切れ切れ爺さんの徒然撮影&日記

主に寺院や神社等を中心に、文化財の撮影と紹介。
時に世の中の不条理への思いを発言していく。

城南宮・・・名所中の名所       京都市伏見区    2022.12.15 訪問

2022-12-27 23:49:33 | 撮影
   

『平安京の守り神ーー城南宮

 四神相応の地とされる平安京に都が遷った時、国の安泰と都の守護を願って創建された城南宮は、
 国土の守護神
  国常立尊
 武勇に秀でた経営・医薬の神(大国主命)
  八千矛神
 安産と子育ての守り神
  神功皇后
を始めとする神々をお祀りしています。
 平安時代後期に城南宮を取り囲むように離宮が築かれ院政の拠点となると、秋の城南祭が盛大に行われるようになります。また方位の災いが無いように願って行う方違の宿所に離宮の御殿が選ばれることも多く、熊野詣に出掛ける際は、離宮に七日ほど滞在し、身を清め旅の無事を祈って出掛けました。ここに「方除の大社」と仰がれる城南宮の方除の信仰を見ることができます。
 文久元年(一八六一)、十四代将軍徳川家茂に嫁ぐために和宮親子内親王が江戸に向われた折、城南宮では、旅の方除・道中安全の祈祷を修めました。また孝明天皇から正月・五月・九月の年三回のご祈祷に与るなど皇室の尊崇を受け、城南鳥居には菊の御紋と御神紋の三光の紋が輝いています。
 そして、明治維新を告げる鳥羽伏見の戦いは城南宮の参道から始まりました。』
  (パンフレットより)

   

『城南宮

 平安遷都の際、都の南に国の守護神として創建され、国常立尊、八千矛神、神功皇后をお祀りする。平安時代の末、この地に白河上皇によって城南宮(鳥羽離宮)が造営されると一層崇められ、 城南茶では流鏑馬や競馬が行われた。
 また離宮は方違えの宿所や熊野詣での精進所となり、 方除の信仰が高まった。 承久三年(一二ニ一)、後鳥羽上皇が城南流鏑馬武者の武者揃えと称して兵を集め、鎌倉幕府との間で承久の乱が起きたことは名高い。
 江戸時代以来、城南祭では三基の神輿が氏子地域を渡御、「餅祭り」とも称されて大いに賑わう。皇室の崇敬厚く、孝明天皇は攘夷祈願の際に行幸されて吹散を賜り、慶応四年(一八六八) 正月、城南宮に陣を構えた薩摩藩の大砲が轟き、鳥羽・伏見の戦いが始まり、明治維新を迎えた。
 日・月・星を象った三光の御神紋は神功皇后の旗印に因んで広大な方除の御神徳を表し、 建築・ 転宅・交通・旅行安全の神として信仰が深い。
 神苑「楽水苑」は「源氏物語 花の庭」と称され、四季の風情に富む名園として名高く、春秋に「曲水の宴」が雅やかに行われる。
  京都市』   (駒札より)

   

 伏見区の城南宮へ行く。今までに何度も訪れており、その都度四季の花々を撮影し、このブログにもアップしてきた。今回は紅葉の撮影に訪れる。

 国道1号線のすぐ横にあるので、本来なら車の音で騒々しいはずだが、城南宮の境内や広い庭園は驚くほど静かな雰囲気が漂っている。梅のシーズンであっても桜のシーズンであっても関係なく、素晴らしい花々を静かな環境で見せてくれる。どの場面を切り出しても決して後悔することのないような、我ながら素晴らしい写真が撮れるのだ。

   

 平安時代末期の創建であり、その意味では歴史的には相当な長さを持っており、貴重な場でもある。かつてこの近くには、藤原氏の栄華を極めた鳥羽離宮が造営され、南側の旧巨椋池の広大な水景色を、貴族たちは大いに好んで優雅に暮らしていた。その一部が現在この城南宮として残っている。近くには鳥羽離宮跡の遺構も残っており、そちらには発掘の結果、様々な遺跡が出てきている。また巨大な五輪塔も今に残っており、国の重要文化財に指定されている。ただしその五輪塔はなんと老人ホームの敷地内にある。

   

 今回は訪れた時点でややピークを過ぎていたが、紅葉としては全く過不足なく十分だった。しかも人も少なく自由に撮影することができた。庭園の前半は特に紅葉は見られず、その場所は梅や桜などの集中して咲くような場所だ。本殿の裏側を回ると、そこから紅葉が密集した、見事な池を中心とした庭園が広がる。しかも紅葉だけにあらず、小さな花々があちこちに咲いている。撮影するたびに満足感を得ることができた。

   

 庭園を出て向かい側に別の庭園があり、そちらに入ると枯山水庭園を模した光景が広がる。その部分に紅葉は全く見られない。しかし奥へ進んでいくと、城南宮の施設の建物の横にかなり大きなもみじの木が何本も並んでおり、これまた素晴らしい紅葉風景を見せてくれる。こうして撮影を終えて、いつものごとくだが、やはり城南宮はさすがだな、と思わずにはいられなかった。


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