妊娠中のあぐらと体操

　妊娠中の腰痛で来院される方は意外と多くいます。妊娠中は強い刺激はもちろんのことですが、触ってはいけないツボもあり、いつも以上に注意が必要です。

　昨日、来院した妊婦さんは、８ヶ月ということでかなり大きなお腹でした。普段の姿勢は、あぐらをしてＰＣを使っていることが多いそうです。

　あぐらをして妊婦体操なるものがあるので、あぐらをすることは良いことだと思い長時間していたところ、腰から股関節が痛くなり、歩けなくなったそうです。来院されたときもゆっくりしか歩けませんでした。

　施術後、少し早く歩けるようになりましたが、まだ、辛そうでしたので、いくつか体操を指導しました。妊娠中は初期と後期で気をつける点が異なります。８ヶ月では、ある程度、骨盤周りの筋肉を鍛える運動をお薦めします。しかし、その体操もやりすぎては逆効果になります。さじ加減が難しいところです。

　ネットで「あぐら」「妊婦」「体操」等のキーワードで検索すると妊娠中にあぐらをして体操する絵が載っていました。その説明で「背中を伸ばして行います」と一言書いてありました。

　「背中を伸ばす」と言うと誤って背中を反らす人が多くいます。または、その大事なところを全く気にしない人もいると思います。

　文章を読んだだけで正しい姿勢で正し体操が出来るか難しいところです。細かく説明したつもりでも「伝える側」と「受け取る側」で誤差が生じるかもしれません。

　正しい形を得るには、「伝える側」と「受け取る側」で何回かキャッチボールが必要だと思います。

　また、良い姿勢と思っていても同じ姿勢で長時間ジッとしていることはお薦めできません。運動も姿勢も自分の身体の声を聴きながら行ってください。特に妊娠中は自分ひとりの身体でないですから大事にして欲しいです。

　　　　杉並区西荻窪の整体「木村均整院」