赤べこの首

　東洋医学ではよく頭寒足熱といって頭は少し冷やし、足元を温めるのが良いと言われています。寒い冬は皆「冷え」に注意しますが、ちょっと暖かくなると頭寒足熱を忘れてしまいます。

　また、年度末で忙しくストレス等でイライラすると頭に血が上った状態になり、交感神経が優位なため足元に血が廻らないので、この頭寒足熱の逆の状態になります。

　そういう時には肩や首が凝りやすいです。最近、酷い肩凝りや頭痛、不眠といった症状で来院される人が多いです。そういう人は本当に首や肩が凝り固まっています。施術後、頭寒足熱を勧めるのともう一つ、手首足首を廻すのと同じように首を柔らかく廻すことを勧めています。

　やり方は椅子に座った形で両肘を両膝のうえに置き、頭の重さで軽くプラプラ動かす運動がお勧めです。この運動は即興で思いついたものですが、見本を示すと「赤べこみたいですね。」と患者さんに言われました。その通りです。「赤べこ」のように軽い力で動くのが理想です。

　首や肩が凝っているなぁとお感じの方は、よくストレッチでギューっと力を入れて筋肉を伸ばす人がいますが、それは逆効果になることが多いので、この「赤べこ」をイメージして首を揺らす運動をしてみてください。

　　　　杉並区西荻窪の整体・木村均整院