LITTLEWHEEL Modeler's Diary

モデルフィニッシャー北澤志朗が、カーモデル作りに明け暮れる日々の暮らしを赤裸々に綴ります。

フェラーリ250GTO(2)

2008年10月08日 21時18分19秒 | モデルカー製作記
ちょっと間が空いちゃいましたね。ここんとこプライベート方面が非常に忙しくなっちゃいまして、なかなか触れなかったんですよ。
ようやく一応、エンジンが出来ました。一応ってのは、まだプラグコードが付いてないから。12気筒エンジンはプラグコードが見せ場の1つですからね。

さすがに新しいキットだけあって、エンジン周りも実に組み易い。パーツ少なめで、かつてのエンスー・シリーズみたいな、パーツの泥沼に溺れてアップアップ、みたいな事にはなってない。

作っていて気になったのは、フレームとエキマニの関係がタイトすぎて、エキマニ全部組んじゃうとエンジンを載せにくいって事。
とりあえず片側だけにしといてエンジンをフレームに固定し、反対側は後から、というのが工程としては、吉。

キャブ周りやヘッドカバーなんかは、なかなか緻密なモールドです。
それを生かすべく、塗装にちょっと凝ってみました。シルバー4種類(スターブライトシルバー、ブライトシルバー、スターブライトジュラルミン、メッキシルバー)使い分けたりして。
ヘッドカバーの黒は、フラットブラックを滑らかに吹いた後で、気持ち濃いめのセミグロを遠吹きして、結晶塗装っぽい感じを出してみました。説明書は色指示不足気味なので、実車資料は不可欠。

出来上がり、ご覧の通りイイ感じなんですが…なんか物足りん。

完成した時に上から見えなくなる部分、ザックリ省略されてるんだよね。エンジンブロック側面/ミッションケース上面/側面、ムジナも真っ青のノッペラボーぶり。

あと、キャブレター。確かにモールド自体は凄くイイんだけど、左右合わせのエンジンブロックにくっついてる上、キャブ下の吸気管の間は全部埋まっちゃってる。
タイミングベルトも1段目しかない上に、間が抜けてなくて1枚板。

ボディ被せちゃえば気にならない箇所ではあるんで、私自身、特にいじらないでスルーしちゃったけど、どーもスッキリしないんだな。

せっかく上半分だけはヒジョーに出来の良いエンジンなのに、腰下やミッションの放熱フィンをシカトしちゃったり、ブロックとキャブレター、プーリーとベルトの関係性を無視して、ザックリ見た目だけ似せるというのは、あんまり気持ち良くはないですぞ。

これって、なんか上手く言葉に出来ないんだけど、敢えて例えるなら…

初めて入ったラーメン屋で、全く予想した通りのラーメンが出てきちゃった時の「あーやっぱりここはこれですか」っていう、安心感と一体の微かな失望。あれに近いか。
旨いにせよ不味いにせよ、「ほほーう。こう来るか!」っていう驚きはあった方が楽しいですから。

とまあクダクダ書いたけど、出来が良いのは歴然と事実なんで、イイんですがね。
はい、次いこ次。




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2 コメント

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シルバーの使い分け (ばーちぃ)
2008-10-08 22:29:50
こんにちは。こちらも書き込みご無沙汰しておりました。アメ車のときもちゃんと見てましたよ~。
250GTOどんな仕上がりになるのか楽しみですねぇ。私はそのうちルマン出場車バージョンが派生キットででも出るんじゃないかと思って、今のところ購入せずに静観してます。
エンジン周りのシルバーの使い分けですが、シルバーの種類がものすごく多くていつも悩みますねぇ。素材と使用箇所と熱のかかり方や油の乗り具合とか、何となく頭で判っちゃいるんですがそれを再現(表現)するのが難しい~。自分なりの勝利の方程式を作り出せるのはいつのことやら・・・。
それまで参考にさせていただきま~す。
コストとディテール。 (rocketeer)
2008-10-09 11:23:54
kitazawaさんのその感覚、よく分かります。
フジミからコブラ427が出たときに、同じような感覚を味わいました。
モノグラムのディテールに慣れちゃうと、ディテール…というか、それを通して感じられる肌触りみたいなものが、ざっくり省略されているような気がしたんですよね。「事務的」っていうか、そんな感じ。
確かに完成しちゃえばみえなくなっちゃうところなんか、わざわざコストをかけて再現するのってどうなのよ、という議論もわかるんです。わかるんですが…。
車のキットって、ミリタリーものとはちょっと違って、実車の見えないところを見たいというか、実車を組み上げる疑似体験的なことを期待するんだと思うんです。組みながら、普段見えないミッションのケースってこうなってるのかーとか、エンジンブロックのモールドってこうなんだねーとか、そういう「知る楽しみ」がそがれちゃうと、やっぱり物足りなさを感じちゃいますよね。
その分お安くしてるんですといわれれば、ぐうの音も出ないわけですが…
フジミのキットを通して、はからずも海外(特にアメプラ)キットの楽しさを再発見したりして。

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