洗顔時の姿勢

　夏バテで疲れた体はちょっとしたことでギックリ腰になる場合があります。例年ですと夏の終わりごろにそういうギックリ腰で来院される人が増えますが、今年はそういう人が少し早く来院されるようです。

　このブログでも時々書いていますが、腰痛やギックリ腰の場合、腰を揉んではいけません。それは傷口に塩をすり込むようなものです。余計に痛くなる場合がほとんどです。

　事実、ギックリ腰で来院されたＹさんは別の治療院で腰を揉まれたので余計に痛くなったと駆け込んできました。幸い1回の施術でひどい痛みは治まりましたが、まだ、朝洗顔するときに痛みがあるそうです。

　そこで、洗顔時の姿勢を再現してもらいました。施術後なので痛みはないとのことでしたが、思った通りの姿勢です。どんな姿勢かというと膝は伸ばし、背中と腰は丸まっています。それを足首と膝を曲げ、お尻を突きだすような形にするよう指導いたしました。

　テニスやバレーボールの選手がレシーブを待っている姿勢、野球選手が守備で守っている姿勢、それらは皆、ちょっとお尻を突出して足首と膝が曲がっています。逆に背中と腰はそれほど曲がっていません。そういう姿勢が腰に負担が掛かりません。

　Ｙさんにその姿勢をしてもらうと筋力が無いので、ちょっと辛いとの感想でした。しかし、慣れれば楽になりますと説明し納得してもらいました。洗顔時に限らず腰を低くする場合、足首、膝、股関節をよく曲げて逆に腰はあまり曲げない姿勢が身体に良いです。正しい身体の使い方をすると筋肉量も増え腰痛は改善し、ダイエットにもなります。施術も大事ですが身体の使い方も併せて習得してもらうと嬉しいです。

　　　　杉並区西荻窪の整体・木村均整院