LITTLEWHEEL Modeler's Diary

モデルフィニッシャー北澤志朗が、カーモデル作りに明け暮れる日々の暮らしを赤裸々に綴ります。

ブガッティ57G「タンク」(1)

2006年10月06日 13時52分27秒 | モデルカー製作記
「西の魔女」に元気をもらったお陰で、また次のキットに取りかかりました。
スターターの古いキットです。

多分90年頃のロットだと思うんですが、直接ショップの店頭で購入した物ではないので、正確な製造時期は判りません。
これは1936年のフランスGP仕様ですが、スターターからはほぼ同じボディの37年ルマン仕様も出ています(実はそれも持っている)。
最近、模型誌の作例で30年代後半のフランスの流線形スポーツカーを作ったので、同種のキットをもう1つ作りたくなっちゃったんですね。

カタチだけ見ると、このクルマはまるで50年代から60年代のスポーツカーのようです。36年当時、これがどれだけ未来的に見えたかを想像すると、ちょっとドキドキしますねえ。

スターターのキットは例によって、フューエルコック等のボディ表面の細かい部品が、ことごとく一体モールドなので、ほぼ全て別パーツ化すべく削り落としました。
また、フロントの2つのグリルと、フェンダー先端と後端の三日月型の開口部は、リューターと極細ノミを使って彫り込みました。
三日月は3分割なので、これから横バーを埋め込まなくてはなりません。

私は「開口病」にはかかってないので、グリルなどはなるべくキットのモールドを生かす主義ですが、今回はやむなく彫り込みました。
というのも、金網のモールドが非常に浅くてボヤーッとしてるんで、塗装したら埋まっちゃいそうだったんですね。エッチングの金網に置き換えてやろうと思っています。

ちなみに、ルマン仕様ではグリルの中にドライビング・ランプがありますが、この仕様にはありません。

写真は、ボディの下拵えがほぼ終わったところ。スジ彫りも全て彫り込んであります。




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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ルマン仕様ではないけれど (ばーちぃ)
2006-10-07 00:30:34
こんにちは。

この間のシュナール・ワルケールから一世代あとの感じのフランス車ですね。

36年の仕様とのことですが、この年はフランス国内の労働者のストライキの影響などで、ルマンがキャンセルされた年なんですねぇ。本で読んでへぇ~と思ってしまいました。

まだ自動車というものがそれほど一般的でなかった時代に、このでかくて丸くて速い車を見た人はどういう風に思ったんだろうとか考えると、ちょっと今の時代に当てはめると例えるものが思い浮かびませんが、それはそれはセンセーショナルだったんでしょうね。

なにしろ70年たった今でも語り継がれているような車なんですから。

ということで、どういう仕上がりになるのか楽しみに拝見させていただきたいと思います。
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タンク (渋谷)
2006-10-08 02:31:03
同年代の Auto Union は怪物見たいな雰囲気で迫力がありますが、タンクの流線型は美しいですね。私はどちらも好きです。

来年の模型のコンテストのお題にブガッティがありまして、私もタンクのキット(なぜかタイプ55となってますが)を持っているのでそれを作って持っていこうと思ってます。ので北澤さんの製作記楽しみにしてます。

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ホビーショーでの約束 (KAWAKAMI(偽者))
2006-10-08 06:46:16
戦前ルマンの会を立ち上げましょうか(W
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「タンク」好き (kitazawa)
2006-10-08 11:14:51
50年代以前のレーシングカーには、「タンク」の異名を持つ車がいくつもありますが、どれも大好きなんですよ。

ブガッティにはこれより1世代前の「タンク」もありますし、シュナール・ワルケールにも「タンク」があります。

カニンガムの最初のルマンカーも「モンスター」とも「タンク」とも呼ばれていましたっけ。



あと、10年代/20年代の実験的流線形の異形のクルマ達も面白い物が多いですね。ただ、キットがほとんど無いんですよね…。

1910年のリコッティ伯のアルファロメオ(涙滴型ボディの奴ね)なんか、1/43キットがあれば是非作ってみたいもんです。



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