腰痛革命

　最近、NHKスペシャルの「腰痛革命」という番組を見ました。２か月位前に録画しておいたものですがお蔵入りさせずに見たらちょっと勉強になりました。

　簡単に内容を説明しますと「長引く腰痛の原因は脳にあった」というものです。以前に幻肢痛というものを習ったことがありますがそれに近いものです。幻肢痛というのは病気や怪我により四肢をなくした患者さんが無いはずの四肢に痛みや痒みを感じたりする症状のことです。急に四肢を失っても脳内ではそれが認識できないため感じるはずのないものを脳が生み出して感じてしまうものです。

　「腰痛革命」という番組でも実際の身体は治っていても脳がそれを認識していないため「痛いはず」だと思い込んでいるのが原因です。番組ではわざと痛い姿勢を取り、それが大したことでないと脳に学習させる訓練をして徐々に慣らしていくというものです。当院の腰痛の施術もそれに近いことをする場合があります。

　普通、ギックリ腰や椎間板ヘルニア等で酷い腰痛になっても自然治癒力で２、３カ月も経てば治っていくものです。しかし、痛かったときの記憶が残っていて動かさない人がいます。すると筋肉はどんどん衰えて体のバランスが悪くなり、痛みが慢性化してしまいます。そうならないために急性期を過ぎたら徐々に動かすことが大事です。

　また、場合によっては「すぐに良くなりますよ」という暗示をかけたりすることもあります。こういう良い暗示は人によってはよく効きます。

　　　　杉並区西荻窪の整体・木村均整院