昨日の記事といい今日の記事といい。
マトモなレビューともいえない、私の私的感情丸出しの感想なわけですが。
実はですね。
私は、好きになったミュージシャンだったり俳優さんだったり劇団だったり、そういうのがあるとけっこう検索かけて、いろんなブロガーさんがその方々について書いてるブログを拝見したりします。
その時に、しっかりとした音楽的知識を持った人が書いているブログはとても参考になり、なるほど。。。と思いながら読ませていただくわけですが、実はそれ以上に、ただただ熱い思いだったり、溢れ出る愛情の持って行き場として感情の赴くままに書いているブログがけっこう好きだったりします。
そうそう!!そうなんよね!!!
と、なんだか一緒に嬉しくなるのです。
だから私も、こういう変態的ファン目線で思うままに書いてみて、誰か一人でもこの気持ちを共有してくれる人がいればいいな・・・くらいの気持ちで書く事にしました。
さて。
世間でたまに聞く、バンドの解散理由だったりメンバーの脱退理由だったりでよくあるのが
音楽性の違い
というやつです。
やりたい事の方向性が変わってしまって、この先一緒に活動できる気がしなくなった。
というのは、プロであれアマチュアであれ、バンドというひとつのチームを継続し難い大きな理由になり得ると思います。
しかし。
筋肉少女帯に関して言えば
音楽性の違い?なにそれ。
と思います。
全くジャンルやタイプの違うミュージシャンが集まって、お互いがどこかに程よい妥協点をみつけるわけでもなく、それぞれが自分の一番いいところをぶつけ合って完成したのが筋肉少女帯だと、私は思っています。
異なる引き出しを持ったミュージシャンたちの音が融合した上に、唯一無二の存在である大槻ケンヂのボーカルが乗ることで、独特の世界観を出し続けてきたわけですよね。
独断と偏見ですが・・・
最近の、耳触りがよくて覚えやすくて聞き流しやすい、そんな音楽とは違って、一音たりとも聞き逃したくない、そんな音楽なんです。
こういう音楽って、実は聴く側にも力が必要です。
独特の世界観で書かれた歌詞を一言一句聞き逃すまいとしながら曲に集中していくこと、メンバーそれぞれが出している一音一音が何を狙って、どういう意図があって出している音なのかを理解したいという思い。
それが強すぎると、聴くだけでけっこう消耗します。
だからこそ、好きになれば好きになるほどのめり込んでいくし、その世界観から逃れられなくなるのです。
そして。
25年という年月。
私は20歳の時に筋肉少女帯に出会い、今までずっと追い続けてきました。
その中で、自分のいろんな変化にも気付くことがあります。
たとえば。
今回のアルバムの収録曲の中の
香菜、頭をよくしてあげよう
なんかは、発売された当時、そんなに好きな曲ではありませんでした。
それが今聴くと、すごくいい。
そういう自分の中の変化に気がつくことができるのも、ひとつのバンドを長く追い続けてきたからこそなのかな・・・とも思います。
そういう、筋肉少女帯というバンドの25年間と、自分の25年間を重ね合わせていろんな思いに浸ることができるのも、このアルバムの良いところだと思います。
最近の若いミュージシャンの中にも、良いミュージシャンはたくさんいるし、上手いバンドもたくさんあると思います。知らんけど。
けど、やっぱり。
25年間という年月は埋まりません。
今の録音技術がどんなに発達して、どんなに良い音をユーザーに提供できるようになったとしても、25年間という年月の重みは絶対的なものです。
背中をどんなに追いかけても、どんどんどんどん彼らも前に進み続けて、その差は絶対に埋まりません。
そういうことなんです。
人生の半分以上を好きであり続け、ある意味自分の根幹の部分を形成したといっても過言ではない。
そんなバンドに出会えたことは、とても幸せな事だと思っています。
セルフカバー曲を聴くことで、筋肉少女帯の進化し続ける部分、そして変わらない部分。
それを感じることができました。
変わることで離れていくファンはいるだろうし、変わらなくても飽きられてしまう。
そんな中で、進化し続ける部分と、あえて変わらない部分の絶妙なバランスが、旧来のファンの心を捉えて離さないのだと思います。
ひとつの世界で長く生き続けていき、長く第一線でありつづけるということ。
それは普通のことではありません。
信念だったり、譲れないこだわりだったり、そういうことのひとつひとつが全て魅力的で、だから離れられないのです。
こんなにも好きで、こんなにも苦しい。
好きでよかった。
この先、いくつになっても、きっと追い続けると思います。
(深夜に書いた文章は痛くなりがちだから、必ず朝もう一度読み直せということはよく言われますが、早朝からこの文章を書けてしまう私の痛さはある意味すごいと思います。自分でも。)
お手数ですが、リンクの削除をお願いいたします。
今までお付き合いいただき、どうもありがとうございました。