白山大明神
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/10/be3beeaf304ce455f3a8603dfeb7fd73.jpg)
京田辺市の三山木。西の方向へ向かうと京奈和道がある。その下をくぐったところに白山大明神がある。
山の麓にあって少し上がったところが境内となっている。全体的に素朴な神社で赤い鳥居も本殿も小さめであり、名前の割にはあっさりした感じだ。駒札も何もなく由緒等一切わからない。
名前の白山大明神を根拠として考えると、ここから南の方へ少し行ったところに、白山神社というのがある。この神社は本殿が国の重要文化財であり、かなり立派なものだ。名前としては同じ「白山」とついている。この名前の神社は今現在では全国各地に広がっており、その背景には「白山信仰」というものがあるようだ。これは今の石川・福井・岐阜県にまたがる白山 という山の威厳のある姿から、古代においては修験の場であることも含め、何らかの山岳信仰の対象になっていたと考えられている。実際に上記3県においては白山と名前のつく神社が集中している。
南北朝時代に南朝と北朝の争いを通して、北陸地域の僧兵たちが戦いに加わったりして影響を与えた中で、一気に白山信仰というものが知られ各地に広がって行くことになった。こうして白山という山は今の日本アルプスの中にあるが、信仰自体は各地の山々が地域に住む人たちによって崇められ、祠に祀られることによってそれぞれ小さな信仰があったものが、この白山信仰に取って代わり、大きな山や何らかのいわれのある山、あるいは地域にとって大事にされている山、頼りにされている山の周辺に、この白山信仰が定着していたのではないかとも考えられる。
京都府南部の山城地方は東西を山に挟まれており、様々な生活が営まれまた度々騒乱の場ともなっている。そういった意味では日々の生活の平安を願って、山としての規模は小さいもののこのような白山信仰が根付いたとしても決して不思議ではないような気がする。近くの白山神社も、そしてこの白山大明神も同じような経過から建てられたらものではないかと推測してみた。
なお付け足しの話だが、私が住んでいる宇治市にも白山神社がある。本殿は鎌倉時代に建てられた国の重要文化財だ。この神社の名前はやはり北陸地方から勧請されて建てられたものだと言うことが分かっている。宇治市も同じく京都府南部の山城地方に該当する。京田辺市の白山大明神も似たような経過で創建されたとしても決して不思議ではないと思う。あくまでも推測ですが。
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慶照寺
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三山木から生駒を結ぶ府道沿いにあって、国宝を有する有名な観音寺を過ぎて少しのところにある。
慶照寺は浄土宗西山禅林寺派のお寺で、法然の教えに基づいて庶民の人々にもやさしく仏教の教えが理解できるよう尽力し、その結果全国各地に建てられた浄土宗のお寺のひとつだ。したがって周辺地域の人々が檀家さんとしてお寺を支えることになる。それぞれ仏教における祭や行事などで中心になる役割を果たしている。浄土宗のお寺はどこでもそういう役割を持っており、一般的には本尊が阿弥陀如来であり、観光寺院でもないので地域以外では目立たないお寺となる。
石段を上がって境内に入ると非常によく手入れされており、とても心地いい。石造十三重塔は結構新しそうで、本堂とともにお寺の様式は一般的ではあるものの、元々が静かな地域であり一層このお寺が地域の中心として果たしている役割が分かるような気がした。
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京田辺市の三山木。西の方向へ向かうと京奈和道がある。その下をくぐったところに白山大明神がある。
山の麓にあって少し上がったところが境内となっている。全体的に素朴な神社で赤い鳥居も本殿も小さめであり、名前の割にはあっさりした感じだ。駒札も何もなく由緒等一切わからない。
名前の白山大明神を根拠として考えると、ここから南の方へ少し行ったところに、白山神社というのがある。この神社は本殿が国の重要文化財であり、かなり立派なものだ。名前としては同じ「白山」とついている。この名前の神社は今現在では全国各地に広がっており、その背景には「白山信仰」というものがあるようだ。これは今の石川・福井・岐阜県にまたがる白山 という山の威厳のある姿から、古代においては修験の場であることも含め、何らかの山岳信仰の対象になっていたと考えられている。実際に上記3県においては白山と名前のつく神社が集中している。
南北朝時代に南朝と北朝の争いを通して、北陸地域の僧兵たちが戦いに加わったりして影響を与えた中で、一気に白山信仰というものが知られ各地に広がって行くことになった。こうして白山という山は今の日本アルプスの中にあるが、信仰自体は各地の山々が地域に住む人たちによって崇められ、祠に祀られることによってそれぞれ小さな信仰があったものが、この白山信仰に取って代わり、大きな山や何らかのいわれのある山、あるいは地域にとって大事にされている山、頼りにされている山の周辺に、この白山信仰が定着していたのではないかとも考えられる。
京都府南部の山城地方は東西を山に挟まれており、様々な生活が営まれまた度々騒乱の場ともなっている。そういった意味では日々の生活の平安を願って、山としての規模は小さいもののこのような白山信仰が根付いたとしても決して不思議ではないような気がする。近くの白山神社も、そしてこの白山大明神も同じような経過から建てられたらものではないかと推測してみた。
なお付け足しの話だが、私が住んでいる宇治市にも白山神社がある。本殿は鎌倉時代に建てられた国の重要文化財だ。この神社の名前はやはり北陸地方から勧請されて建てられたものだと言うことが分かっている。宇治市も同じく京都府南部の山城地方に該当する。京田辺市の白山大明神も似たような経過で創建されたとしても決して不思議ではないと思う。あくまでも推測ですが。
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慶照寺
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三山木から生駒を結ぶ府道沿いにあって、国宝を有する有名な観音寺を過ぎて少しのところにある。
慶照寺は浄土宗西山禅林寺派のお寺で、法然の教えに基づいて庶民の人々にもやさしく仏教の教えが理解できるよう尽力し、その結果全国各地に建てられた浄土宗のお寺のひとつだ。したがって周辺地域の人々が檀家さんとしてお寺を支えることになる。それぞれ仏教における祭や行事などで中心になる役割を果たしている。浄土宗のお寺はどこでもそういう役割を持っており、一般的には本尊が阿弥陀如来であり、観光寺院でもないので地域以外では目立たないお寺となる。
石段を上がって境内に入ると非常によく手入れされており、とても心地いい。石造十三重塔は結構新しそうで、本堂とともにお寺の様式は一般的ではあるものの、元々が静かな地域であり一層このお寺が地域の中心として果たしている役割が分かるような気がした。
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