今日は一日会社をお休みさせていただいて、学校のPTA作業に参加しました。
校庭に落ちているギンナンを拾う作業です。
10月に行われるPTAバザーの目玉商品のひとつに、小学校産直ギンナンがあります。
毎年こうやって校庭のギンナンを集めては外側の実をとって洗って乾かして、バザーの商品として販売します。
この季節、ギンナンというのは、遠くから風に乗ってやってくるニオイだけでも相当なものですが、おびただしい数のギンナンを時には踏み潰しながら拾っていくというのは、かなり忍耐の必要な作業です。
最初のうちは、あまりの臭さに大笑いしながらの作業ですが、そのうち鼻も麻痺して何も感じなくなります。
みんな、割烹着にゴム手袋にゴム長靴といういでたちで全身を防備しての作業です。
おまけに今日は日中30度近くまで気温が上がり、まるでサウナのような状態での作業となりました。
しかし、例年よりも雨が多く日照が不足したせいか、ギンナンのほうも例年より熟し方が足りません。
もう少し日にちを置いたほうがいい感じではありますが、スケジュール的にギリギリなので、今日収穫することになりました。
我々が収穫している横を、子ども達が
「くっさ~~~~~い!!」
と口々に言いながら通りすぎます。
そんな子ども達に先生が
「あれは金のダイヤです。」
とおっしゃいました。
「みんなのお母さんが、ああやって拾ってそれをバザーでみんなにたくさん買ってもらって、そのお金で学校でみんなが使う道具が買えるんですよ!臭いなんていうのではなく、ご苦労様、ありがとうと言いなさい!」
先生はそうおっしゃいました。
たしかにこのギンナンは、バザーでは余剰品と並ぶ大きな収益源です。
仕入れ代がかからず、売上が全て純利益になる商品です。
しかし、それを商品化するまでにかかる人手もそうとうなものです。
収穫して潰して腐らせて洗って、それからは毎朝広げて干して、夕方には取りこんで・・・という作業を何日も行い、その後計量して袋詰めするところまで、毎日何人もの保護者が奉仕の精神だけで学校に出向いては作業を繰り返します。
このように、手間と時間と何人もの人手が必要な作業・・・
そろそろ時代の流れに合わないからやめようと言い出す人がいてもおかしくないのですが、今まで誰も言わないそうです。
毎年やってることだから・・・というのも、もちろんあるのでしょうけど、それよりも、他の学校ではあまりやっていない、この学校の特色ある伝統だから・・・というのが一番の理由のような気がします。
先日の運動会でもそうですが、この学校には、この学校のことが大好きな子ども、保護者、先生が揃っているような気がします。
「自分たちの学校が一番!」
そう思えるのは幸せなことです。
そんなこんなで、午後3時近くまでかかって大量のギンナンを集めました。
↑
これは、ほんの一部です。
踏み潰して、水を入れて腐らせます。
そして、数日後のギンナン洗いの作業は、今日の臭さとは比べ物にならないほどの熟成された臭さになります。
それでも毎年たくさんの保護者が作業に参加します。
ある卒業生のお母さんいわく
「このニオイを経験せずに卒業するのは、この小学校の醍醐味を知らないまま卒業すること」
だそうです。
この臭いギンナンが金のダイヤになるにはまだまだ行程がかかりますが、これで私もほんの少しだけ、この学校の未知の部分を経験することができました。
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校庭に落ちているギンナンを拾う作業です。
10月に行われるPTAバザーの目玉商品のひとつに、小学校産直ギンナンがあります。
毎年こうやって校庭のギンナンを集めては外側の実をとって洗って乾かして、バザーの商品として販売します。
この季節、ギンナンというのは、遠くから風に乗ってやってくるニオイだけでも相当なものですが、おびただしい数のギンナンを時には踏み潰しながら拾っていくというのは、かなり忍耐の必要な作業です。
最初のうちは、あまりの臭さに大笑いしながらの作業ですが、そのうち鼻も麻痺して何も感じなくなります。
みんな、割烹着にゴム手袋にゴム長靴といういでたちで全身を防備しての作業です。
おまけに今日は日中30度近くまで気温が上がり、まるでサウナのような状態での作業となりました。
しかし、例年よりも雨が多く日照が不足したせいか、ギンナンのほうも例年より熟し方が足りません。
もう少し日にちを置いたほうがいい感じではありますが、スケジュール的にギリギリなので、今日収穫することになりました。
我々が収穫している横を、子ども達が
「くっさ~~~~~い!!」
と口々に言いながら通りすぎます。
そんな子ども達に先生が
「あれは金のダイヤです。」
とおっしゃいました。
「みんなのお母さんが、ああやって拾ってそれをバザーでみんなにたくさん買ってもらって、そのお金で学校でみんなが使う道具が買えるんですよ!臭いなんていうのではなく、ご苦労様、ありがとうと言いなさい!」
先生はそうおっしゃいました。
たしかにこのギンナンは、バザーでは余剰品と並ぶ大きな収益源です。
仕入れ代がかからず、売上が全て純利益になる商品です。
しかし、それを商品化するまでにかかる人手もそうとうなものです。
収穫して潰して腐らせて洗って、それからは毎朝広げて干して、夕方には取りこんで・・・という作業を何日も行い、その後計量して袋詰めするところまで、毎日何人もの保護者が奉仕の精神だけで学校に出向いては作業を繰り返します。
このように、手間と時間と何人もの人手が必要な作業・・・
そろそろ時代の流れに合わないからやめようと言い出す人がいてもおかしくないのですが、今まで誰も言わないそうです。
毎年やってることだから・・・というのも、もちろんあるのでしょうけど、それよりも、他の学校ではあまりやっていない、この学校の特色ある伝統だから・・・というのが一番の理由のような気がします。
先日の運動会でもそうですが、この学校には、この学校のことが大好きな子ども、保護者、先生が揃っているような気がします。
「自分たちの学校が一番!」
そう思えるのは幸せなことです。
そんなこんなで、午後3時近くまでかかって大量のギンナンを集めました。
↑
これは、ほんの一部です。
踏み潰して、水を入れて腐らせます。
そして、数日後のギンナン洗いの作業は、今日の臭さとは比べ物にならないほどの熟成された臭さになります。
それでも毎年たくさんの保護者が作業に参加します。
ある卒業生のお母さんいわく
「このニオイを経験せずに卒業するのは、この小学校の醍醐味を知らないまま卒業すること」
だそうです。
この臭いギンナンが金のダイヤになるにはまだまだ行程がかかりますが、これで私もほんの少しだけ、この学校の未知の部分を経験することができました。
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