LITTLEWHEEL Modeler's Diary

モデルフィニッシャー北澤志朗が、カーモデル作りに明け暮れる日々の暮らしを赤裸々に綴ります。

ランボルギーニ・アヴェンタドール(6)

2013年01月16日 10時12分52秒 | モデルカー製作記
おとといの大雪のあとは一転して好天続きですが、一度積もった雪はなかなか消えないですねえ。
夜の間に凍った路面に足を取られて転倒する人が続出で、関東地方でも怪我人が大変な数になっています。外出される皆さんはくれぐれもご注意を。
私はずーっと閉じこもって仕事してます。そろそろ散歩に行きたいなー。

キットの説明書に載っているカタログカラーは13色もありますが、どーもワタシ的にはいずれも刺さらない感じ。
そこで例によってgoogleの画像検索でネットを徘徊したら、こんな写真が↑

実車のカタログカラーには無い色ですが、ガヤルドにはこんな感じのがありましたから、もしかしたら同一色かもしれません。この個体はパールっぽく見えるけど、同系色でソリッドやメタリックもあるみたい。まあ要するに、カスタムオーダーではどんな色にも塗りますよ、ということなんでしょう。
インテリアにオレンジを使ったのは、このボディカラーを念頭に置いてのことでした。補色同士ってのはまず失敗の無い組み合わせですから。

ただ、上の写真に忠実に色を再現するつもりはありませんでした。模型的には、もうちょっと粒子感が前面に出ている方が見栄えがするんじゃないかと思ってね。そこで選んだのがMr.メタリックカラーGXの新色「GXメタルイエローグリーン」。若草色のメタリック、という感じの色です。このところ、GXメタリックにハマってますねえ私。



↑まず、ボディ開口部の色が入りにくいところや、ドアなどの開閉部分を閉じると隠れてしまう部分にしっかり色を付けてから、6時間ほど乾かしました。



↑ドアやフード、インテークカバーなどのフチ周りにもしっかりと色を付けてから、所定の位置に裏側からマスキングテープで仮留め。



↑その状態で一気に塗装。色ムラが出来ないように、最初は色のついていない部分を埋めるように重点的に吹いて、それから全体に均等に色がつくように吹き重ねていきました。
なぜこんなヤヤコシイことをするかというと、パネルごとに色味がズレるのを防ぐため。メタリックカラーは吹付けの向きやエアの勢いの微妙な強弱だけでも簡単に色味が変わってしまうので、隣り合ったパネルはなるべく並んだ状態で吹いた方がイイのです。
ただし、ドア後方のインテーク内部のパネルだけは、別に塗装しました。ボディとの合わせ目が表面に露出するので、吹いた塗料が流れ込んで合わせ目が汚くなってしまう可能性が高いかな、と。ドア部分に色を吹いた時と、エアブラシの向きがなるべく同じになるように、注意して吹きました。



↑GXメタルイエローグリーンの吹きっぱなしの表面。ガサつきも無く、メタリックとしては異例なくらいツルツルスベスベです。
この塗料はクリアグリーンにシルバーの粒子が入っている感じで、メタルの粒子も小さいので、表面にガサつきが出ないんですね。クリアーグリーンの割合が多めなので、下地表面の凹凸にも影響されにくいようです。そのかわり隠蔽色はあまり強くないので、今回はクリアーで割ることはしませんでした。
一度にドバ吹きするとメタルの粒子が流れやすいので、エアブラシをちょっと遠めにして、数回に分けて薄く吹き重ねていった方がキレイに仕上がるようです。



↑メタリックカラーはクリアーを吹き重ねると、色味が若干変化することがあります。そこで、最初のクリアーだけは仮組みした状態のままで吹きました。
比較的たっぷりと吹いて表面を落ち着かせますが、ドバ吹きしすぎるとグリーンの顔料が流れてムラになるので、焦りは禁物。慎重に慎重に吹きました。
色吹きの途中でホコリが付いたところは、生乾きの状態で1500番のペーパーで擦り取るんですが、その上に直接クリアーを吹いてしまうと、そこだけ色味が変わっちゃって染みみたいになるので、ペーパーを当てたあとは必ずその部分にメタルイエローグリーンを吹き重ねてカバーします。
いい色なんだけど、ちょっとデリケートな扱いが必要な塗料なんですね。



↑1回目のクリアーを吹いてから3時間後、仮組みしていた外装パーツをすべて外してバラバラに戻しました。表面をクリアーでしっかり固めてしまえば、その後のクリアー吹きで色味が変化することはまずないので、この後はバラバラにクリアーコートしていきます。
その方が表面積が小さくなるので、ホコリの付着リスクも小さいくなる、というワケ。



↑いつも通り、クリアーはガイアカラーのEXクリアー、レベリングシンナーで3倍チョイに希釈してます。1時間おきに4回吹いて、クリアーコート終了。
目立つホコリも無く、キレイに塗り上がりました。



↑GXメタルイエローグリーン、粒子が細かくて光輝感が強く、奥行き感もあって、なかなかにイイ色です。ウチのモニターで見た感じだと、実物よりも若干グリーンが強めに見えている感じですねえ。イメージの元となった実物よりも、かなり派手な感じになりました。
塗装している最中、この色の感じって何かに似ているなぁ、と思っていたんですが、塗り上がってから気がつきました。タマムシですねコレは。アヴェンタドールって全体のカタチもちょっと昆虫っぽいし、そういう意味でもこの色は良い選択だったかも。

次回は中研ぎ&オーバーコート篇です。リアルの方では、実はもうそこまで終わってるんですよ。タマムシちゃん、羽化に向けて順調に成育中(笑)





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3 コメント

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いい色ですね! (たかとと)
2013-01-16 19:25:23
クレオスのメタリックカラーの新色は非常に興味がありますが、まだ試しておりません。
グリーン。アヴェンタのようなスーパーカーには映えますね!かっこいいです。
地元の模型店のお兄さんに聞くとシャコタン車系モデラーの方にも人気だそうです。
今年の「オートモデラーの集い」参加予定です。
進行中のガラクタチックな物を持参するかも知れません。
宜しくお願い致します!
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この色のほうが良かった… (松田 乱暴丑)
2013-01-16 21:12:50
こんばんは、松田 乱暴丑です。

メタリックカラーGX。最近のスーパーカーに使うと色が入りづらそうだし、塗面は決まらなそうで気難しい色かな?と思ってましたが、良い色ですね。使ってみたくなりました。以前作った1/43ガヤルドに塗ったカワサキグリーンメタは、対象が小さかったせいか暗く転んで見えました。この色のほうがイメージに合います。この色で作り直そうかな…(笑)

先日からハセガワの66年式ボンネビルを作り始めました。現在スジ彫りの段階で脱線・貫通のお祭り騒ぎです。(笑)
何色にしようかと思ってましたが、かぶってナンボの車高短仕様なんで、こんな色なら似合いそうです。頑張って塗ってみます!
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Unknown (kitazawa )
2013-01-17 14:05:50
>たかととさん
Mr.メタリックカラーGX、なかなかイイ色が泥ってますよ。どれも粒子が細かくて質感が高いです。これまでは調合が難しかった色もあって、メタリックフェチな私にとっては嬉しいラインナップです。

>松田乱暴牛さん
メタルイエローグリーンは隠蔽力が低いので、1/43に使う場合は、下地にソリッドの同系色を吹いておいた方が良いかもしれません。
ハセガワのボンネビル、懐かしいキットですね。シャコタンでこの手の色にすると、いかにもカスタムカーって感じになりそうですネ。
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