終わらない演奏会

不惑の道を歩みながらも未だ惑いっぱなしの筋肉おばはん帯の、ヘヴィーでメタルでどうでしょうな日常です。

SEVENTH HEAVEN

2013-04-28 11:46:19 | 音楽

 

X.Y.Z→Aの、3年ぶり7作目となるアルバム

SEVEVTH HEAVEN

私の中では今まで WINGSが最強のアルバムだと思っていたのですが・・・

さらに最強です。

 

ああ・・・

なんか言いたいことはいっぱいあるのに何をどう言えばいいのかわからない。

 

二井原さんのボーカルは50歳を過ぎてなお衰えることなく、METAL HEADS とか REAL MAN あたりは鳥肌モノです。(METAL HEADSの出だし聴いた瞬間、LOUDNESSのミルキーウェイが始まるのかと思ったのは私だけではないはず。)

INITIATIONでは、いきなり出だしの歌詞に度肝抜かれます。

後半、このバンドのリズムセクションの強さをヒシヒシと感じます。

PATRIOT'S DREAM(美しく花と散れ)とかSEVENTH HEAVENは、もう橘高文彦の王国です。

 

TESTAMENT とか 天下無敵あたりは、やっぱり「はしる~ はしる~ オレ~た~ち~」を作った人が作った曲だなあ・・・というのが根底にあって、それをボーカルとギターのハードな味付けでX.Y.Z→Aのサウンドになってるような気がします。

 

X.Y.Z→Aって、いわゆるハードロックとかジャパニーズメタルというジャンルかというと、私はちょっと違うと思っていて、日本の80年代歌謡曲的な楽曲に、それぞれのメンバーが今まで経験してきた音楽性のスパイスがうまく乗っかって、結果的にボトムラインがデコラティブなハードロックという雰囲気を醸し出してるんじゃないかと思うわけです。

加えて、橘高文彦氏の、エコー系エフェクトのかからない乾いたギターが、いわゆるありがちな80年代サウンドじゃなくしてるんですよね。

あくまでも歌メロ重視の楽曲に橘高文彦氏がHR&HMの王道的なお城を立てて、リズム隊が重たいグルーブ感を出して、ボーカルがシャウトして、結果的にX.Y.Z→Aサウンドになっているんだと思います。

ホントに音楽に詳しい人に読まれたら、なんじゃこりゃ・・・だとは思いますが。


15年前にX.Y.Z→Aが結成されて、miracleがリリースされた時、日本を代表するようなメンバーが集まって結成されたバンドのすごさに感動すると同時に、それぞれがまだどういう方向に行くのかが固まっていない、何か模索しているような印象を受けました。

それが15年かけて、これぞX.Y.Z→Aなんだという作品になっていると思います。

WINGSで確立されたカラーが、ここに来てさらに強くなったような。


何もかもがここにある。

すべてがここに溢れている。

まさに、そんなアルバムです。

X.Y.Z.→A 「PATRIOT'S DREAM (美しく花と散れ)」 PV

  ↑
橘高様の相変わらず大きく左右に振るヘドバンは健在。かつ要所要所での右手ヒラヒラが40代後半にして今なお美しい王子。
そこに随所に挟まれる瀕死のファンキーさんの顔がなんとも言えん。
70年代グラムロック風の大げさなお召し物の二井原さん&橘高王子&瀕死のファンキーという異様な雰囲気の中で、たまに映る和佐田さんの見た目の普通さにホッとする。
そんな作品に仕上がっていると思います。


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