終わらない演奏会

不惑の道を歩みながらも未だ惑いっぱなしの筋肉おばはん帯の、ヘヴィーでメタルでどうでしょうな日常です。

キャンバス

2008-02-29 21:03:23 | ただの日記
最近、金子昇国分太一の見分けが若干つきにくい筋肉おばはん帯です。



さらに、柏原崇玉山鉄二の見分けも、かなり怪しいです。



こんなふうに、今から遡ることかれこれ30年前、西城秀樹と野口吾郎の見分けがつかんとか言っていた、今は亡き私のバアチャン(当時およそ60歳くらい)にレベルが酷似してきた私ですが・・・

そんな私が、最近気になって仕方がない男性がおります。



それは・・・






成宮寛貴さんです。



NACSさん出演のドラマ以外はほとんど見ないこの私が、たまたま初回見てハマってしまったハチミツとクローバーで、メロンメロンになりました。



顕さんに感じる妄想とは、また違った種類の妄想をしております次第でございます。



そんな私は今年、不惑の路へと突入するおばはんでございます。←イタすぎ。


VOLCANO

2008-02-27 21:05:24 | 癒し in Starbucks
今日は実に寒い一日でした。



風も、財布も、心も寒いこんな日には、やはり会社帰りのスターバックスが欠かせません。

いつもは、ソイ チャイラテを1杯注文するのですが、今日はちょっと目新しい季節のおすすめデザートがあったので、一緒に注文してみました。

ボルケーノという名前のデザートです。

チョコレートケーキの上面に穴があいていて、そこに淹れたてのエスプレッソを注ぎ、その上からホイップクリームを注いだデザートです。

コーヒーがダメなのにもかかわらず、新しいモノ好きな私は迷わずオーダーしてしまいました。

しかし、温かいケーキのチョコレート生地とホイップクリームの甘みと、エスプレッソの苦みが良い感じで溶け合って、とってもおいしかったです。

製品の性質上、お持ち帰りはできないようです。

ぜひ一度ためしてみてください。


タチムカウ-狂い咲く人間の証明-

2008-02-25 20:44:31 | ただの日記
なんでしょう。

このところ、ものすごーーーーくイラついておりまして。

このままだとあと数日で大噴火しそうなところまで、地下エネルギーは蓄積しております。

久々に、翌日に残るくらい飲んで愚痴って発散したい気分です。



しかしながら、やはり子持ちの主婦というのは、せいぜい会社帰りに週1回、スタバに30分座ってるのが限界ですね。

それでもまだ私なんか恵まれてるほうだと思います。

同じ会社で働く人の中には、仕事が終わったらコート着る間も惜しんで子どもを保育園に迎えに行かなければならない人もいるし、子供以上に手のかかる旦那様のお世話に忙しく、職場で席を立ってから寝るまでの間に座れるのは夕食を食べるときと風呂に入ってるときだけ・・・という人もいるわけですから。



会社でいろいろ問題があったり、ストレスが溜まるようなことがあったりしたときに、仕事が終わってから自宅に帰るまでの短い時間で頭を切り替えて、子供に笑顔でただいまを言う。

ただそれだけの事がこんなに難しいことだとは思いませんでした。

それを9年やってきて、そろそろ限界が近づいてきてるような気がします。



たまには時間を気にせず、後の事も気にせず自らの限界まで飲んでみたいものです。

その願いが叶うなら、大嫌いなカラオケでも何でも歌っちゃいます。


相撲の歌

2008-02-24 23:59:24 | 食べ物
本日の夕食は



ちゃんこダイニング若の塩ちゃんこ。









・・・の生協カタログバージョン。



コープの個配のカタログに載ってたので、ためしに注文してみました。

スープと豚肉、肉だんご、鶏肉がセットになって、お値段なんとっ!





・・・・・忘れました。



たしか、コープのカタログに載っている、似たような内容の鍋セットに比べるとやや割高感がありますが、味はおいしかったですよ。

肉だんごの中に入ってるゴマの食感も良いし、スープがあっさりしてておいしいです。

このスープの味が染みた大根は絶品でした。

ごちそうさま。

BLIZZARD

2008-02-24 18:24:39 | 筋肉おばはん帯メモ
本日強風
若干降雪
ホコリ程度の雪、butこっちではBLIZZARDに相当。

午前中、ふみ子英語検定試験付添。
終了後ミスド
パフリング美味。

午後、友人結婚披露宴出席用服購入。
今持ってる服サイズ合わず
身体横幅肥大の為。

財布にBLIZZARD
嗚呼・・・


赤頭巾ちゃんご用心

2008-02-24 00:34:58 | CUEタレント出演ドラマ
   エジソンの母 

        ~第7話~


今回は、小学校の学芸会でのお話と、ほ~ら見てごらん系不審者のお話が軸になっています。



学芸会で劇をすることになり、クラスの女の子たちが赤頭巾の劇をしたいと言うのですが、以前赤頭巾ちゃんの劇は残酷なシーンがあるからと保護者からクレームが来たということもあり(その感覚が既に私にはわからない)規子は二の足をふむのですが、クラスのみんなが、残酷じゃない赤頭巾ちゃんを考えます。

子どもたちが自主的にここまで考えた・・・ということに感銘を受けた規子は、赤頭巾ちゃんをやる事に決めます。



その頃、通学路に、ほ~ら見てごらん系不審者が現れ、賢人やレミが遭遇します。

とっさにレミが防犯ブザーを鳴らし、事なきを得ますが、レミの防犯ブザーは壊れてしまいます。



母からの言いつけで、人の気持ちをかんがえて、人の役にたつようになりたいと思っていた賢人は、学芸会の劇の最中にふとひらめき、劇を途中で抜け出し、レミの防犯ブザーを電磁石の原理を応用して作ってしまいます。



案の定、他の保護者からは大クレームなわけですが、規子はつい叱るよりも、レミの母親から拒絶された賢人の気持ちを汲んでしまいます。
    


それにしても、賢人はクラスのみんなから好かれてますね。

現実では、クラスにちょっとみんなと違う行動をとったり、みんなと違う思考回路をしたりする子がいたら、目ざとく指摘されていじめられるような気がします。

そのへんはやっぱりドラマであって、現実とは違う部分なのでしょうけど、どんな子もやっぱり周りの友達に期待されたり頼られたりすることで伸びる部分が大きいのでしょう。

もしかすると今回、クラスのみんなが残酷でない赤頭巾ちゃんを考えたのは、日頃から賢人の発想や行動力を見ていたからなのかもしれません。



今回は残念ながら顕さん(役名は佐々木則和)の出番が少なかったですが、ほんの一瞬の登場であっても、たった一言のセリフの言い回しが、ああ、顕さんだなあ・・・と思ってしまったのです。



あと、ちょっと物足りなかったのは・・・

美浦と規子が言い争うシーン。

規子にはもっとガンガン行ってほしかったです。

理屈と理論で他人を論破することに快感を覚える、いわば精神的サディストな美浦が、規子のあの程度の口撃で黙るとは思えません。

もっと、こう、見ているこっちまでスッキリするような怒声をガンガン浴びせてほしかったです。

あーーーーーんなお上品な言い争いではねえ・・・

美浦が激高することなく淡々と語るのであれば、規子にはその対極というくらいヒステリックに怒鳴ってほしかったです。

まあ、監督さんの意向でああいう演出になったのかもしれませんが、もしそうでないのだとしたら、このあたりがあの女優さんの弱点なのではないかと思います。



それと。

あおいさんは、いつまであの数式を書きなぐられたコートを着続けるのでしょうか。

ドラマの演出上、生活が苦しいことを、あのコートで表現してるのでしょうか。

謎です。



そんなわけで、今回は顕さんの出番が少なかったため、この程度の内容のレビューとなりました。



私は好奇心の強い女

2008-02-22 19:15:10 | 子供、学校、PTA
今日は、ふみ子は学校が4時間目までで終わるということなので、学校から帰ったら宿題をして、友達の家に遊びに行くことにしていました。

私としても、親がいない家に一人ぼっちで何時間もいられるより、親御さんがおられる家で夕方まで遊ばせていただけるのであれば、そのほうが安心なので、宿題をしてからよ!という約束で遊びに行かせることにしたのです。



で。

さっき私が仕事から帰ると、きちんと宿題もできてるし、洗濯物も取り込んで片付けてあったので、やれやれひと安心と思っておりました。

が。



やってくれました。



一緒に遊ばせていただいたお友達の親御さんにお礼の電話をしたところ・・・



2人で公園に遊びに行くとウソをついて、2人して近くの商店街まで出かけて行き、こともあろうにゲーセンでプリクラを撮ってきやがったのです。

プリクラ代ですが、ウチはお小遣いの出納管理が厳しくてウラ帳簿なんてできる状況にはしてないので、いったいどうやって捻出したのか追及してみたところ、友達のお父さんの経営する会社がすぐ近所にあり、そこのお父さんが娘にアマアマなため(そのへん、コドモながらよくわかってる)、友達がお父さんの会社に寄ってウマく丸めこみ(お母さんには出してもらえないことを、よく理解した上での犯行)もらって行ったらしい・・・



しかし。

どんなにウソをついて隠そうとしても、そこは所詮10歳のコドモ。

商店街でひとしきり羽を伸ばし、友達の家に戻って遊んでいたのですが、撮りたてホヤホヤのプリクラを2人で眺めてるところへお母さんがおやつを持って行ったため

あんたらっ!このプリクラ、いつの間に撮ったんぞねっ!

ということになったらしく、2人して友達の家で怒られたらしいんですけども。



幸い今回は友達のお母さんがきちんと叱ってくれる人だったので(+後から私にもコッテリ怒られたため)、ふみ子もまあ反省してるようなんですが、まあ先行き不安ですわ・・・

好奇心の強い年頃ゆえに、頭ではダメってわかってても、誘われておもしろそうだったら簡単にノってしまうし、一人では躊躇するようなことでも2人3人と集まると気が大きくなってしまって、ついついやってしまうのでしょう。

おまけにこの先どんどん知恵がつくにつれ、今回みたいな簡単にボロを出すようなことはせず、いかに隠すか知恵を絞るようになってくるでしょう。



まあ、今回はまだプリクラだったからカワイイもんですが、今後もっと大胆なことをやろうとしたり、最悪万引きとかに手を染めるようなことになったら(ウチの子は絶対そんなことはしないと言い切れるほど私は自分の子&自分の教育を信用できてない)と思うと、やっぱり心配です。

かと言ってこれからどんどん成長していくのに、いつまでも親が監視し続けることもできないし・・・

ほんと、躾って難しいですよねえ・・・

ウチなんかちょっと歩けばすぐそこが商店街だし、子供の興味を引きそうなものが満載です。

もはや、いけないということを、どうやって教えていくかの段階を通り越して、いけないとわかってても、ウマくごまかしてやろうとすることを、どうやって阻止するかの段階にまで到達してしまってるわけですから。



そして・・・



一番困るのは・・・



隠れてゲーセン行く程度の事ならカアチャンも小学生の頃にやってた憶えがあるから、自分がやってたことを自分の子供にダメというのが、どうもムズムズしちゃうってコトなんですよね。



そんなわけで。



子どもの教育って難しいなあ・・・



と改めて思い知らされたのでした。

相克の家

2008-02-22 00:19:28 | その他バラエティ
今夜(って、もう昨夜なんだけど)放送された

カミングアウトバラエティ 秘密のケンミンSHOW

この番組の中のコーナー

隣県バトル Ken-1グランプリ

お隣同士の県が、自分の県のほうが勝ってる!という主張をすべく、県代表の番組ゲストがプレゼンテーションをするコーナーなのですが。

奇しくも今週は

愛媛vs香川

でした。

生まれも育ちも愛媛県の私と、香川県出身の夫。

これは夫婦ゲンカに発展するのではないか・・・と、ふみ子は真剣に心配しておりましたが、特にケンカに発展することもなく。



しかし、アレですね。

やっぱり私なんかは愛媛県意外に住んだ事がない、完璧な土着民なので、やっぱり自分の県には並々ならぬ愛着があるなあ・・・と思いますね。

ただ、それだけに他県のことは全然知らないので、こういう番組で他県の習慣なんかを知るのは楽しいもんです。

たまたま先週は、愛媛の俳句ポストの事をやってましたが、愛媛県民にとって俳句ポストはごくありふれた風景ですし、夏休みの宿題に俳句を作る宿題があるのもごく自然なことです。

しかし、それをこうして取り上げられるということは、やっぱり他県にはない特徴なんだろうな・・・と思うわけです。



そんな感じで、他県の事もいろいろ知る事ができるし、楽しいし、けっこうこの番組にハマってます。


BATHROOM WALL

2008-02-21 19:02:30 | OFFICE CUE タレント関連
CUEモバの顕さん。

トイレの個室で自分撮りって・・・

それも、ダイアリーで

トイレ大 特大

って・・・

んで、おそらく世の中で一番マヌケな顔のはずのトイレの個室で、なんでそんなに無駄に凛々しいのか・・・



でも・・・

そんなアナタが


ス キ

なんですけどね。



しかし、トイレの個室でケータイカメラのシャッター音なんかさせてたら、盗撮で捕まるんじゃなかろうか。

まあ、男子トイレならそんな心配はないかもしれないけど、近頃世の中も多様化してるし、いろんな趣味の方もいらっしゃるだろうから・・・



しかし、コレを待ち受けにするのは若干勇気がいるかもです。

JAHPANG島の娘

2008-02-20 23:07:57 | 愛用の品
知人からのいただきものですが。


アフリカマンゴウ スーパーモイストバーム 50g



このアイテムの詳細を見る



いわゆる、乾燥肌の保湿ケア用品です。

私はどちらかというと乾燥肌とは程遠く、さらに言うなら、濃い色の携帯電話なんかにウッカリ指紋をつけてしまうほどの油ギッシュです。

油ぎったおばはんって・・・なんか最悪ですね(泣)

しかしながら、まるでキャンディの缶のようなパッケージのかわいらしさと、フルーティーな香りで、持っているだけで嬉しくなる系のコスメです。



そして。

何よりも私の心をくすぐったのが・・・

缶の裏の説明書き。



【以下原文まんま】

●アフリカで育ったアフリカマンゴノキ。この果実から得られたアフリカマンゴウバターは高い保湿力をもっています。その実力は植物性保湿成分として知られるシアバターを大きくしのぎます。
粉ふき顔はもちろん、ヤスリのような手、ひじ、ひざ、かかと、パサつく髪にも濃密なうるおい。
●アヴォガドオイル、コラーゲン、フルーツマンゴウオイル(マンゴー種子油)配合。長時間うるおいキープ。
マンゴウの香り



ヤスリのような手に濃密なうるおい・・・とか、すんごい効果ありそうじゃないですか?

それよりも何よりも、粉ふき顔って・・・

すごい表現力ですねえ・・・



そんなわけで、すっかり気に入ってしまった私は、毎晩ふみ子の粉ふきヒザにコレを塗りたくっているのでした。



PURE

2008-02-19 21:33:20 | 癒し in Starbucks
最近、自分の中で定番となりつつある

タゾ チャイ ティーラテを豆乳で

というオーダー。

最近こればっかり頼んでるせいか、店員さんからも何となく

ソイ チャイラテの人

という感じで覚えられつつあるらしい・・・



そのおかげなのか・・・



今日も、いつものようにトールサイズ ホットのソイ チャイラテをオーダーしたところ、レジのおねいさんから

全部豆乳っていうの、できますよ。

と声をかけてもらいました。



どういうことかと言うと、チャイラテというのは通常牛乳(もしくは豆乳)とお湯とでチャイを作るのですが、そのお湯を使わずに全て牛乳(もしくは豆乳)で作ることも可能ということです。

おそらく、いっっっっつもソイ チャイラテばっかりオーダーしてたから声をかけてくれたんだと思うので、せっかくのご厚意だし、もともと私は珍しいもの好き、新しいもの好きなので、じゃあ、全部豆乳で・・・とお願いしてみました。




   ↑
見た目にはいっこも違わないのですが、(って、ちょい飲んでるし)口あたりが全然違います。

お湯が入ってない、全て豆乳で作ったフォームは、アワアワに根性があるというか、すごくヘタりのない、しっかりしたフォームです。

味も濃厚で、疲れた体に沁み入る感じ。

まさに今、私はイソフラボンを摂取しているっ!!という充足感のある飲みごたえです。

ただ、私も今まで、ウワサに聞いたことはあるけど、やってる人は見たことがないという感じのカスタマイズなので、店員さんのほうから言われなければ、自分からオーダーするのはちょっと二の足を踏むかもしれません。

ものすごーーーくスペシャルな癒しを必要とした時のスペシャルドリンクとして寝かせておいて、ここぞというときにはお願いしてみようかと思います。

上を向いて歩こう

2008-02-17 17:49:25 | CUEタレント出演ドラマ
ロス:タイム:ライフ

   ~第3節 スキヤキ編~



今回、鈴井貴之さんが監督ということと、森崎博之さんが出演、そして安田顕さんが声の出演ということで、楽しみにしていました



予告とか公式サイトなんかである程度の内容は解っていたのですが・・・



今回、開始10秒で滝涙でした。

いわゆる主婦ならではの感覚かもしれませんが、あのナレーションの一言で最初からけっこうきました。

ナレーションが終わり、ドラマ本編に入ってからは、肉の特売に向かうシーンなどけっこうコメディータッチに描かれていたので、幾分立て直したのですが・・・



今回の作品では、ごくありふれた家族の様子を鈴井さんならではのデフォルメ手法で、節約、特売、スキヤキという、言ってみればちょっと昭和の香りがするキーワードに凝縮して表現されていたと思います。

風呂の湯の量から植物の水やりの水に至るまで節約し、家族からはケチと言われている主婦。(井原淑子:友近)

そして家族はそんな母親にいろんな面で気がつかないうちに依存している。

家計の事を考えず成人式の振袖をねだり、味噌汁もろくに作れない娘。

買い物を頼まれても買い忘れ、宅配便が来ても自分で出ようとせずトイレの中の母親を呼ぶ息子。

風呂上がりにパンツの場所もわからない父親。

そしてその事に対して、今まで特段不満を持つわけでもなく、自分の役目としてそれらをフォローしてきた母親。

おそらくどこにでも普通に存在する家族の構図だと思います。



しかし、特売に向かう途中で事故に逢い、死んでしまうことになった母親。

死ぬまでに残された人生のロスタイムは2時間29分。

その間に母親はどうするのか・・・



もし自分の人生に残された時間があと2時間あまりだとしたら、私ならどうするでしょう・・・

大好きな友達と、大好きなDVDを見ながらおいしいものを食べて過ごすか・・・

自分が死んだあとで見つかったら困るようなものを徹底的に処分するか・・・

それとも・・・



残り時間があと2時間29分となった井原淑子は、最後の時間を家族でスキヤキを食べることのために費やします。

特売では肉を買うことができず、最後だから・・・と思いきって特売コーナーの横にある高級牛肉を買う。

この牛肉のスキヤキという、一見ごく普通のことのような、そんなに大したことでもないようなことが、最後の時間を家族と大切に過ごすということを凝縮していたように思います。

頼んでいた卵を買い忘れて帰った息子に対し、井原淑子は妥協することなく買いに行かせます。

それは、卵のある完璧なスキヤキを最後にみんなで食べたい・・・ということだけでなく、今まで母親に依存し、家族の一員としての責任を果たしてこなかった息子にその責任を果たさせると同時に、今まで全て自分で片付けてしまって息子にその責任を自覚させてこなかった母親としての責任も自分でとることにしたのでしょう。

いずれ自分はいなくなる。

そうなることは既に明白なことであって、そうなってから家族が困らないように・・・という願いと、もどかしさとが淑子を混乱させたのでしょう。



おそらく私も、最後の時間は家族で過ごすことを選ぶと思います。

特別な思い出なんかはいらない。

毎日普通に、笑ったり、ケンカしたり、昼寝したり、食事したり・・・

そんな時間の延長のままで消えていけたら幸せだと思います。



息子に卵を買いに行かせたあたりからはずっと切なくて、胸が苦しくなりました。

鈴井監督の演出というのは、見ているその時だけでなく、見終わってからも後々まで感情が後を引きます。

そして、最後の一瞬に打ったメールも、結局家族のためで・・・



このシリーズのドラマは、主人公が最後には死んでしまうということがわかっているので、ロスタイムからの逆転はありません。

それだけに、ドラマの途中がごく普通の日常であればあるほどラストが切なく、だからこそ前回までの記者や刑事に比べて、主婦であるという普通さが余計に切なかったのかもしれません。





そんなわけで。

今回は監督が鈴井さん、スーパーの店長にモリ、解説に顕さんと、CUEの面々が大活躍でした。

それに加えて、私としては登場人物の友近さんと松澤さんが、二人とも松山出身のタレントさんだということも嬉しかったです。



長くなりましたが、このへんで。