釣竿の理論

　今日は朝から暑いですね。梅雨が明けたかのような強い日差しです。9歳のポメラニアンを毎朝散歩させていますが、今朝は普段の半分も歩かずに帰ってきてしまいました。犬は暑さに弱いのでちょっと可哀想です。

　さて、魚釣りが趣味というＳさん。釣りは良いですが、Ｓさんの姿勢は猫背でかなり悪い。そのため慢性的に腰が痛い。来院された後は調子が良いのですが、暫くすると戻ってしまいます。

　先日、「猫背で腰が曲がっていると何故、腰が痛くなるのですか？また、夜仰向けで寝ると腰は伸びているのに、その時も痛くなるのは何故ですか？」と質問されました。

　いい質問ですね。

　そのとき、釣竿を例にすると分かりやすいと閃きました。

　猫背の姿勢をすると背骨の後ろの筋肉や靭帯が緊張します。何故緊張するかと言うと正しい姿勢を保つためです。要するに魚を釣ったときの釣竿のような状態です。姿勢が悪いと釣竿がよりしなった状態になります。

　日中にそのような状態が長く続き、夜リラックスして仰向けに寝ると、しなった竿が元に戻ろうとし、背骨の前面の筋肉や靭帯が逆に緊張し痛くなるからでしょう・・・というような内容を詳しく筋肉骨格図等で説明するとＳさんは納得されていました。釣りをする人には釣竿を例にすると良いようです。

　いい質問があると私もその人に合わせて分かりやすく説明しようと考えるのでいい勉強になります。

　　　　杉並区西荻窪の整体・木村均整院