大な選挙活動になっていたことが露呈している。これまでの官僚や大臣の不祥事について「本人が説明責任を果たすべきだ」と豪語してきた首相自身の説明が求められるとともに、芸能人逮捕に熱を上げてきた検察がまともに機能するのかどうかも統治の自浄能力を図る試金石として世間の注目を集めている。
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【●】アメリカ市民団体がTPPについて報道した驚異の内容1
http://youtu.be/nwKP2Yug9D8
アメリカ市民団体がTPPについて報道した驚異の内容2
http://youtu.be/d5xso5pWW9s
世界を支配する原理及び権力維持の源泉は神・金・力 2014/4/29 https://youtu.be/2zqvCZ1hSEA
++ ヤバすぎだ、と話題に・・・自民党 日本国憲法改正草案対照表 2012版 ++ http://www.geocities.jp/le_grand_concierge2/_geo_contents_/JaakuAmerika2/Jiminkenpo2012.htm
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