切れ切れ爺さんの徒然撮影&日記

主に寺院や神社等を中心に、文化財の撮影と紹介。
時に世の中の不条理への思いを発言していく。

伏見桃山城公園・・・伏見キャッスルランド跡   京都市伏見区   2022.12.12 訪問

2022-12-28 23:03:27 | 撮影
 

『伏見桃山城運動公園
「伏見桃山城運動公園」は、「伏見桃山城 キャッスルランド」(平成十五年一月閉園)の 跡地を活用して、市民の皆様がスポーツに気軽に親しめ、また、憩いの場ともなる運動公園として、平成十九年四月に開設されました。
 公園内のお城は、伏見桃山城キャッスルランドの目玉施設として昭和三十九年に建設されたものです。遊園地の閉園後は伏見のシンボルとして運動公園に引き継がれ、現在では映画やドラマ の撮影等にも活用されています。

公益財団法人京都市体育協会
伏見桃山城運動公園管理事務所』
   (説明板より)

   

 伏見桃山城に行く。とはいっても豊臣秀吉が建てた伏見城ではなく、後に徳川家康が建てた桃山城でもない。1964年東京オリンピックの年に、元伏見城のあった近くに一大テーマパークが、近畿日本鉄道によって開発されオープンした。その中心的な目玉が伏見桃山城というわけだ。伏見城については詳しい資料が乏しいこともあり、詳細がわかっていない。ある程度判明している様々な資料を基にして、当時の伏見城を元にして設計し建築された。その意味では、適当に日本のお城を模したものを建てたというのではなく、それなりに考証をくわえて建てられたものであり、なかなか見栄えのするものだった。

 テーマパークは「伏見桃山キャッスルランド」という名前で、当時はかなり人気を博したもので、私も一度だけここを訪れ、ジェットコースターやプールには入ってないが、城の内部に入り、エレベーターで天守閣の最上階まで上がることができた。非常に見晴らしがよく、京都市南部一帯、さらには大阪方面も遠望でき、当時はフィルムカメラであったが、懸命にシャッターを切って多くの写真を撮ったものだ。

   

 しかし残念ながら、一般ファミリーにとってみれば近鉄や京阪電車の駅からはかなり遠く、恐らくその辺りがネックになったのだろう。同時に全国的にこのような大規模遊園地というのが、次々に閉園となり、キャッスルランドも例外なく、利用者の減少によって閉園という形になる。

 伏見桃山城は解体の予定だったが、地域の人々からは存続してほしいという要望もあり、京都市に広大な土地とともに寄贈され、敷地にはグラウンドや野球場などのスポーツ施設、そして城の周囲は憩いの公園といった形で再整備され、今は決して人は多くないものの、都市部にある大型公園として大いに活用されている。残念ながら城そのものは経年劣化もあり、今では周囲がロープで張り巡らされて、近づくのも禁止。当然内部に入るのも禁止という状態になっている。いずれは修復工事ということになるだろうが、かなり費用もかかりそうなので、京都市の財政事情から言うと、ほぼ間違いなく解体ということになるだろうと思われる。

   

 城の周りは多くの草花が、そして木々が取り巻いており、四季それぞれの花々が非常に美しく、ベンチなども置かれ、また芝生もあって近所の人だけではなく、少し離れたところからも、グループや学校の遠足でやってきて、ゆったり過ごしている風景が見られる。スポーツ公園の方はかなり利用頻度が高いようで、訪れたこの日もグラウンドや野球場の方から大きな声が盛んに聞こえていた。

   

 秋とあって紅葉の方はどうかということで訪れたが、最盛期を過ぎていて、残念ながら末期に近く、もみじや銀杏の 葉などは大半が枯れ落ちていた。それでもまだまだ赤い紅葉や黄色のイチョウの葉が、大木を包んでおり、見どころはまだまだ残されていたのは幸運だった。私と同じようにカメラ抱えて、あちこちの角度からシャッターを切っている高齢者を何人も見た。お城の近くでは芝生に10人ほどの高齢女性グループが座って、お弁当を食べ楽しそうに談笑する姿もある。赤い紅葉を見て綺麗だねという声が聞こえてくる。

  

 これだったら紅葉最盛期にくるべきだったと少し後悔。桜の名所であることは知っているので、4月には盛大な桜の満開を撮影に来ようかと思っているところだ。


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