切れ切れ爺さんの徒然撮影&日記

主に寺院や神社等を中心に、文化財の撮影と紹介。
時に世の中の不条理への思いを発言していく。

梅林寺・・・陰陽師    京都市下京区    2024.8.17 訪問

2024-08-20 22:13:12 | 撮影


 梅小路にある京都鉄道博物館から約200m ほど西に行くと梅林寺がある。比較的車も多い 道沿いなのですぐにわかる。普段から閉門されていて予約しないと境内には入れない。当然この日も柵で閉門されていた。柵越しに境内と正面の本堂と思われる建物の写真を撮る。他にも撮るべき対象はあったのだが、これは仕方がない。
 もともとお寺のことを知らずにやってきたのだが、寺の外側に説明書きがあった。読んでみるとこのお寺で古くから行われている催事で京都市の指定無形民族文化財に指定されているということだった。他にもこのお寺のことを色々と調べていくと、かなり由緒のあるそこそこ有名なお寺だということがわかってきた。



 梅林寺は西山浄土宗のお寺であり、創建は江戸時代の前半期あたりとなる。資料では 1688年から1703年あたりの間だろうとされている。ただし諸説あって戦国時代の創建とも言う。平安時代の陰陽師、安倍晴明との関わりがあり安倍家の末裔が、当時から関係の深かった土御門家の菩提寺として創建されたとされている。ただ詳細については不明な部分も多い。
 土御門家は陰陽師としての活動があり、特に暦の制定においてはかなり大きな役割を果たしている。その暦制定において利用されたのが、日時計であり、その土台が梅林寺の境内に今も現存している。また境内には安倍家 一族の歴代の墓があるが、すでに1000年を超えるようなものであり、かなり朽ちているという。さらに「梅林寺ジジバイ講」はコロナ禍を挟み」、人手不足等の事情が重なり、最近では行われていないようだ。

   

『梅林寺ジジバイ講(ばいりんじじじばいこう)
 旧梅小路村のオコナイ行事で、梅林寺の大日堂で行なわれる。ジジバイ講は、旧梅小路村の旧家の戸主層で構成される。梅林寺住職が読経の途中、講員に榊の枝を回し、それを講員が一枚ずつ取っていく。その後、年長者による「ジジバイ、ジジバイ講」という掛け声とともに、全員が長さ20センチほどの青竹の束を持って、前に置かれた長さ3メートル余りの丸太を勢いよく叩く。かつては、行事終了後、梅林寺書院に集い、各自椀を持参し、その年最初の汁講を行なったという。

 (京都市情報館資料より)

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