LITTLEWHEEL Modeler's Diary

モデルフィニッシャー北澤志朗が、カーモデル作りに明け暮れる日々の暮らしを赤裸々に綴ります。

アウトバーン・クリエール(7)

2009年12月01日 09時53分30秒 | モデルカー製作記
いよいよ12月になりましたね。今年もひと月で終わりですよ。
気分的には、11月のホビーフォーラムが終わるとそれで今年の模型生活もオシマイ、みたいな感じになってるんですよね。なんとなく盛り上がりに欠ける気分なんですよ。
でもまあ、日々の模型作りは地味にじわじわ進んでます。今日はちょっと大きな進展あり。ついにボディ&シャシーの仮合体に至りました。

基本は70年代の1/43キット黎明期のブツですから、構造はきわめてシンプル。シャシーに金属の軸棒をブッ刺してホイール/タイヤをハメるだけです。リアは左右貫通ですが、フロントは左右の軸棒が別々になってます。
ラジエーター・グリルが前車軸よりも後側にあるヴィンテージ流の設計なので、軸棒を貫通にするとグリルの前の低いパネルの上に飛び出しちゃうんですね。
前足がダムアイアン&縦置きリーフの固定軸なら、グリルの下に目隠しのパネルがある事が多いので、軸棒左右貫通でも大丈夫なんですが、500Kはダブルウィッシュボーンなので、左右の足の間は空間になっていて、目隠しパネルも低い位置にあるんですね。

上の写真は車高調整を済ませて姿勢が決まったところ。うーむカッコ良い! まさに30年代のスーパーカーです。
フロントは車高を2mmほど下げました。リアはトレッドが広すぎてタイヤがフェンダー内に収まらなかったので、シャシーの軸受け部の外側を左右合計で3mmほど削りました。
ホイールはキットのパーツをそのまま使用。洋白の挽き物なので、切削痕の輝きがキレイです。タイヤもキットのゴムタイヤをそのまま使ってます。

フロントのローダウンはちょっとした工作が必要でした。
軸受けは「コの字」型のサブフレームみたいなもので、シャシーの先端にくっついています。これでは車高の調整が出来ません。上を向いた「コの字」の真ん中に、シャシー本体の先端部がのっかるようなカタチで原型が作られているので、シャシーの板圧の分だけボディ底から「コの字」が離れちゃうんですね。
そこで「コの字」を切り離して中央部を平らに削っちゃいました。これで、シャシーの板厚分だけ軸棒が上がる、つまり車高が下がる事になります。↓



上が加工前、下が加工後。うーむ写真だとあんまり大差ないかな。実物はけっこう雰囲気変わってます。明らかに加工後の方がバランスがイイ感じ。
昔の完成品そのものだったら上が正解でしょうけど、私の脳内のプランビーズは下でイイのです。





タイヤの外径はちょっと小さめで、ホイールアーチとのクリアランスが若干気になるんですが、今回はタイヤの自作はしません。タイヤ自体の質は良さそうで、油を吹いて劣化するようなシリコンゴムじゃないみたいです。
ホイールアーチとタイヤの関係をスイートスポットに追い込めば、もっとカッコ良くなる事は判ってるんですが、そういう現代的なやりかたは、このキットの素朴な味とは相容れない気がするんですよ。



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