利上げ

2024-08-01 10:00:51 | 日記
 日銀が0.25%の利上げを発表した。市場は既にこの数字を織り込み済で各金融機関はこれよりも高い金利の取り込みを行っている。昔の年8%を経験している後期高齢者の年金生活者は「なんだ、年0.25%の利上げなど小出しにしよって」とグチをこぼすお方もあろうが、これが利上げの助走と思えば納得であろう。
 年金生活者の多くはそれなりに金融資産をお持ちの方がかなりの数にのぼるという。この年代は金利に厳しく金利上昇を期待していたが、これでようやく金利上昇が緒に就くようになりほっとしているのではないか。金利をあげれば景気は上昇すること間違いなしで、住宅資金購入世代にはマイナスを与えて景気下降になるのではとの心配があったがそれはいちぶの面だけであって全体からみれば景気面でプラスに働くであろう。
 それにしても失われた30年といわれ金利のない時代が30年続いた。過去、失われた10年いや失われた20年といわれデフレの景気停滞が30年継続した。この期間に社会に出た若者もそれそれ定年を迎えるだろうが、金利のない時代を生きて金利の持つ様々なちからを知らずに過ごしたであろう。金利を念頭に置いていた者ととそうでない者とは大きな差がこれから出て格差は更に広がりそうだ。